アテノロール

成分名

アテノロール

適応症状

期外収縮、本態性高血圧症、狭心症、頻脈性不整脈、洞性頻脈

簡易説明

テノーミンは、β遮断薬(ベータブロッカー)に分類される、高血圧症・狭心症・不整脈(頻脈)の治療薬です。
特に高血圧症の場合、命の危険に関わるような脳梗塞や心筋梗塞といった病気へのリスクが高まってしまいます。
血圧を下げる事によって心臓への負担を減らしたり、心臓の脈拍数が早すぎる場合は、心臓の鼓動を落ち着かせる事で、不整脈(頻脈)への治療効果があります。

処方可能な診療科目

内科/循環器内科/心臓内科/循環器科/心療内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安:25㎎約5.8円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1983年:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、不整脈(期外収縮)に対して承認
1987年:洞性頻脈に対して追加承認

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(先発薬)

テノーミン(Tenormin)【製薬メーカー:アストラゼネカ】

関連製品(ジェネリック)

アテノロールドライシロップ10%「EMEC」(サンノーバ),アテノロール錠「タイヨー」(武田テバファーマ),アテノロール錠「サワイ」(沢井製薬),アテノロール錠「日新」(日新製薬),アテノロール錠「NikP」(日医工ファーマ),アテノロール錠「NP」(ニプロ),アテノロール錠「トーワ」(東和薬品),アテノロール錠「ファイザー」(ファイザー),アテノロール錠「JG」(長生堂製薬),アテノロール錠「ツルハラ」(鶴原製薬),アテノロール錠「イセイ」(コーアイセイ),アルセノール錠(原沢製薬工業),アルセノール錠(原沢製薬工業),アルマイラー錠(武田テバ薬品),クシセミン錠(辰巳化学)など

効果・作用

アテノロールはβ遮断薬(βブロッカー)と称され、β受容体遮断作用によって血圧や心拍数などを抑えることで、高血圧、狭心症、頻脈性不整脈などを改善する薬です。
高血圧治療におけるプロプラノロールを代わる医薬品として開発されたもので、1976年にイギリスで承認された後、狭心症、不整脈の治療薬として認められました。
アテノロールは心拍数を低下させ、心負荷を減少させます。アテノロールはプロプラノロールとは異なり血液脳関門を通過しませんので、中枢神経系への副作用が減少しています。

使用方法

通常成人にはアテノロールとして50mgを1日1回経口投与します。年齢、症状により適宜増減できますが、最高量は1日1回100mgまでです。

副作用

【主な副作用】
低血圧/過敏症/発疹/そう痒/視力異常/霧視/涙液分泌減少/胸部圧迫感/動悸/四肢冷感/レイノー症状/徐脈/心不全/心胸比増大/房室ブロック/洞房ブロック/失神/起立性低血圧/呼吸困難/気管支痙攣/喘鳴/血小板減少症/紫斑病/間欠性跛行/頭痛/眩暈/不眠/眠気/うつ状態/耳鳴/耳痛/錯乱/悪夢/気分変化/精神変調/口渇/悪心/嘔吐/食欲不振/腹部不快感/下痢/軟便/便秘/腹痛/AST上昇/ALT上昇/胆汁うっ滞性肝炎/BUN上昇/クレアチニン上昇/倦怠感/脱力感/しびれ感/浮腫/末梢性浮腫/高脂血症/脱毛/冷汗/頻尿/高血糖/高尿酸血症/CK上昇/CPK上昇/乾癬様皮疹/乾癬悪化/抗核抗体陽性化/勃起障害など

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・間欠性跛行症の方
・気管支痙攣の方
・気管支喘息の方
・甲状腺中毒症の方
・コントロール不十分な糖尿病の方
・重篤な肝障害の方
・重篤な腎障害の方
・徐脈の方
・長期間絶食状態の方
・低血糖症の方
・房室ブロック<1度>の方
・末梢循環障害の方
・レイノー症候群の方
・異型狭心症の方
・クレアチニンクリアランス値が35mL/分以下の方
・糸球体濾過値が35mL/分以下の方
・うっ血性心不全の方
・アナフィラキシーの方
・甲状腺中毒症の方
・手術前48時間の方
・高齢者

【使用が出来ない方】
・アテノロールに対し過敏症の既往歴のある方
・壊疽の方
・褐色細胞腫の方
・過敏症の方
・肺高血圧による右心不全の方
・心原性ショックの方
・代謝性アシドーシスの方
・低血圧症の方
・糖尿病性ケトアシドーシスの方
・洞不全症候群の方
・洞房ブロックの方
・房室ブロック<M2~3度>の方
・未治療の褐色細胞腫の方
・重度末梢循環障害の方
・高度又は症状を呈する徐脈の方
・うっ血性心不全の方
・授乳婦
・妊婦・産婦

上記にあてはまる方は、アテノロールを使用する事が出来ない可能性があります。
アテノロールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
交感神経遮断剤/レセルピン/β−遮断剤/血糖降下剤/インスリン製剤/トルブタミド/アセトヘキサミド/血糖降下剤/インスリン製剤/トルブタミド/アセトヘキサミド/カルシウム拮抗剤/ベラパミル/ジルチアゼム/ニフェジピン/カルシウム拮抗剤/ベラパミル/ジルチアゼム/ニフェジピン/カルシウム拮抗剤/ベラパミル/ジルチアゼム/ニフェジピン/クラス1抗不整脈剤/ジソピラミド/プロカインアミド/アジマリン/3群不整脈用剤/アミオダロン/麻酔剤/セボフルラン/カルシウム拮抗剤/ベラパミル/ジルチアゼム/ニフェジピン/クラス1抗不整脈剤/ジソピラミド/プロカインアミド/アジマリン/3群不整脈用剤/アミオダロン/麻酔剤/セボフルラン/クロニジン/クラス1抗不整脈剤/ジソピラミド/プロカインアミド/アジマリン/3群不整脈用剤/アミオダロン/麻酔剤/セボフルラン/麻酔剤/セボフルラン/ジギタリス剤/非ステロイド系抗炎症剤/インドメタシン製剤/交感神経作動薬/エピネフリン/交感神経作動薬/エピネフリン/交感神経作動薬/エピネフリン/フィンゴリモド/フィンゴリモド など

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。
よくある質問
妊婦、産婦、授乳婦は使用しないほうがいいのは何故ですか?

アテノロールは胎盤を通過して臍帯血にあらわれます。また、母乳中へ高濃度に移行するため、妊婦、産婦、授乳婦へは治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ投与するものとされています。
授乳婦にやむを得ず投与する場合は、授乳を中止させてからとされています。

この薬を飲んだ際に、日常生活する上で注意しなければならないことはありますか?

副作用として眠気、目眩、視力異常などが挙げられますので、自動車の運転などの危険を伴う機械操作を行う時は、特に注意してください。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。