成分名 |
エサキセレノン |
適応症状 |
高血圧症 |
簡易説明 |
血圧を下げる薬です。主に高血圧症の治療に使用されます。腎臓に作用することで、体の余分な塩分を水分と一緒に尿中に排出します。その作用により、浮腫みがとれ血圧が下がります。血圧を適切に保つことで、脳卒中や心臓病、腎臓病の予防につながります。エサキセレノンは、より選択的にアルドステロン受容体に拮抗することで、同じ様な抗アルドステロン作用をもつ「スピロノラクトン」に比べ、黄体ホルモンの様な作用が少なく、女性化乳房や月経不順などといった副作用への懸念が少なくなってます。 |
処方可能な診療科目 |
内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:1.25mg約47.8円/2.5mg約91.6円/5mg約137.4円
薬代OD1錠あたりの目安:1.25mg約47.8円/2.5mg約91.6円/5mg約137.4円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 2019年5月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。(海外もありません) |
関連製品(先発薬) |
【製薬メーカー:第一三共】
ミネブロ錠1.25mg/2.5mg/5mg
ミネブロOD錠1.25mg/2.5mg/5mg |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。(海外もありません) |
効果・作用 |
血圧上昇に関係するホルモン「アルドステロン」の働きを抑制する作用かあります。アルドステロンは体の塩分や水分の調整する働きがありますが、働きすぎると塩分が体に溜まってしまい、血圧上昇や浮腫みといった症状があらわれます。また、心臓や血管などの臓器障害にも関係し、心不全の発症や悪化要因にもなりかねません。エサキセレノンは、アルドステロンの作用起点である腎臓尿細管の「ミネラルコルチコイド受容体」に結合し、働きを阻害します。それにより、塩分と水分の再吸収が抑制され、血圧が低下します。臓器保護作用もあり、心臓や血管の線維化、心肥大、腎障害などの進行を抑えることも期待できます。
▼作用機序
エサキセレノンがMR受容体を遮断することで、水の再吸収が阻害されます。水は尿から体外へ排出されるので、その結果、体液量が減少し、血圧が低下すると考えられてます。
▼特徴
第3世代ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬です。
非ステロイド構造なので、性ホルモン系の副作用が出にくいので体への負担が少ないです。
半減期が従来薬よりも長いので、1日1回で安定して効果が得られます。
セララ50mgとミネブロ2.5mgでほぼ同等の降圧作用があります。
▼他の選択的アルドステロン拮抗薬(エプレレノン、エサキセレノン)
セララ
ミネブロ |
使用方法 |
成人は、2.5mgを1日1回経口投与してください。
※効果不十分な場合は、5mgまで増量できます。
【用法用量に関連する注意】
服用中に血清カリウム値に関して以下の数値の場合はご対応ください。
・「5.0mEq/L」を超えた場合、減量を考慮してください。
・「5.5mEq/L」以上の場合は減量、もしくは中止してください。
・「6.0mEq/L」以上の場合、すぐ中止してください。
中等度腎機能障害(eGFR30mL/min/1.73㎡以上60mL/min/1.73㎡未満)のある患者、またはアルブミン尿を伴う糖尿病、または蛋白尿を伴う糖尿病患者では、1.25mgを1日1回投与から開始し、血清カリウム値など患者の状態に応じて、投与開始から4週間以降を目安に2.5mgを1日1回投与へ増量し、効果不十分な場合は、5mgまで増量することができます。 |
副作用 |
主な副作用
貧血、血小板数減少、白血球数減少、血清カリウム値上昇、血中尿酸増加、高尿酸血症、痛風、めまい、頭痛、肝機能異常、γ-GTP上昇
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
高カリウム血症
その他の副作用
腎機能障害、GFR減少、血中クレアチニン増加、BUN上昇、異常感、低血圧、低ナトリウム血症、下痢、悪心、過敏症、発疹
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 【使用に注意が必要な方使用できない方】
■エサキセレノンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方ミネブロは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ミネブロの有効成分
エサキセレノン
▼代表薬の添加物
乳糖水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、D-マンニトール、結晶セルロース、アルファー化デンプン、クロスポビドン、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、黄色三二酸化鉄
■他に使用できない方
妊婦/授乳者
過敏症
高カリウム血症
カリウム製剤投与中
カリウム保持性利尿剤投与中
重度腎機能障害
血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えている
eGFR 30mL/min/1.73㎡未満
アルドステロン拮抗剤投与中
使用に注意が必要な方 高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
中等度腎機能障害
蛋白尿を伴う糖尿病
重度肝機能障害<Child-Pugh分類C>
eGFR30mL/min/1.73㎡以上60mL/min/1.73㎡未満
アルブミン尿を伴う糖尿病
上記にあてはまる方は、エサキセレノンを使用する事が出来ない可能性があります。 エサキセレノンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ACE阻害剤
塩酸イミダプリル
マレイン酸エナラプリル
アンジオテンシン2受容体拮抗剤
オルメサルタン メドキソミル製剤
アジルサルタン
テルミサルタン
アリスキレンフマル酸塩
シクロスポリン
タクロリムス水和物
ドロスピレノン配合剤
強力なCYP3A阻害剤
イトラコナゾール
クラリスロマイシン
強いCYP3A誘導薬
リファンピシン類
フェニトイン
カルバマゼピン
リチウム製剤
炭酸リチウム
非ステロイド系抗炎症剤
インドメタシン製剤
ミトタン
上記を使用している方は、エサキセレノンを使用する事が出来ない可能性があります。 エサキセレノンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 カリウム保持性利尿剤
スピロノラクトン
トリアムテレン
カンレノ酸カリウム
抗アルドステロン剤
エプレレノン
カリウム製剤
塩化カリウム
グルコン酸カリウム
アスパラギン酸カリウム
ヨウ化カリウム
酢酸カリウム
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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