ピオグリタゾン

成分名

ピオグリタゾン塩酸塩

適応症状

糖尿病

簡易説明

インスリンの働きを高めることによって、高血糖を改善します。
通常、2型糖尿病の治療に用いられます。
食事療法・運動療法のみ,食事療法・運動療法に加えてSU剤・α-グルコシダーゼ阻害剤・ビグアナイド系薬剤・インスリン製剤のいずれかを使用の治療で十分な効果が得られずにインスリン抵抗性が推定される場合の2型糖尿病などの治療目的で使用されています。

処方可能な診療科目

内科/循環器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~5000円程度
新薬1錠あたりの目安:15mg62.8円/30mg117.0円(薬価)
新薬OD錠の目安:15mg62.8円/30mg117.0円
後発薬1錠あたりの目安:15mg21円/30mg:40.6円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1999年12月販売開始

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

アクトス錠15【製薬メーカー:武田テバ薬品】
アクトス錠30【製薬メーカー:武田テバ薬品】
アクトスOD錠15【製薬メーカー:武田テバ薬品】
アクトスOD錠30【製薬メーカー:武田テバ薬品】
リオベル配合錠HD【製薬メーカー:武田テバ薬品】
リオベル配合錠LD【製薬メーカー:武田テバ薬品】

関連製品(ジェネリック)

ピオグリタゾン錠15mg「JG」/ピオグリタゾン錠15mg「オーハラ」/ピオグリタゾン錠15mg「ケミファ」/ピオグリタゾン錠15mg「サワイ」/ピオグリタゾン錠15mg「サンド」/ピオグリタゾン錠15mg「タカタ」/ピオグリタゾン錠15mg「タナベ」/ピオグリタゾン錠15mg「トーワ」/ピオグリタゾン錠15mg「ファイザー」/ピオグリタゾン錠15mg「モチダ」/ピオグリタゾン錠30mg「オーハラ」/ピオグリタゾン錠30mg「ケミファ」/ ピオグリタゾン錠30mg「サワイ」/ピオグリタゾン錠30mg「サンド」/ピオグリタゾン錠30mg「タカタ」/ピオグリタゾン錠30mg「タナベ」/ピオグリタゾン錠30mg「トーワ」/ピオグリタゾン錠30mg「ファイザー」/ピオグリタゾン錠30mg「モチダ」/ピオグリタゾン錠30mg「杏林」/ピオグリタゾンOD錠15mg「ケミファ」/ピオグリタゾンOD錠15mg「タカタ」/ピオグリタゾンOD錠15mg「テバ」/ピオグリタゾンOD錠15mg「トーワ」/ピオグリタゾンOD錠15mg「杏林」/ピオグリタゾンOD錠15mg「NPI」/ピオグリタゾンOD錠15mg「NS」/ピオグリタゾンOD錠30mg「ケミファ」/ピオグリタゾンOD錠30mg「タカタ」/ピオグリタゾンOD錠30mg「テバ」/ピオグリタゾンOD錠30mg「トーワ」/ピオグリタゾンOD錠30mg「杏林」など

効果・作用

血液中の糖分「血糖」は、インスリン・ホルモン(膵臓から分泌される)で調節されます。糖尿病は、そのインスリンの量がたりなくなったり、働きが悪くなることで血糖値が上昇してしまう病気です。
そのまま放置すると、手足の痺れ(神経障害)、目の病気(網膜症)、腎臓病などあらゆる合併症を引き起こします。
ピオグリタゾン塩酸塩は2型糖尿病患者に特徴的な病態であるインスリン抵抗性を改善する薬剤で、主に筋肉や脂肪細胞、肝臓に働きインスリンの感受性を高める作用があります。
結果として、肝臓での糖の生産が抑えられ、血液中の糖分は筋肉などに取り込まれます(膵外作用)。インスリンそのものの分泌を増やす作用はありません。
食事療法、運動療法に加えインスリン療法を行っている2型糖尿病患者で、十分な治療効果が得られずインスリン抵抗性が推定される場合にもピオグリタゾン塩酸塩の併用が可能です。
ピオグリタゾン塩酸塩の効能・効果としては、単独療法に加えて、これまでにスルホニルウレア剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド系薬剤それぞれとの併用療法が承認されています。

使用方法

食事療法、運動療法に加えてインスリン製剤を使用する場合は通常、成人には15mgを1日1回、朝食前又は後に経口投与する。
なお、性別・年齢・症状により適宜増減するが上限は30㎎までとされています。
※女性・高齢者は1日1回15mgから開始が望ましい。
※インスリン併用時は1日1回15mgから開始してください。
いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、お昼までであればできるだけ早く1回分を服用ください。低血糖のおそれがあるため、激しい運動をした後や空腹時には服用しないでください。絶対に2回分を一度に服用してはいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

副作用

■ピオグリタゾン塩酸塩の主な副作用
貧血/血圧上昇/動悸/顔面潮紅/胸部圧迫感/発疹/かゆみ/吐き気/嘔吐/胃部不快感/胸やけ/腹痛/腹部膨満感/下痢/便秘/食欲亢進/食欲不振/めまい/ふらつき/頭痛/眠気/倦怠感/脱力感/しびれ/体重増加/糖尿病網膜症の悪化/息切れなど

ピオグリタゾン塩酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
ピオグリタゾン塩酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

■ピオグリタゾン塩酸塩の副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。

心不全の増悪・発症〔浮腫,急激な体重増加,心不全症状・徴候(息切れ,動悸,心胸比増大,胸水等)/浮腫/肝機能障害(黄疸,ALP等の著しい上昇を伴う肝機能障害,黄疸)/低血糖症状/横紋筋融解症[筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症]/間質性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,肺音の異常(捻髪音)〕/胃潰瘍の再燃など

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

■ピオグリタゾン塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(アクトス錠15㎎の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼アクトス錠15㎎の添加物
・カルメロースカルシウム
・ヒドロキシプロピルセルロース
・ステアリン酸マグネシウム
・乳糖水和物

【使用に注意が必要な方】
他に薬などを使用している方など

【使用出来ない方】
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある/心臓疾患およびその既往歴、ケトーシス/糖尿病性昏睡または前昏睡/1型糖尿病/肝臓疾患/腎臓疾患/重症感染症/手術前後/ケガをしている/脳下垂体異常/副腎疾患/十分な食事を摂取していない/衰弱している/激しい運動をしている/酒を大量に飲んでいる/膀胱がんまたは膀胱がんの既往/糖尿病性網膜症/心不全発症の恐れのある心疾患/心不全発症の恐れのある心筋梗塞/心不全発症の恐れのある狭心症/心不全発症の恐れのある心筋症/心不全発症の恐れのある高血圧性心疾患/肝機能障害/腎機能障害/脳下垂体機能不全/副腎機能不全/栄養不良状態/飢餓状態/不規則な食事摂取/食事摂取量不足/激しい筋肉運動/過度のアルコール摂取/糖尿病用薬投与中/妊娠、妊娠している可能性がある/授乳中など

上記にあてはまる方は、ピオグリタゾン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
ピオグリタゾン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用注意薬】
プレドニゾロン/ワルファリンカリウム/シタグリプチンリン酸塩水和物/フロセミド/スピロノラクトン/レボチロキシンナトリウム水和物/ビソプロロールフマル酸塩/サリチルアミド、アセトアミノフェン、無水カフェイン、プロメタジンメチレンジサリ…/メトホルミン塩酸塩/リナグリプチン/アゾセミド/カルベジロール/テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物/デキサメタゾン/グリメピリド/ビルダグリプチン/スピロノラクトン/アログリプチン安息香酸塩/インスリン デグルデグ(遺伝子組換え)/ビルダグリプチン、メトホルミン塩酸塩/セレギリン塩酸塩/クロルプロマジン塩酸塩/トリクロルメチアジド/アゾセミド/ボグリボース/ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物/ベタメタゾン/d-クロルフェニラミンマレイン酸塩など

【併用禁忌薬】
現在調査中

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、むやみに他の医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
妊婦でも服用できますか?

妊婦又は妊娠している可能性のある方は服用できません。(妊娠中の服用に関して安全性は確立していません。

一度にたくさんピオグリタゾンを飲むと早く治りますか?

ピオグリタゾン錠は一日30mgが上限となっております。たくさん飲んでも早く治るということはございません。用法用量は正しく守って服用ください。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。