成分名 |
セリプロロール塩酸塩 |
適応症状 |
腎実質性高血圧症
狭心症
本態性高血圧症<軽症〜中等症> |
簡易説明 |
セリプロロール塩酸塩はβ遮断薬(ベータブロッカー)という系統の薬です。狭心症や腎実質性高血圧症の治療に使用されます。心臓にある交感神経の「β受容体」を遮断することで心臓の拍動がおさえられ、動きを休ませる作用があります。これにより血圧を下げることができます。主に高血圧や狭心症、頻脈性不整脈などの改善に使用されます。また、心臓への選択性が高く、副作用が軽減されています。半減期が長く、持続性があるのも特徴の一つです。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:100mg約21.6円/200mg約42.4円
薬代後発薬1錠の目安:100mg約10.3円/200mg約20.6円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 1992年9月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
セレクトール錠100mg/200mg【製薬メーカー:日本新薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
セリプロロール塩酸塩錠100mg/200mg「CH/テバ/日医工」 【製薬メーカー:長生堂製薬/テバ/日医工】 |
効果・作用 |
セリプロロール塩酸塩はβ受容体遮断することで血圧、心拍数などを抑制し「高血圧、腎実質性高血圧症、頻脈性不整脈、狭心症」などの治療に使用されます。
▼特徴
β遮断薬系統で、心臓への選択性が高く、副作用が軽減されています。以下のような特徴があります。
β1選択:心臓にだけ選択的に作用し、気管支への影響が少ないです。
ISA+:β2選択的な内因性交感神経刺激作用があり、この系統にみられる喘息や手足の冷えの副作用が軽減、改善されます。
水溶性:吸収や代謝が遅く、多くは腎臓から直接排泄され、脳内に入りにくく、気分の変調など中枢性の副作用が少ないと考えられます。
半減期が長く、持続性があります。
▼病理作用
血圧が上昇する要因に心拍出量の増加による血管内血液量の増加があります。心臓では、交感神経である「β1受容体」が心臓の機能に関係してます。これを遮断することで心機能が抑えられ仕事量が減少し、血液を送り出す量が減り、血管の血液量の減少することで血圧低下がおこります。また心機能を抑制させることで心拍数を低下させる。セリプロロール塩酸塩は、β1受容体の遮断作用により、心機能を抑え心臓の仕事量を抑えることで血圧を下げたり、狭心症や頻脈性不整脈の諸症状を改善する作用をあらわします。また心臓の動きを緩やかにして負担を減らすため、慢性心不全などの治療に使用させる薬剤もあります。
また、交感神経のβ1受容体を遮断しますが、気管支拡張に関わるβ2受容体に対し遮断作用をあらわす場合もあるので、これにより気管支収縮のため喘息などの患者に使用できない薬剤もあります。
▼他のβ遮断薬
インデラル
テノーミン
メインテート ビソノ
セロケン ロプレソール
ハイパジール |
使用方法 |
①本態性高血圧症(軽症~中等症)、腎実質性高血圧症の場合
1日1回100~200mgを食後経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減しますが、1日最高用量は400mgまでです。
②狭心症の場合
1日1回200mgを食後経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減しますが、1日最高用量は400mgまでです。 |
副作用 |
主な副作用
セリプロロール塩酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
セリプロロール塩酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
眩暈、頭痛、動悸、倦怠感、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、肝機能異常、中性脂肪上昇、総コレステロール上昇
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
房室ブロック、洞房ブロック、心不全
その他の副作用
尿酸上昇、CK上昇、CPK上昇、霧視、味覚異常、発疹、皮膚そう痒感、胸痛、徐脈、血圧低下、顔面潮紅、心胸郭比増大、咳、喘息、息切れ、鼻汁、鼻閉感、喘鳴、しびれ、震え、不眠、眠気、抑うつ症状、嘔気、口渇、腹痛、下痢、消化不良、涙液分泌減少、クレアチニン上昇、蛋白尿、BUN上昇、腎機能異常、浮腫、関節痛、白血球減少、高血糖悪化、腓腹筋痙攣、こむらがえり、筋肉痛、脱力感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■セリプロロール塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方セレクトールは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼セレクトールの有効成分
セリプロロール塩酸塩
▼代表薬の添加物
乳糖水和物、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール6000、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、カルナウバロウ
妊婦/授乳者
しい洞性徐脈
過敏症
肺高血圧による右心不全
心原性ショック
代謝性アシドーシス
糖尿病性ケトアシドーシス
洞不全症候群
洞房ブロック
高度徐脈
房室ブロック<2~3度>
未治療の褐色細胞腫
うっ血性心不全
手術前48時間
使用に注意が必要な方 高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
間欠性跛行症
気管支痙攣
気管支喘息
甲状腺中毒症
コントロール不十分な糖尿病
重篤な肝障害
重篤な腎障害
長期間絶食状態
低血糖症
房室ブロック<1度>
末梢循環障害
レイノー症候群
異型狭心症
血清クレアチニン値4.0mg/dL以上
うっ血性心不全
褐色細胞腫
甲状腺中毒症
手術前48時間
上記にあてはまる方は、セリプロロール塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 セリプロロール塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 カルシウム拮抗剤
ベラパミル
ジルチアゼム
交感神経遮断剤制
レセルピン
麻酔剤
エーテル
血糖降下剤
インスリン製剤
トルブタミド
アセトヘキサミド
クロニジン塩酸塩
グアナベンズ酢酸塩
クラス1抗不整脈剤
リン酸ジソピラミド
プロカインアミド塩酸塩
アジマリン
アミオダロン塩酸塩
β-遮断剤
ジギタリス剤
ジゴキシン
メチルジゴキシン
非ステロイド系抗炎症剤
インドメタシン製剤
降圧作用を有する薬剤
血圧降下剤
硝酸剤
上記を使用している方は、セリプロロール塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 セリプロロール塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
セリプロロール塩酸塩に関する よくある質問 |
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参考元一覧 |
添付文書セレクトール錠100mg/200mg【日本新薬株式会社】 |
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