フェントラミンメシル酸塩

成分名

フェントラミンメシル酸塩

適応症状

褐色細胞腫の診断
褐色細胞腫の手術前の血圧調整
褐色細胞腫の手術中の血圧調整

簡易説明

フェントラミンメシル酸塩は、末梢の血管をひろげて血圧を下げる作用があります。主に、褐色細胞腫の診断に使用されたり、血圧の調整に使用されます。

処方可能な診療科目

内科/循環器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1瓶あたりの目安:5mg約59円/10mg約80円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月 : 2018年6月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

レギチーン注射液5mg/10mg【製薬メーカー:ノバルティスファーマ】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

フェントラミンメシル酸塩は、α受容体遮断作用および、血管拡張作用により、過剰の循環カテコールアミンを生じる褐色細胞腫の診断に使用されます。また、術前・術中の血圧調整にも使用される注射剤です。

▼作用機序
フェントラミンは、過剰の循環アドレナリンや、ノルアドレナリンを生じる褐色細胞腫(クロム親和細胞腫)の診断や、褐色細胞腫の術前・術中の発作性高血圧の血圧降下に使用されます。
▼血管拡張作用
健康成人および、高血圧患者において静注により、急激な血管抵抗の減少が認められており、フェントラミンが血管拡張作用を有することを示しています。この血管拡張作用は、血管平滑筋に対する直接作用によると考えられています。

使用方法

〈褐色細胞腫の手術前・手術中の血圧調整〉
手術前に、通常、成人には5mg(1mL)、小児には1mg(0.2mL)を、静脈内又は筋肉内に注射してください。
※年齢、症状により適宜増減します。
手術中、通常、成人には血圧の状態から判断して、1~5mg(0.2~1mL)を適時静注してください。
※年齢、症状により適宜増減します。
〈褐色細胞腫の診断(フェントラミン試験)〉
通常成人には5mg(1mL)を静脈内又は筋肉内に注射してください。
通常小児には静脈内注射の場合1mg(0.2mL)、筋肉内注射の場合3mg(0.6mL)を投与してください。

副作用

主な副作用
狭心症様発作、急激な血圧低下、ショック様症状、心拍数減少、不整脈、胸内苦悶、頻脈、心筋梗塞、起立性低血圧、鼻閉、皮膚潮紅

その他の副作用
過敏症状、熱感、頭痛、めまい、脱力感、背痛、発汗、悪心、嘔吐、下痢

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■フェントラミンメシル酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、レギチーンはアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼レギチーンの有効成分
フェントラミンメシル酸塩
▼代表薬の添加物
ブドウ糖水和物 38.3mg、ピロ亜硫酸ナトリウム 0.6mg、氷酢酸 0.13mg、無水酢酸ナトリウム 0.26mg
・妊婦/授乳者
・過敏症
・冠動脈疾患
・狭心症
・心筋梗塞
・低血圧

使用に注意が必要な方
・高齢者
・胃炎
・消化性潰瘍
・腎障害

上記にあてはまる方は、フェントラミンメシル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
フェントラミンメシル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

フェントラミンメシル酸塩に関する
よくある質問
筋肉注射時の注意点はありますか?

筋肉内注射はやむを得ない場合にのみ、必要最小限に行うこと。なお、特に同一部位への反復注射は行わないこと。また、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児には特に注意すること。

レギチーン注射液5mg添付文書

【上記引用元:ノバルティスファーマ株式会社】

残った注射液は、再利用できますか?

使用後の残液は微生物汚染のおそれがあるので、1バイアルは1回のみの使用とし、再使用しないこと。

レギチーン注射液5mg添付文書

【上記引用元:ノバルティスファーマ株式会社】

参考元一覧

レギチーン注射液5mg添付文書【ノバルティスファーマ株式会社】

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