ラベプラゾールナトリウム

成分名

ラベプラゾールナトリウム

適応症状

胃潰瘍/十二指腸潰瘍/吻合部潰瘍/逆流性食道炎/Zollinger-Ellison症候群/非びらん性胃食道逆流症/低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
【下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助】
胃潰瘍/十二指腸潰瘍/胃MALTリンパ腫/特発性血小板減少性紫斑病/早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃/ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎

簡易説明

ラベプラゾールナトリウムはプロトポンプ阻害薬という種類の薬です。
胃酸を抑える作用があるので、胃酸過多・逆流性食道炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療に効果があります。
またヘリコバクター・ピロリ菌の除去にも有効です。

処方可能な診療科目

内科/消化器内科/胃腸科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安:5㎎約55.5円/10㎎約99.9円/20㎎約190.1円(薬価)
薬代後発薬1錠の目安:10㎎約21.1円~55.1円/20㎎約36.1円~108.3円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1997年12月発売開始【パリエット錠10㎎・20㎎】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

パリエット錠5㎎【製薬メーカー:エーザイ】
パリエット錠10㎎【製薬メーカー:エーザイ】
パリエット錠20㎎【製薬メーカー:エーザイ】

関連製品(ジェネリック)

ラベプラゾールナトリウム10mg錠/ラベプラゾールナトリウム錠10mg「NPI」/ラベプラゾールNa錠10mg「AA」/ラベプラゾールNa錠10mg「BMD」/ラベプラゾールNa錠10mg「JG」/ラベプラゾールNa錠10mg「YD」/ラベプラゾールNa錠10mg「アメル」/ラベプラゾールNa錠10mg「杏林」/ラベプラゾールNa錠10mg「サワイ」/ラベプラゾールNa錠10mg「トーワ」/ラベプラゾールNa錠10mg「日新」/ラベプラゾールNa塩錠10mg「オーハラ」/ラベプラゾールNa塩錠10mg「明治」/ラベプラゾールナトリウム錠10mg「FFP」/ラベプラゾールナトリウム錠10mg「NP」/ラベプラゾールナトリウム錠10mg「TCK」/ラベプラゾールナトリウム錠10mg「科研」/ラベプラゾールナトリウム錠10mg「ケミファ」/ラベプラゾールナトリウム錠10mg「サンド」/ラベプラゾールナトリウム錠10mg「日医工」/ラベプラゾールナトリウム錠10mg「タイヨー」/ラベプラゾールNa錠10mg「ファイザー」/ラベプラゾールナトリウム錠10mg「ゼリア」/ラベプラゾールNa錠10mg「TYK」/ラベプラゾールNa錠20mg「BMD」/ラベプラゾールナトリウム20mg錠/ラベプラゾールナトリウム錠20mg「NPI」/ラベプラゾールNa錠20mg「AA」/ラベプラゾールNa錠20mg「JG」/ラベプラゾールNa錠20mg「YD」/ラベプラゾールNa錠20mg「アメル」/ラベプラゾールNa錠20mg「杏林」/ラベプラゾールNa錠20mg「サワイ」/ラベプラゾールNa錠20mg「トーワ」/ラベプラゾールNa錠20mg「日新」/ラベプラゾールNa塩錠20mg「オーハラ」/ラベプラゾールNa塩錠20mg「明治」/ラベプラゾールナトリウム錠20mg「FFP」/ラベプラゾールナトリウム錠20mg「NP」/ラベプラゾールナトリウム錠20mg「TCK」/ラベプラゾールナトリウム錠20mg「科研」/ラベプラゾールナトリウム錠20mg「ケミファ」/ラベプラゾールナトリウム錠20mg「サンド」/ラベプラゾールナトリウム錠20mg「日医工」/ラベプラゾールナトリウム錠20mg「タイヨー」/ラベプラゾールNa錠20mg「ファイザー」/ラベプラゾールナトリウム錠20mg「ゼリア」/ラベプラゾールNa錠20mg「TYK」

効果・作用

ラベプラゾールナトリウムは胃酸の分泌を抑える働きで胃を守る作用があり、プロトポンプ阻害薬(PPI)になります。
プロトポンプ阻害薬は、このプロトポンプに作用することで働きを妨げて胃酸の分泌を抑制します。
他の胃酸の分泌を抑える作用のある薬にはH2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)がありますが、プロトポンプ阻害薬はH2ブロッカーよりも強い胃酸の分泌を抑える作用があり、長時間持続してくれます。
プロトポンプ阻害薬は胃で溶けずに腸で溶けて、体内で吸収されるようになっています。
またプロトポンプ阻害薬は副作用が少ないと言われています。
腸内で溶けたラベプラゾールナトリウムは、胃のプロトポンプに働きかける酵素の作用を阻害することで胃酸の分泌を少なくさせてくれます。

【ヘリコバクター・ピロリ菌にも有効】
ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃の中に存在する細菌で胃疾患の原因となります。
胃の中は胃酸があるので酸性になるため、細菌は胃の中では生息することはできません。
しかし、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を分泌するため胃の中で存在できます。
ピロリ菌は、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなどの病気の原因となります。
ピロリ菌の除菌を行うときは抗生物質の服用と、胃酸の分泌を抑えるプロトポンプ阻害薬が使用されます。
抗生物質にプロトポンプ阻害薬を併用することでピロリ菌の除去率が上がることは確認されています。

使用方法
副作用

軟便/下痢/便秘/発疹/肝機能値の異常/頭痛/めまいなど

ラベプラゾールナトリウムには、副作用が起こる可能性があります。
ラベプラゾールナトリウムを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

■ラベプラゾールナトリウム副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
▼アナフィラキシーショック
気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れるなど
▼重い血液成分の異常
発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向など
▼肝臓の重い症状
だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色など
▼間質性肺炎
から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱など
▼重い皮膚・粘膜障害
発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感など
▼腎臓の重い症状
尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹など
▼低ナトリウム血症
だるい、吐き気、嘔吐、意識もうろう、意味不明な言動、けいれんなど
▼横紋筋融解症
手足のしびれ・けいれん、力が入らない、筋力低下、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿など

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

■ラベプラゾールナトリウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(パリエット錠20㎎の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼パリエット錠20㎎の添加物
・カルナウバロウ
・カルメロースCa
・グリセリン脂肪酸エステル
・酸化チタン
・酸化Mg
・三二酸化鉄
・ステアリン酸Mg
・タルク
・トレハロース
・ヒドロキシプロピルセルロース
・ヒプロメロースフタル酸エステル
・リン酸水素Ca

【使用に注意が必要な方】
・肝障害のある方
・高齢者の方
・妊娠中、授乳中の方
・小児の方

【使用ができない方】
・アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩を投与中の方

上記にあてはまる方は、ラベプラゾールナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。
ラベプラゾールナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
アタザナビル硫酸塩/リルピビリン塩酸塩

【併用注意薬】
ジゴキシン/メチルジゴキシン/メトトレキサート製剤/イトラコナゾール/ゲフィチニブ/水酸化アルミニウムゲル/水酸化マグネシウム含有制酸剤など

現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
除菌期間中に服用を忘れた場合はどうすればいいですか?

飲み忘れに気がついた時間によって対応が異なります。
①飲み忘れに気がついた時間が、飲み忘れた服用予定時刻と次の服用予定時刻に近い場合は気付いたときに服用して下さい。
②飲み忘れに気がついた時間が、次の服用予定時刻に近い場合は飲み忘れた分は飲まないで1回分を飛ばして、次に服用する時間から飲んで下さい。
※2回分を1度に服用はしないで下さい。

ラベプラゾールナトリウムと市販薬の痛み止めとの併用は可能ですか?

特に併用は問題ありません。併用して大丈夫です。

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医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。