ペマフィブラート

成分名

ペマフィブラート

適応症状

・高脂血症
・家族性高脂血症

簡易説明

・コレステロール合成阻害作用やトリグリセリド分解促進作用により、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)やトリグリセリドを低下させ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させます。主に、高脂血症の治療に使用されております。
・脂質異常症(高脂血症)の中で、トリグリセリド(中性脂肪)が高いものに対して有効となっております。

処方可能な診療科目

内科/消化器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約1,000円~10,000円
パルモディア錠0.1mg/33.1円(0.1mg1錠)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

パルモディア発売開始年月 : 2018年6月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

パルモディア錠0.1mg【製薬メーカー:興和株式会社】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

▼ペマフィブラートの作用▼
・ペマフィブラートは、既存のフェノフィブラート(リピディル、トライコアなど)と同じで、肝臓で発現している核内受容体のペルオキシソーム増殖剤活性化レセプターα(peroxisome proliferator-activated receptor α[PPARα])を活性化するフィブラート系薬となります。
・PPARα作動薬(PPARαアゴニスト)に分類されており、核内受容体のPPARαに結合、肝臓の脂質代謝にかかわる遺伝子群の発現を調節して脂質代謝を回復改善いたします。
・PPARαに対する選択性が高くなっており、非常に低用量で活性化、また調節的に作用することから、選択的PPARαモジュレーターとされております。
・高脂血症は血液中のコレステロールやトリグリセリド(中性脂肪)の数値異常がおこり動脈硬化を早めるなど、色々な病気を発症してしまいます。
・ペマフィブラートは、肝臓においてコレステロールやトリグリセリドの合成を阻害する作用があります。また、リポ蛋白の代謝を促し、トリグリセリドの分解を促進させて血液中のトリグリセリドを低下させ、HDLコレステロールを増加させる作用となっております。
・中性脂肪のトリグリセライド低下作用が強力です。HDLコレステロールなどある種のコレステロールを増やす作用あります。この特性から、トリグリセライド値が高く、コレステロールは正常範囲の高脂血症に使用されております。コレステロール値が高いタイプには、別系統のスタチン薬を優先してください。
・肝臓ではコレステロールやトリグリセリドが作られており「リポ蛋白」という物質はコレステロールやトリグリセリドを含む物質で血液中に分泌されます。リポ蛋白を分解する酵素として「リポ蛋白リパーゼ(LPL)」があります。このLPLの作用により、リポ蛋白中のトリグリセリドが分解、血液中の善玉コレステロールが増える作用がございます。

▼他のフィブラート系薬とは▼
・フィブラート系薬剤は、核内受容体である「ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体α(PPARα)」を活性化し効果を発揮するもので、。PPARαは肝臓や脂肪で作用し、脂質コントロールに関わる遺伝子を調整いたします。脂肪酸を分解する細胞内小器官のペルオキシソームを増加し、血液中の中性脂肪の量を減らします。
・HDL-Choの構成タンパク質であるアポAⅠとアポAⅡの産生を促進することにより、血液中のHDLChoの量を増加させます。
種類としては、ベザトール/トライコアリピディルがございます。

▼高脂血症▼
・高脂血症は脂質異常症ともよびます。血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増えすぎたり、善玉コレステロールが少なすぎる状態になっていることです。自覚症状がなくても、動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞、脳卒中の原因となります。
・質異常症に関連する生体内の脂質には以下の3つの種類があります。
「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」
「中性脂肪(トリグリセライド)」
「HDLコレステロール(善玉コレステロール)」
HDLコレステロールが基準値未満に減った場合に高脂血症と診断されます。

使用方法

・ペマフィブラートとして1回0.1mgを1日2回朝夕に経口投与すること
※年齢、症状に応じて適宜増減するが、最大用量は1回0.2mgを1日2回までとする

副作用

主な副作用
ペマフィブラートには、副作用が起こる可能性があります。
服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

胆石症、糖尿病、肝機能異常、AST上昇、ALT上昇、血中ミオグロビン増加、発疹、皮膚そう痒、糖尿病悪化、グリコヘモグロビン増加、低比重リポ蛋白増加

重大な副作用
横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、CPK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、急性腎不全、重篤な腎障害

極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

その他の副作用
血中尿酸増加

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・妊婦・産婦
・授乳婦
・胆道閉塞/過敏症/重篤な肝障害/胆石/シクロスポリン投与中/リファンピシン投与中/Child~Pugh分類B又はCの肝硬変/クレアチニンクリアランスが40mL・min未満の腎機能障害/血清クレアチニン値が2.5mg・dL以上の腎機能障害/腎機能に関する臨床検査値に異常

使用に注意が必要な方
・高齢者
・肝障害/胆石/HMGCoA還元酵素阻害薬投与中/ChildPugh分類Aの肝硬変/クレアチニンクリアランスが40mL/分以上60mL/分未満の腎機能障害/血清クレアチニン値が1.5mg/dL以上2.5mg/dL未満の腎機能障害/腎臓機能障害

上記にあてはまる方は、ペマフィブラートを使用する事が出来ない可能性があります。
ペマフィブラートを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

HMGCoA還元酵素阻害剤/プラバスタチンナトリウム/シンバスタチン/フルバスタチンナトリウム/シクロスポリン/リファンピシン類/硫酸クロピドグレル/クラリスロマイシン/HIVプロテアーゼ阻害剤/リトナビル/フルコナゾール/陰イオン交換樹脂剤<経口>/コレスチラミン<経口>/コレスチミド<経口>/強いCYP3A誘導薬/カルバマゼピン/フェノバルビタール/フェニトイン
【飲食物との相互作用】
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
パルモディアの規格はどうなりますか?

販売名和名 : パルモディア錠0.1mg/規格単位 : 0.1mg1錠/欧文商標名 : PARMODIA TAB.0.1mg./日本標準商品分類番号 : 872183./承認番号 : 22900AMX00581./薬価基準収載年月 : 2018年5月となっております。

ペマフィブラートの商品名なんですか?

パルモディア錠0.1mgとなり、ジェネリックはありません。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。