成分名 |
シルニジピン |
適応症状 |
高血圧症 |
簡易説明 |
「カルシウム拮抗薬」に分類されます。末梢血管や冠動脈を広げることで血圧を下げたりする降圧作用があり、高血圧症や狭心症の改善が期待できます。心臓や体の血管を広げ、血流をよくすることで血液の抵抗が減り、血圧が下がります。また、心臓の収縮をおさえて、心臓を休ませる働きもあります。血圧を適切に保つことで、脳卒中や心臓病、腎臓病のリスクを下げることにつながります。「脳、腎臓、手足、目の網膜」などの血流を改善するので、いろいろな病気に応用されることもあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/神経内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:5mg約20.7円/10mg約35.2円/20mg約57.8円
薬代後発薬1錠の目安:5mg約10.3円/10mg約18.8円/20mg約29.2円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 1995年12月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
アテレック錠5/10/20【製薬メーカー:EAファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
シルニジピン錠5mg/10mg/20mg「サワイ/AFP/JG/テバ/FFP/タイヨー」【製薬メーカー:沢井製薬/大興製薬/日本ジェネリック/武田テバファーマ/シオノケミカル/武田テバファーマ】 |
効果・作用 |
「カルシウム拮抗薬」に分類されます。末梢血管や冠動脈を広げることで血圧を下げたりする降圧作用があり、高血圧症や狭心症の改善が期待できます。
▼薬理作用
血圧上昇の原因のに血管の収縮があります。収縮には「カルシウムイオン」に重要な役割があり、これが細胞内に入ると血管が収縮します。また、細胞内に入るときに「カルシウムチャネル」にこれの流入を阻害すると血管の収縮が阻害されます。収縮が阻害されると、血管が拡張し血圧が下がります。シルニジピンは、カルシウムチャネルにおけるカルシウムイオンの流入を阻害することで、血管を拡張させ血圧を下げる作用をあらわします。ジヒドロピリジン系のCa拮抗薬は、末梢血管を拡張させるが、薬剤の中には冠動脈を拡張させる働きを示すものもあり、冠動脈が拡張すると心筋への血液の流れが改善できる。
▼作用機序
カルシウムは骨の形成に重要な物質で、生理機能においても必要な物質です。生体内でカルシウムが働くことで記憶形成を行い、運動機能を調節することができます。これと同じように、血管収縮にもカルシウムが関係してます。
血管にはカルシウムが流入するための受容体があり、カルシウムが受容体を介して流入すると血管が収縮します。血管が縮まるので、その分だけ血圧が上昇します。
血圧が上昇する機構は2つあり、「血管内を流れる血液量が増える」または「血管内が細くなる」しかありません。後者は動脈硬化によって血管内が細くなったり、脳から「血管を収縮させるための指令」が送られたりすることで起こります。
これにより、治療には「血管を拡張させる」方法があります。カルシウムが流入すると血管が収縮するので、この受容体を阻害すればカルシウムの流入が阻害さるため、血管を拡張させることが可能になります。
▼特徴
降圧作用が緩徐なので、急激に血圧を下げた時の、顔面紅潮や頭痛、反射性頻脈などの副作用のリスクが少ないです。
尿酸値を低下させたり心拍数を少なくさせたりする働きもあります。
L型カルシウムチャネルとよばれる受容体とN型カルシウムチャネルを阻害します。これにより、ノルアドレナリンの放出を抑制します。
▼他のカルシウム拮抗薬(ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬)
アムロジン ノルバスク
アダラート
アテレック
カルブロック
コニール |
使用方法 |
成人には1日1回5~10mgを朝食後経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減します。
※効果不十分の場合には、1日1回20mgまで増量することができます。
※ただし、重症高血圧症には1日1回10~20mgを朝食後経口投与してください。 |
副作用 |
主な副作用
シルニジピンには、副作用が起こる可能性があります。
シルニジピンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
LDH上昇、クレアチニン上昇、尿素窒素上昇、尿蛋白陽性、頭痛、頭重感、めまい、立ちくらみ、肩こり、顔面潮紅、動悸
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、血小板減少
その他の副作用
熱感、心電図異常、ST低下、T波逆転、血圧低下、嘔気、嘔吐、腹痛、発疹、白血球数変動、好中球変動、ヘモグロビン変動、浮腫、顔浮腫、下肢浮腫、全身倦怠感、頻尿、血清コレステロール上昇、CK変動、尿酸変動、血清K変動、血清P変動、しびれ、期外収縮、徐脈、過敏症、光線過敏症、耳鳴、Al-P上昇、尿沈渣陽性、眠気、不眠、手指振戦、もの忘れ、胸痛、心胸郭比上昇、頻脈、房室ブロック、冷感、便秘、腹部膨満感、口渇、歯肉肥厚、胸やけ、下痢、発赤、そう痒感、赤血球数変動、ヘマトクリット変動、好酸球変動、リンパ球変動、脱力感、腓腸筋痙直、眼周囲乾燥、目充血刺激感、味覚異常、尿糖陽性、空腹時血糖変動、総蛋白変動、血清Ca変動、CRP変動、咳嗽
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■シルニジピンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方アテレックは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼アテレックの有効成分
シルニジピン
▼代表薬の添加物
乳糖水和物、結晶セルロース、マクロゴール400、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロースフタル酸エステル、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、エチルセルロース、マクロゴール6000、マクロゴール600、酸化チタン、カルナウバロウ
妊婦/授乳者
重篤な肝機能障害
重篤な副作用
使用に注意が必要な方 高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
上記にあてはまる方は、シルニジピンを使用する事が出来ない可能性があります。 シルニジピンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 降圧作用を有する薬剤
ジゴキシン
シメチジン
リファンピシン類
アゾール系抗真菌剤
イトラコナゾール
ミコナゾール
グレープフルーツジュース
上記を使用している方は、シルニジピンを使用する事が出来ない可能性があります。 シルニジピンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
シルニジピンに関する よくある質問 |
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参考元一覧 |
添付文書アテレック錠5/10/20【EAファーマ株式会社】 |
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