成分名 |
モザバプタン塩酸塩 |
適応症状 |
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(低ナトリウム血症) |
簡易説明 |
成分名モザバプタン塩酸塩は、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群における抗利尿ホルモンバソプレシンの働きを阻害して、腎臓での水分再吸収を抑えてくれます。
腎臓での水分再吸収を抑えることで、体内の水分が減少し低ナトリウム血症も改善してくれる他、低ナトリウム血症に伴うつらい症状、吐き気・食欲不審・嘔吐・頭痛なども改善されます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/腎臓内科/内分泌内科/循環器科/血液内科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~5000円程度
【新薬の目安】
フィズリン錠30mg/9139.1円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2006年10月発売開始【フィズリン錠30mg】 |
国内のジェネリック認可 |
- |
関連製品(先発薬) |
フィズリン錠30mg |
関連製品(ジェネリック) |
- |
効果・作用 |
モザバプタン塩酸塩は、異所性抗利尿ホルモン産生腫瘍による抗利尿ホルモン不適合分泌症候群における低ナトリウム血症を改善してくれます。(既存治療で効果が不十分な場合)
(SIADH)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群とは、(ADH)抗利尿ホルモンのバソプレシンが異常分泌により尿中への水分排出が抑えられることで、体内に水分が貯まり血液が水分で薄まり血液中のナトリウム濃度が低くなることで、低ナトリウム血症といわれます。
モザバプタン塩酸塩は、(SIADH)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群における低ナトリウム血症是正して、低ナトリウム血症に伴うつらい症状の、吐き気・嘔吐・食欲不審・頭痛なども改善してくれる作用があります。
モザバプタン塩酸塩は、バソプレシンV2受容体を特異的に阻害するV2受容体拮抗薬で、腎集合管の受容体に直接作用し、(SIADH)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群における低ナトリウム血症を改善してくれあす。
さらに従来の利尿薬とは異なり、電解質排泄の増加を伴わずに水排泄の増加をもたらす水利尿作用がモザバプタン塩酸塩の特徴になります。
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群は、呼吸器疾患・悪性腫瘍・中枢性疾患・薬剤などによって発症することが多いですが、モザバプタン塩酸塩の対象となる(SIADH)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群は、異所性抗利尿ホルモン産生腫瘍が原因で引き起こされるものになり、異所性抗利尿ホルモン産生腫瘍以外の原因には効果はありません。
※モザバプタン塩酸塩使用は、異所性抗利尿ホルモン産生腫瘍による抗利尿ホルモン不適合分泌症候群と診断された患者に限定するされています。 |
使用方法 |
通常成人はモザバプタン塩酸塩として30mgを1日1回食後に経口服用する。
注意1 投与開始3日間で有効性が認められた場合に限り、引き続き7日間まで継続投与することができる。
(7日間を超えた投与、再発後の再投与及び減量投与の有効性及び安全性は検討されていない。)
注意2 悪心、嘔気・嘔吐等のため、食事を摂取せずに本剤を投与する場合、食後投与に比べ血中濃度が上昇し、作用が強くあらわれるおそれがある。
注意3 夜間の排尿を避けるため、朝食後又は昼食後に投与することが望ましい。
※投与は、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(syndrome of inappropriate secretion of antidiuretic hormone:SIADH)の治療に十分な知識と経験を有する医師のもと、異所性抗利尿ホルモン産生腫瘍によるSIADHと診断された患者にのみ行うこと。 |
副作用 |
主な副作用
口渇、血清カリウム上昇、肝機能異常、ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇、食欲減退、コリンエステラーゼ減少、BUN上昇、頻尿
重大な副作用
-
その他の副作用
周囲浮腫、血清カルシウム減少、倦怠感、総蛋白減少
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・過敏症
・成分又は類似化合物(トルバプタン等)に対し過敏症の既往歴のある患者
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
使用に注意が必要な方 ・肝機能障害
・高カリウム血症
・循環不全
・腎機能障害
・低血圧症
・高齢者
・食事の摂取が困難
上記にあてはまる方は、モザバプタン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 モザバプタン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 現在調査中
併用禁忌薬 ・ループ利尿薬
・フロセミド等
・薬物代謝酵素(CYP3A4)の基質となる薬剤(イトラコナゾール等)
・デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
・抗悪性腫瘍薬(イリノテカン塩酸塩水和物、ビンクリスチン硫酸塩等)
・鎮痛剤(オキシコドン塩酸塩水和物、ブプレノルフィン塩酸塩、フェンタニルクエン酸塩、フェンタニル等)
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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