成分名 |
ナテグリニド |
適応症状 |
2型糖尿病における食後血糖推移の改善 |
簡易説明 |
・服用後にインスリンを分泌させ食後の高血糖を改善、即効性がございます。
・味の素製薬株式会社で開発され、アミノ酸誘導体からなっており、即効・短時間でインスリン分泌を促進する経口糖尿病薬です。
・主に2型糖尿病の方に使用されます。
・インスリン分泌を促すことにより、食後高血糖を抑制、毒性を抑えこむことで糖尿病の合併症を予防いたします。
・スルフォニルウレア系に比べて即効性がありますが、速く効果がなくなるのが特徴です。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科 ほか |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~10,000円
スターシス錠30mg(12.2円/錠アステラス)・ファスティック錠30(12.8円/錠EAファーマ)・スターシス錠90mg(31.4円/錠ステラス)・ファスティック錠90(32.5円/錠EAファーマ)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1999年8月18日 |
国内のジェネリック認可 |
国内ジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
スターシス錠30mg/90mg【製薬メーカー:アステラス製薬】
ファスティック錠30/90【製薬メーカー:EAファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
ナテグリニド錠30mg「マイラン」/ナテグリニド錠30mg「テバ」/ナテグリニド錠30mg「日医工」/ナテグリニド錠90mg「マイラン」/ナテグリニド錠90mg「テバ」/ナテグリニド錠90mg「日医工」 |
効果・作用 |
▼ナテグリニドの作用▼
・アミノ酸誘導体からなる即効・短時間型インスリン分泌促進薬となっております。
・グリニド系薬剤は、スルフォニルウレア系薬剤(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系))と同様にインスリン分泌促進薬の一つです。
・膵臓のβ(ベータ)細胞膜上のスルフォニルウレア受容体に結合、インスリンの分泌を促進して血糖値を下げる作用がございます。
・グリニド系は、スルフォニルウレア系に比べて即効性がありますが、速く効果がなくなるのが特徴でもあります。食直前に服用する必要があるので、速効型食後血糖降下薬とも呼ばれております。
・併用療法が認められている薬として、α-グルコシダーゼ阻害薬(グルコバイ、ベイスン、セイブル)、ビグアナイド系のメトホルミン(メルビン、グリコラン)、チアゾリジン系のピオグリタゾン(アクトス)などがございます。
▼ナテグリニドと糖尿病合併症対策▼
・糖尿病は血液中の血糖が適正な量を超えて増えてしまった状態のことです。血糖値が高い状態が続くと様々な合併症がおこるので注意が必要です。主に、手足のしびれや痛み(神経障害)、目の病気(網膜症)、腎臓病などがございます。
・食後は多くの糖が吸収され血糖値が上昇しやすくなります。これを食後高血糖と呼びこの状態が続くと体に対し毒性を示すようになり、動脈硬化など合併症と深い関係性があります。
・インスリンは血糖値を下げるホルモンであり膵臓のβ細胞から分泌されます。インスリン分泌を促すことで食後高血糖を抑制し、毒性を抑えこむことで糖尿病の合併症を予防いたします。
・目安としては、空腹時血糖が126mg/dL以上、または食後血糖値が200mg/dL以上を示す場合となっております。 |
使用方法 |
・成人にはナテグリニドとして1回90mgを1日3回毎食直前に経口投与してください。
※効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら1回量を120mgまで増量することができます。
(用法及び用量に関連する注意)
・食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱するので、効果的に食後の血糖上昇を抑制するため、毎食前10分以内(食直前)といたします。
・投与後、速やかに薬効を発現するため、食前30分投与では食事開始前に低血糖を誘発する可能性がございますのでご注意ください。
・高齢者には、低用量(例えば1回量60mg)から投与を開始するとともに、血糖値に留意するなど、十分に観察し、慎重に投与してください。 |
副作用 |
主な副作用
ナテグリニドには、副作用が起こる可能性があります。
服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
・乳酸上昇、ピルビン酸上昇、尿酸上昇、血清カリウム上昇、嘔気、放屁増加、腹部膨満感、胃もたれ感、腹痛、便秘、下痢
重大な副作用
・低血糖
冷や汗、気持ちが悪くなる、手足のふるえやふらつき、脱力感などの症状が急に出たり継続したりする。
上記のような症状がある場合は、吸収の速い糖分などを摂取してください。
糖分を摂取しても症状が回復しない場合は、医師や薬剤師に連絡し相談してください。
また、高所作業、自動車の運転などにも十分ご注意ください。
・肝機能障害
頻度は非常に稀でありますが、症状としては、倦怠感、食欲不振、黄疸などがあらわれることがあります。症状が続く場合は放置せず、医師や薬剤師に速やかに連絡しご相談ください。
・意識消失、心筋梗塞、突然死
※極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
※重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
※異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
その他の副作用
・過敏症、発疹、そう痒感、肝機能異常、γGTP上昇、LDH上昇、AST上昇、ALT上昇、腎機能障害、貧血、白血球減少、血小板減少、頭痛 、倦怠感、体重増加、浮腫、顔面浮腫、下肢浮腫、舌炎、口内炎、口渇、勃起障害、筋痙攣、かすみ目、嘔吐、軟便、じん麻疹、多形紅斑、胸部圧迫感、味覚異常、眠気、頻尿、ほてり、熱感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・妊婦・産婦
・高齢者
・新生児(低出生体重児を含む)、乳児、幼児・小児
・虚弱者(衰弱者を含む)
・過敏症の方・重症感染症の方・重症ケトーシスの方・重篤な外傷の方・重篤な腎機能障害の方・手術前後の方・糖尿病性前昏睡の方・糖尿病性昏睡の方・1型糖尿病の方・透析を必要とするような重篤な腎機能障害の方
使用に注意が必要な方 ・胃腸障害の方
・栄養不良状態の方
・嘔吐してしまう方
・過度のアルコール摂取の方
・肝機能障害の方
・飢餓状態の方
・虚血性心疾患の方
・下痢の方
・低血糖の方
・脳下垂体機能不全の方
・激しい筋肉運動した方
・不規則な食事摂取をする方
・副腎機能不全の方
・食事摂取量不足の方
【慎重投与】
・腎機能障害<重篤な腎機能障害を除く>
上記にあてはまる方は、ナテグリニドを使用する事が出来ない可能性があります。 ナテグリニドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 糖尿病用薬/インスリン製剤/ビグアナイド系製剤/αグルコシダーゼ阻害剤/チアゾリジン系薬剤/DPP?4阻害剤/GLP1アナログ/SGLT2阻害剤/アルドース還元酵素阻害剤/エパルレスタット/ピラゾロン系化合物/スルピリン/サリチル酸製剤/アスピリン/フィブラート系薬剤/クロフィブラート/ベザフィブラート/ミコナゾール/フルコナゾール/ホスフルコナゾール/プロベネシド/クマリン系抗凝血剤/ワルファリンカリウム/サルファ剤/スルファメトキサゾール/クロラムフェニコール/β遮断剤/プロプラノロール/モノアミン酸化酵素阻害剤/蛋白同化ステロイド/テトラサイクリン系抗生物質/塩酸テトラサイクリン/塩酸ミノサイクリン/エピネフリン/副腎皮質ホルモン剤/メチルプレドニゾロン/ニコチン酸製剤/卵胞ホルモン/エチニルエストラジオール/イソニアジド/ピラジナミド/フェノチアジン系薬剤/塩酸クロルプロマジン/利尿剤/チアジド系薬剤/クロルタリドン/フェニトイン
【飲食物との相互作用】
ニコチン酸(ナイアシン)含有している
まいたけ、たらこ、インスタントコーヒー、かつお節、まぐろ など
上記を使用している方は、ナテグリニドを使用する事が出来ない可能性があります。 ナテグリニドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
|
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |