成分名 |
グアナベンズ酢酸塩 |
適応症状 |
本態性高血圧症 |
簡易説明 |
"グアナベンズ酢酸塩はα2-アドレナリン受容体を選択的に刺激する血管運動調節型降圧剤と呼ばれっる医薬品です。本剤は緩徐な降圧効果と安定した血圧コントロールが特徴であり、軽症から中等症の本態性高血圧症の基礎治療薬として、幅広く使用されます。
一般臨床試験の成績からは単剤投与においても、また、サイアザイド系利尿降圧薬との併用投与においても有効性、安全性並びに有用性を示しています。また日内変動のどのパターンにもほとんど影響を及ぼさず、1日2回、朝・夕の投与で24時間にわたって安定した血圧コントロールが可能な医薬品になります。" |
処方可能な診療科目 |
内科/外科/整形外科/泌尿器科/産婦人科/耳鼻咽喉科/脳神経外科内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:2mg約13円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1985年8月22日に製造販売を承認され、同年12月17日薬価基準に収載される。その後1985年12月17日に発売となる。
その後医療事故を防止する為の対策として販売名をワイテンス錠からワイテンス錠2mgに変更し、
2008年3月13日製造販売を承認、同年6月20日薬価基準に収載された。 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ワイテンス錠2mg【製薬メーカー:アルフレッサファーマ株式会社】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
海外での使用実績 |
米国にてGuanabenz Acetate(販売名)としてAni Pharma Inc(会社名)が1995年4月7日に承認され発売しています。 |
効果・作用 |
グアナベンズ酢酸塩は本態性高血圧症にたいして効果のある医薬品になります。
その作用機序は、選択的α2-アドレナリン受容体刺激作用によるもので、中枢におけるα2受容体を刺激する事によって、て遠心性交感神経活動を低下させるとともに交感神経終末における神経伝達を遮断することにより降圧作用を示します。
α受容体にはα1受容体とα2受容体が存在します。前者は中枢・末梢ともに存在し、後者は中枢のみに存在します。
グアナベンズ酢酸塩が作用するα2受容体は、主に中枢のシナプスに存在している受容体で、α2A、α2B、α2Cのサブタイプが存在します。中枢における交感神経抑制作用は橋青班核ニューロンの神経終末のシナプス前膜にあるα2A受容体に作用してノルアドレナリンの終末内再取り込みを阻害する事によって降圧作用を示します。
α受容体のサブタイプ別に作用を見ると、α2A受容体は交感神経抑制作用、鎮痛・鎮静作用に関与します。またα2B受容体は血管収縮作用に、そしてα2C受容体は血小板凝集作用やインスリン分泌抑制作用などに関与しています。
また同じα受容体でも逆の反応をつかさどるα1受容体は眼や血管平滑筋等の他多くの臓器に存在し、収縮反応に関与しています。そのうちの一つとして血管収縮作用があります。α1受容体を刺激する事によって血管は収縮し、血圧は上昇します。このα1受容体に拮抗する事によって降圧作用を示します。 |
使用方法 |
グアナベンズ酢酸塩として、通常成人においては1回2mgを1日2回に分けて経口投与します。但し、効果が不十分とされる場合においては、1回量を4mgとして1日2回に分けて経口投与する事とされています。なお、患者の年齢や症状に応じて適宜増減する事が認められております。 |
副作用 |
重大な副作用
該当がありません。
その他の副作用
過敏症、肝臓、精神神経系、循環器、消化器、その他の副作用が挙げられます。
発生頻度は以下の通りです。
1)過敏症
発疹(0.1~5%未満)
顔面湿疹、蕁麻疹、そう痒(0.1%未満)
2)肝臓
AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇(0.1%未満)
3)精神神経系
眠気、眩暈、ふらつき、立ち眩み、倦怠感、脱力感、頭痛・頭重(0.1~5%未満)
耳鳴り、不眠、憂鬱感、振戦(0.1%未満)
4)循環器
動悸、胸痛、徐脈、不整脈、過度の降圧(0.1%未満)
5)消化器
口渇、腹部不快感、悪心(0.1~5%未満)
食欲不振、下痢、便秘、嘔吐、胸やけ、苦味感、胃痛(0.1%未満)
6)その他
肩こり、腰痛、筋肉痛、痺れ感、四肢冷感、鼻閉、呼吸困難、顔面紅潮、浮腫、膀胱テネスムス、頻尿(0.1%未満)
過敏症などは特に、発現した場合には速やかに投与を中止し主治医への相談を仰ぐようにしましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤投与による過敏症の既往歴がある場合、再度、過敏症を起こす可能性があるので投与禁忌とされています。
■グアナベンズ酢酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、ワイテンス錠2mgはアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ワイテンス錠2mgの有効成分
グアナベンズ酢酸塩
▼代表薬の添加物
・結晶セルロース、乳糖水和物、ステアリン酸マグネシウム
使用に注意が必要な方 1)肝障害のある患者
肝初回通過効果を受けにくくなり、高い血中濃度が持続する恐れがある為使用には注意が必要です。
2)腎障害のある患者
排泄遅延により、高い血中濃度が持続する恐れがある為使用には注意が必要です。
3)狭心症、心筋梗塞の患者
動物実験において、心拍数減少と心収縮力低下が認められているので、症状が悪化する恐れがある為使用には注意が必要です。
4)高血圧以外の原因による心不全のある患者
動物事件において、心拍数減少と心収縮力低下が認められているので、症状が悪化する恐れがある為使用には注意が必要です。
5)虚血性心疾患及びうっ血性心不全の既往歴のある患者
動物実験において、心拍数減少と心収縮力低下が認められているので、症状が悪化する恐れがある為使用には注意が必要です。
6)脳血管障害のある患者
血圧下降に基づく脳血流量の低下により、脳梗塞を惹起する恐れがある為使用には注意が必要です。
7)高齢者
8)妊婦、産婦、授乳婦等
9)小児等
上記にあてはまる方は、グアナベンズ酢酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 グアナベンズ酢酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 1)中枢神経抑制薬(バルビタール、チオペンタールナトリウム、モルヒネ塩酸塩水和物、ブロチゾラム、ジアゼパム等)
2)アルコール
3)β遮断剤(プロプラノロール塩酸塩、カルテオロール塩酸塩等)
4)抗うつ剤(セチプチリンマレイン酸塩、ミアンセリン塩酸塩等)
5)降圧作用を有する薬剤
上記を使用している方は、グアナベンズ酢酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 グアナベンズ酢酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬は報告されていません
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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参考元一覧 |
インタビューホーム 【アルフレッサファーマ株式会社】
医療用医薬品の添付文書情報 【PMDA】 |
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