成分名 |
ユビデカレノン |
適応症状 |
基礎治療施行中の軽度及び中等度のうっ血性心不全症状など |
簡易説明 |
ユビデカレノンは心臓の働きを助けるはたらきがあることから、細胞内のミトコンドリアに取り込まれ酵素利用率を上げることにより心臓の機能を改善するはたらきがあります。
そのほか抗アルドステロン作用や抗酸化作用(抗加齢作用)を持つとされており、これらも心臓によい影響を与えると考えられます。
食薬区分が2001年に変わったことで、健康食品としても製造販売が可能となり、一般的な「コエンザイムQ10」と同じものになります。
「コエンザイムQ10」は抗酸化ビタミンとして、様々な健康食品として製品化されていますが、科学的根拠は不十分であり、実際に効果があるのかはよく分かっておらず、最新の研究においては抗酸化ビタミンによる心疾患予防効果については否定されつつあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/循環器科/消化器科/胃腸科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~5000円程
薬代1錠あたりの目安:5mg約11円/10mg約12円
薬代1糖衣錠あたりの目安:10mg約12円
薬代1顆粒あたりの目安:1%約15円
薬代後発薬1錠の目安:5mg約6円/10mg約6円
※病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要です。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
【ノイキノン錠5mg/10mg】
販売開始年月 : 1978年4月
【ノイキノン糖衣錠10mg】
販売開始年月 : 1981年9月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
【製薬メーカー:エーザイ】
ノイキノン錠5mg
ノイキノン錠10mg
ノイキノン糖衣錠10mg
ノイキノン顆粒1% |
関連製品(ジェネリック) |
【ユビデカレノンカプセル5mg「ツルハラ」鶴原製】
【ユビデカレノン錠10mg「ツルハラ」鶴原製】
【ユビデカレノン顆粒1%「ツルハラ」 鶴原製】
【ユビデカレノン錠10mg「トーワ」東和薬品】
【ユビデカレノン錠5mg「サワイ」 沢井製薬】
【ユビデカレノン錠10mg「サワイ」沢井製薬】
【ユビデカレノン錠10mg「日新」 日新製薬-山形】 |
海外での使用実績 |
2014年5月時点でのユビデカレノンの主な外国での発売状況は、中国、韓国、フィリピンなど13カ国で承認を取得しています。 |
効果・作用 |
ユビデカレノンは心臓の働きを助けるはたらきがある薬です。
細胞内のミトコンドリアに取り込まれ酵素利用率を上げることにより心臓の機能を改善するはたらきがあり、基礎治療施行中の軽度及び中等度のうっ血性心不全症状などの治療にもちいられます。
心臓のポンプ機能が低下すると、血液や水分の循環が悪くなることから、結果、体に余分な水分がたまりやすくなります。
浮腫(むくみ)を生じたり、息苦しさや疲れを感じるようになることから、肺に水分がたまると、咳がでたり、ぜん息のような呼吸症状が出ることもあり、このような状態が「心不全」になります。
本薬は細胞内にあるミトコンドリアに吸収されて酵素利用率を上げることから、心臓のはたらきを良くするほかに、抗アルドステロン作用や抗加齢作用(抗酸化作用)を持つとされており、これらの効果によりって心臓に良い影響を与えます。
薬効を裏付ける試験成績では、モルモットの心室乳頭筋を用いた研究で、低酸素灌流条件で低下した心筋収縮力について、虚血心筋での酸素利用効率の改善がみとめられました。
心筋でのATP産生の賦活については、家兎を用いた研究で、ユビデカレノンを腹腔内に前投与した心筋では心筋を虚血・再灌流した際
に見られるATP産生速度の低下が抑制されて、虚血・再灌流による心筋細胞障害が軽度に保たれました。
低下した心機能の改善については、心筋症モデル動物を用いた研究において、心筋障害期から心肥大期までユビデカレノンを経口投与した動物で、心筋の収縮性ならびに拡張性の低下は薬物非投薬群、ジゴキシン投与群に比べて軽度でした。
また、心筋梗塞モデルを用いた研究では、心筋梗塞発生後の本薬を投与して心機能の低下が軽度に抑制されました。
心筋梗塞後の生命予後に対しては薬物非投与群に比べて、長期生存率が良好に保たれました。
抗アルドステロン作用については、ラットを用いた研究でアルドステロンの分泌を抑制すると同時に、アルドステロンによるNa+貯留に対し拮抗的にはたらき、Na+利尿は促進しますがK+排泄に対しては影響を与えませんでした。
心筋によるの酸素利用効率を向上させて心臓の働きを改善することから、心不全などの予防・改善にもつながると考えられています。
しかし、作用が強くはなく、他の強心薬と併用して使用するといった補助的にもちいられます。
副作用がないかわり効果がいま一つで、実際の人での臨床研究から、心不全に対する効果は疑問視されているなど、米国などでは推奨しておらず、日本でも以前ほどもちいられることがなくなりました。
食薬区分が2001年に変わり、健康食品としても製造販売が可能となっており、一般的な抗酸化ビタミン「コエンザイムQ10」と同じものになります。
抗酸化ビタミン「コエンザイムQ10」などとして、様々な健康食品として製品化されていることから、体に悪い活性酸素を抑えることにより、健康維持、老化防止、さらには美肌効果も期待できるとして盛んに宣伝されています。
しかしながら、こうした科学的根拠は不十分であり、実際に効果があるのかはよく分かっておらず、最近の研究で抗酸化ビタミンによる心疾患予防効果については否定されつつあります。 |
使用方法 |
▼用法用量
[ノイキノン錠5mg]
常成人は1回10mg(2錠)を1日3回食後に経口投与します。
[ノイキノン錠10mg]
常成人は1回10mg(1錠)を1日3回食後に経口投与します。
[ノイキノン糖衣錠10mg]
常成人は1回10mg(1錠)を1日3回食後に経口投与します。 |
副作用 |
次の副作用があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
副作用とされているものは以下になります。
胃部不快感/食欲減退/吐気/下痢/過敏症/発疹など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用に注意が必要な方 ■妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
■授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮して、授乳の継続又は中止を検討してください。
■小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していません。
上記にあてはまる方は、ユビデカレノンを使用する事が出来ない可能性があります。 ユビデカレノンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
ユビデカレノンに関する よくある質問 |
|
参考元一覧 |
ノイキノン錠5mg ノイキノン錠10mg ノイキノン糖衣錠10mg 医薬品インタビューフォーム【エーザイ】
ノイキノン錠5mg ノイキノン錠10mg ノイキノン糖衣錠10mg 添付文書【エーザイ】
トリデミン錠10mg トリデミンカプセル 5mg 添付文書【コーアイセイ】 |
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |