成分名 |
コルヒチン |
適応症状 |
・痛風発作の緩解
・痛風発作の予防
・家族性地中海熱 |
簡易説明 |
・痛風や家族性地中海熱の発作を抑えるお薬です。
・発熱や疼痛をともなう全身性炎症発作を繰り返す「家族性地中海熱」にも効果があり、病因となる過剰なインターロイキンの働きをにぶらせ炎症発作を起こしにくくします。※この症状は、地中海沿岸地域で多くみられ、日本ではごくまれです。
・好中球の走化性因子(LTB4、IL8)に対する反応性を低下させることにより痛風の発作を抑制すると考えられております。
・チューブリンと結合し、微小管の働きを阻害することで、マクロファージのサイトカイン放出と好中球の遊走を阻害します。 |
処方可能な診療科目 |
内科、消化器内科ほか |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~10,000円
高田製薬
コルヒチン錠 6.8円(0.5mg1錠)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1964年11月 |
国内のジェネリック認可 |
ありません |
関連製品(先発薬) |
コルヒチン錠0.5mg「タカタ」 |
関連製品(ジェネリック) |
ありません |
効果・作用 |
・痛風の原因は関節にたまった尿酸で、発作的に激しい痛みや腫れをともないます。トリガーとなるのは、白血球による尿酸への攻撃で、白血球が、剥離した尿酸を異物として認識してしまうことによりおきます。
・尿酸値が高いと、関節に尿酸の結晶が蓄積、なんらかの刺激によって尿酸結晶が剥がれ落ち、この時の尿酸結晶を白血球の一種である好中球が取り込むと、炎症を引き起こす物質が放出され、これにより激痛を伴う痛風発作が起こります。
・痛風発作時、局所に浸潤した白血球の尿酸貪食作用及び貪食好中球の脱顆粒が上昇しており、コルヒチンは白血球、好中球の作用を阻止いたします。特に好中球の走化性因子(LTB4、IL8)に対する反応性を著明に低下させ、痛風の発作を抑制すると考えられております。また、鎮痛、消炎作用はほとんど認められず、尿酸代謝にはほとんど影響しないものです。
・痛風では、尿酸が重要になり、血液中の尿酸値が高いことを「高尿酸血症」と呼びます。このような状態で起こり、痛風を放置すると、腎臓など内臓にも悪影響がでてしまいます。コルヒチンを用いることで、血液中の尿酸値を十分に下げ「高尿酸血症」を解消いたします。
・尿酸値の通常の目標値は、6mg/dL以下となっており、この数値を目安にお薬を投与した方がよいでしょう。
・発作が起こった後、服用が早いほどコルヒチンによる効果も高くなり、発作を予感したときに服用することでも、痛風発作を大幅に軽減できますが、コルヒチンには消炎・鎮痛作用は認められていません。あくまでも痛風発作の症状を軽減する作用であるため、炎症や痛みを抑えたい場合は解熱鎮痛剤(NSAIDsなど)を服用しなければなりません。 |
使用方法 |
「痛風発作の緩解及び予防」
・コルヒチンとして1日3~4mgを6~8回に分割経口投与すること
※年齢、症状により適宜増減する
・発病予防にはコルヒチンとして1日0.5~1mg、発作予感時には1回0.5mgを経口投与すること
「家族性地中海熱」
・コルヒチンとして1日0.5mgを1回又は2回に分けて経口投与すること
※患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は1.5mgまでとする
・小児にはコルヒチンとして1日0.01~0.02mg/kgを1回又は2回に分けて経口投与すること
※患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は0.03mg/kgまでとし、かつ成人の1日最大投与量を超えないこととする
・痛風発作の予防として用いられるため、長期間に渡ってコルヒチンを使用し続けることは推奨されていません。 |
副作用 |
主な副作用
コルヒチンには、副作用が起こる可能性があります。
服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
・過敏症、全身そう痒、発疹、発熱、下痢、悪心、嘔吐、腹痛、腹部疝痛、BUN上昇、クレアチニン上昇
「注意すべき副作用」
・再生不良性貧血、顆粒球減少、白血球減少、血小板減少、横紋筋融解、ミオパシー、筋肉痛、脱力感、CK上昇、CPK上昇
重大な副作用
・再生不良性貧血、顆粒球減少、白血球減少、血小板減少、横紋筋融解症、ミオパシー、筋肉痛、脱力感、CK上昇、CPK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、急性腎不全、重篤な腎障害、筋力低下、末梢神経障害
※極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
※重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
※異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
その他の副作用
・尿蛋白陽性、血尿、乏尿、肝機能異常、AST上昇、ALT上昇、γGTP上昇、AlP上昇、脱毛
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・過敏症
・肝臓障害
・腎臓障害
・妊婦・産婦
使用に注意が必要な方 ・高齢者
・虚弱者(衰弱者を含む)
上記にあてはまる方は、コルヒチンを使用する事が出来ない可能性があります。 コルヒチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤/CYP3A4活性を強力に阻害する薬剤/アタザナビル/クラリスロマイシン/インジナビル/イトラコナゾール/ネルフィナビル/リトナビル/サキナビル/ダルナビル/テリスロマイシン/テラプレビル/コビシスタットを含有する製剤肝代謝酵素CYP3A4を中等度阻害する薬剤/アンプレナビル/アプレピタント/ジルチアゼム/エリスロマイシン/フルコナゾール/ホスアンプレナビル/ベラパミル/P糖蛋白質を阻害する薬剤シクロスポリン
「飲食物との相互作用」
・グレープフルーツジュース
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
|
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |