成分名 |
ボグリボース |
適応症状 |
耐糖能異常の2型糖尿病の発症抑制
糖尿病の食後過血糖の改善 |
簡易説明 |
・腸での糖の消化吸収を遅らせて食後の過血糖を改善し、糖尿病での合併症の進行を抑制する効果があります。
・糖尿病の方の食後血糖値を下げるために用いられるαグルコシダーゼ阻害剤で、ボグリボースは、腸でのグルコースの吸収を遅らせることで大血管合併症のリスクを下げることができます。
・治療中における低血糖時は、αグルコシダーゼ阻害作用により、ショ糖(砂糖)などの二糖類では十分な効果がないため、ブドウ糖の摂取がよいとされております。 |
処方可能な診療科目 |
内科、消化器内科、ほか |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~10,000円
ベイスン錠0.2/錠0.3:20.9円(0.2mg1錠)、24.4円(0.3mg1錠)【武田テバ薬品】
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1994年9月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
ベイスン錠0.2/錠0.3 武田テバ薬品
ベイスンOD錠0.2/錠0.3 武田テバ薬品
グルベス配合錠/OD錠 キッセイ薬品 |
関連製品(ジェネリック) |
ボグリボースODフィルム0.2/0.3「QQ」:救急薬品
ボグリボース錠0.2/0.3「タツミ」:辰巳化学
ベグリラート錠0.2mg/0.3mg:武田テバ薬品
ベグリラートOD錠0.2mg/0.3mg:武田テバ薬品
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg「NP」:ニプロ
ボグリボース錠0.2/0.3mg「OME」:大原薬品
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg「ファイザー」:マイランEPD
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg「NS」:日新製薬
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg「YD」:陽進堂
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg「杏林」:キョーリンリメディオ
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg「JG」:長生堂製薬
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg「TCK」:辰巳化学
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg・OD錠0.2mg/0.3mg「トーワ」:東和薬品
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg・OD錠0.2mg/0.3mg「MED」:メディサ新薬
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg・OD錠0.2mg/0.3mg「MEEK」:小林化工
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg・OD錠0.2mg/0.3mg「タイヨー」:武田テバファーマ
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg・OD錠0.2mg/0.3mg「タカタ」:高田製薬
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg・OD錠0.2mg/0.3mg「日医工」:日医工
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg・OD錠0.2mg/0.3mg「サワイ」:沢井製薬
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg・OD錠0.2mg/0.3mg「ケミファ」:日本薬品
ボグリボース錠0.2mg/0.3mg・OD錠0.2mg/0.3mg「武田テバ」:武田テバファーマ |
効果・作用 |
▼ボグリボースの作用▼
・食後の急激な血糖値の上昇は、糖尿病の合併症を引き起こす原因となります。ボグリボースは、腸での糖の吸収を遅らせ、食後の急激な血糖値の上昇を抑制し、糖尿病を治療したり合併症の進行を抑える作用があります。
・ボグリボースは糖尿病治療薬でαグルコシダーゼ阻害剤に分類されます。食事で摂取した糖質は、消化酵素により分解されブドウ糖や果糖、ガラクトースなどの単糖類に分解され吸収されます。 その消化酵素の一つに二糖類水解酵素(αグルコシダーゼ)という酵素があり、ボグリボースはそのαグルコシダーゼの阻害し、ブドウ糖の体内への吸収がゆっくりになることで食後過血糖が抑制されるというものです。
・インスリンを介した直接的な血糖低下作用はなく、SU薬など他の血糖降下薬とよく併用されております。
・耐糖能異常のある人に対する効能が新たに追加され、糖尿病の一歩手前から使用することで、その発症抑制効果が期待できます。
・ボグリボースには糖尿病による食後過血糖の改善の他に「耐糖能異常における2型糖尿病発症抑制」にも効能・効果があります。
・ボグリボースの半減期は約5.3時間ほどです。(半減期:血中濃度が半分に下がるまでにかかる時間、作用時間を知る1つの目安になる値)、αGIの中では作用時間は長い方ですが、時間の経過により、薬効がなくなっていくのは変わらず、あくまでも糖分の吸収を「ゆるやかにする」もので、糖分の吸収を「しなくなる」ものではありません。
▼脂質改善作用▼
ベイスンは、あくまでも副次的な効果ですが、以下の効果が確認されております。
・中性脂肪(TG)を下げる
・善玉(HDL)コレステロールを上げる
▼耐糖能異常とは▼
空腹時血糖が126mg/dL未満かつ75g経口ブドウ糖負荷試験の血糖2時間値が140~199mg/dLが判断基準です。
ボグリボースが耐糖能異常患者に投与できる条件は以下となります。
・糖尿病発症抑制の基本である食事療法・運動療法を3~6ヵ月間行っても改善されず、かつ高血圧症、脂質異常症(高トリグリセリド血 症、低 HDLコレステロール血症等)肥満(Body Mass Indes : BMI 25kg/m2以上)2親等以内の糖尿病家族歴のいずれかを有する場合に限定するとなっております。 |
使用方法 |
〈糖尿病の食後過血糖の改善〉
・成人にはボグリボースとして1回0.2mgを1日3回毎食直前に経口投与すること
※効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら1回量を0.3mgまで増量することができます
〈耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制〉
・人にはボグリボースとして1回0.2mgを1日3回毎食直前に経口投与すること
(用法及び用量に関連する注意)
・高齢者では、低用量(例えば1回量0.1mg)から投与を開始するとともに、血糖値及び消化器症状の発現に留意するなど、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること |
副作用 |
主な副作用
腹部膨満、放屁、下低血糖、低血糖症状、腸閉塞、鼓腸、放屁増加、持続する腹痛、嘔吐、劇症肝炎、重篤な肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、意識障害、高アンモニア血症が増悪
痢、腹痛、便秘、軟便、腹鳴、食欲不振、悪心、胸やけ、口渇
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
その他の副作用
LDH上昇、γGTP上昇、AlP上昇、めまい、貧血、しびれ、顔面浮腫、浮腫、眼のかすみ、ほてり、倦怠感、脱力感、高カリウム血症、血清アミラーゼ上昇、HDLコレステロール低下、発汗、脱毛、顆粒球減少、口内炎、味覚異常、腸管嚢胞様気腫症、過敏症、発疹、そう痒 、光線過敏症、頭痛、ふらつき、眠気、血小板減少
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 妊婦・産婦/過敏症/重症感染症/重症ケトーシス/重篤な外傷/手術前後/糖尿病性前昏睡/糖尿病性昏睡
使用に注意が必要な方 ロエムヘルド症候群/重度ヘルニア/大腸狭窄/大腸潰瘍/重篤な肝障害/重篤な腎障害/開腹手術/腸閉塞/重篤な肝硬変消化・吸収障害を伴った慢性腸疾患/高齢者/乳児/幼児・小児
上記にあてはまる方は、ボグリボースを使用する事が出来ない可能性があります。 ボグリボースを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 糖尿病用薬/スルホンアミド系薬剤/スルホニルウレア系薬剤/ビグアナイド系製剤/インスリン製剤/インスリン抵抗性改善剤/糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤/β遮断剤/サリチル酸製剤/モノアミン酸化酵素阻害剤/フィブラート系の高脂血症治療薬
/ワルファリン/糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤/エピネフリン/副腎皮質ホルモン剤/甲状腺ホルモン剤
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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