成分名 |
キシリトール |
適応症状 |
糖尿病及び糖尿病状態時の水・エネルギー補給 |
簡易説明 |
医療用医薬品としてキシリトールは糖尿病患者においてエネルギー補給として効率的に摂取する事ができます。また食品添加物としての効果も認められており、虫歯の予防効果を期待して、また清涼感を期待して食品へ添加しております。食品として摂取した場合注意が必要なのはおなかが緩くなると言う事です。キシリトールは腸の中で吸収されるためには、沢山の水分が必要になります。これは腸管壁からの吸収速度がゆっくりなのが原因であり、慣れていない人であれば一時的に軟便になることもございます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/外科/整形外科/泌尿器科/皮膚科/腎臓内科/腎臓外科/小児科/産婦人科等 |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約3,000円~6,000円
薬代1管あたりの目安:20ml約80円
薬代後発薬1筒の目安:20ml約180円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料など、また入院となれば入院費・差額ベッド代などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1984年5月18日製造販売承認
1984年6月2日薬価基準収載
1984年10月1日販売 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
キシリトール注射液20%「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】
キシリトール注10%/20%「フソー」【製薬メーカー:扶桑薬品工業株式会社】
キシリトール注20%「NP」【製薬メーカー:ニプロ株式会社】
キシリトール注5%「フソー」(200mL/500mLバッグ//500mLポリアル)【製薬メーカー:扶桑薬品工業株式会社】
キシリトール注「ヒカリ」5%【製薬メーカー:光製薬株式会社】
キシリトール注20%【製薬メーカー:株式会社大塚製薬工場】
キリット注5%(300mL/500mL袋)【製薬メーカー:株式会社大塚製薬工場】
クリニザルツ輸液(500mL瓶/袋)【製薬メーカー:株式会社大塚製薬工場】
トリフリード輸液(1000mL/500mL袋)【製薬メーカー:株式会社大塚製薬工場】 |
関連製品(ジェネリック) |
キシリトール注20%シリンジ「NP」【製薬メーカー:ニプロ株式会社】 |
効果・作用 |
キシリトール注射液は糖尿病及び糖尿病状態時の水・エネルギー補給に効果のある医薬品になります。キシリトール注射は使用に静脈内注射であったり点滴静注であったりと投与経路が異なる為それにあった剤形、例えばバッグ・ポリアル・袋・瓶・シリンジなどがございます。
また、アムロジピンOD錠2.5/5/10mg「日医工」、エバスチン錠5/10/OD錠5/OD錠10mg「日医工」、オキシコドン内用液2.5/5/10/20mg「日本臓器」、セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「SW」、ドネペジル塩酸塩内服ゼリー3/5/10mg「NP」、フッ化ナトリウム洗口液0.1%「ライオン」等は有効成分としてではなく、添加物としてキシリトールが使用されております。
添加物として使用する場合の目的は、安定化、甘味、矯味、等張化、賦形などがあります。
【作用機序】
キシリトールはインスリンの介助を要することなく細胞内に取り込まれるので、インスリン欠乏による糖利用障害時においてもキシリトールの代謝は妨げられずに、また血糖値を上昇させることもございません。
キシリトールはグルクロン酸ーキシルロース回路においてグロン酸から生成される生理的代謝産物でもあるので、その忍容性も高いとされております。細胞内以降は速やかで、抗ケトン作用を現します。また細胞内に取り込まれ、代謝の最初の段階で補酵素を還元する事で利用されております。
【キシリトールとは】
キシリトールは、ソルビトールやマルチトールと同じ糖アルコールという甘味炭水化物の仲間になります。自然界においては果実や野菜等の多くに含まれていることがわかっております。例えば、苺にはおよそ100gの中に約300mgのキシリトールが含まれております。また、人間の肝臓によっても、1日で約15g程度のキシリトールが作られていると言われております。我々がガムやタブレット等のお菓子といった形で飲食にするキシリトールは白樺や樫等の木から抽出されたキシランヘミセルロースを原料として、工業的に作られております。
キシリトールは日本では平成9年4月に食品への添加物として認められされました。しかしながら、認可される以前から10年以上、輸液等に含まれる糖質として利用されており、人体への使用において安全であることが確認されております。
キシリトールをはじめとする糖アルコールと呼ばれれるものは虫歯の原因になることはありません。糖アルコールからは、口の中において歯を溶かすだけの酸を作ることができないからです。更に付け加えて、キシリトールは甘味が強く、その甘さからさらに唾液も出やすくなります。以上のことから①酸を作らない、②唾液の分泌を刺激して酸を中和するといった事がキシリトールが虫歯の原因にならない理由と言われております。更にキシリトールでは虫歯における大きな原因とされるミュータンス菌の活動を弱める働きもあると言われております。 |
使用方法 |
キシリトールとして、通常、成人1日2~50gを1~数回に分けて静脈内注射または点滴静注する事とされております。
なお、年齢、症状により適宜増減する事とされております。但し、キシリトールとして、1日量100gまでとされております。点滴静注する場合、その速度はキシリトールとして0.3g/Kg/hr以下とすることとされております。 |
副作用 |
多くのキシリトール注射液に関して同様のことが言えますが、本剤は使用成績調査などの副作用の発現頻度が明確となるような調査を実施しておりません。
頻度不明ではありますが、キシリトールの大量を急速投与する事で、電解質喪失を起こすことがあるとされております。また、肝障害・腎障害が現れることがあるとされております。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 低張性脱水症の患者:本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こるとされております。このような患者に本剤を投与してしまうと、水分量を増加させることになってしまい、症状が悪化する恐れがあるとされております。
使用に注意が必要な方 1)尿崩症の患者
本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与えてしまうことで、症状の悪化を引き起こす恐れがあるとされております。
2)肝障害、腎障害のある患者
キシリトールの大量を急速投与する事で肝障害、腎障害が現れる可能性があるとされております。
3)高齢者
一般的に高齢者では生理機能が低下しているため、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する事が必要とされております。
上記にあてはまる方は、キシリトールを使用する事が出来ない可能性があります。 キシリトールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌並びに併用注意に該当する医薬品はございません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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