成分名 |
メフルシド |
適応症状 |
高血圧症(本態性、腎性)/次の慢性浮腫における利尿(心性浮腫、腎性浮、腫肝性浮腫) |
簡易説明 |
尿量を増やし、むくみや血圧の改善に効果があります。
メフルシドは古くから販売されている歴史も長い利尿薬で、比較的薬価も安価という点が特徴的です。
チアジド系利尿薬とほぼ同じ作用があり利尿薬の中でも高圧作用が強い分類になりますがその分、低カリウム血症や低血糖、尿酸値に注意が必要になります。 |
処方可能な診療科目 |
泌尿器科/腎臓内科/内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,500円~5,000円
薬代1錠あたりの目安 :25㎎約10.1円(薬価)
薬代後発薬1錠の目安 :25㎎約6.1円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1975年10月【バイカロン錠25mg】 |
国内のジェネリック認可 |
国内のジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
バイカロン錠25mg【製薬メーカー:田辺三菱製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
メフルシド錠25mg「日医工」 |
効果・作用 |
メフルシドはチアジド系利尿薬には分類されませんが、チアジド系利尿薬とほぼ同様の働きを示します。
腎臓中には遠位尿細管を初めとする尿細管が4つ存在しています。尿細管のは身体に必要な物質を回収して
再利用する『再吸収』を行うという働きがあります。
メフルシドは遠位尿細管におけるNa+(ナトリウム)とCl-(塩素)の再吸収を抑制します。
Na+(ナトリウム)が尿として体外へ排出されるので、身体の中の血液量が減り塩分による浮腫みが減るため血圧を下げます。
利用薬の中では比較的強い効果を有しており、少量であれば副作用は比較的少ないと言われていますが低カリウム血症や低ナトリウム血症などの副作用に注意が必要になります。
腎臓の機能が低下しているときには効果あまり期待できず、慢性腎不全患者の方への使用はあまり適していません。 |
使用方法 |
成人1日25~50mgを服用して下さい。
朝1回、または朝・昼の2回に分けて服用して下さい。
年齢、症状により適宜増減します。
ただし、高血圧症に使用する場合は少量から服用を開始して徐々に増量すること。
また、悪性高血圧に使用する場合には通常、他の降圧剤と併用すること。
※連続服用する場合、電解質失調があらわれることがあるので定期的に検査を行うようにして下さい。
※めまいやふらつきが起こることがあるため高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意して下さい。 |
副作用 |
主な副作用
メフルシドには、副作用が起こる可能性があります。
メフルシドを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
だるさ/眩暈/ふらつき/立ちくらみ/血糖値の上昇/糖尿病の悪化/尿酸値の上昇/痛風の悪化/発疹/光線過敏症など
重大な副作用
■重度の低カリウム血症または低ナトリウム血症(だるい、筋力低下、動悸、便秘、意識もうろう、けいれんなど)
■間質性肺炎・肺水腫
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・無尿の方
・急性腎不全の方
・体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している方
・チアジド系薬剤又はその類似化合物に対し過敏症の既往歴がある方
・肝性昏睡の方
・デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の方など
■メフルシドを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(バイカロン錠25mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼バイカロン錠25mgの添加物
・乳糖水和物
・トウモロコシデンプン
・メチルセルロース
・ステアリン酸マグネシウム
使用に注意が必要な方 ・高齢者の方
・乳児、小児の方
・妊娠中、授乳中の方
・肝硬変の患者又は強心配糖体の治療を受けている方
・心疾患のある高齢者の方
・重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある方
・重篤な腎障害のある方
・肝疾患、肝機能障害のある方
・本人又は両親、兄弟に痛風、糖尿病のある方
・下痢、嘔吐のある方
・高カルシウム血症の方
・副甲状腺機能亢進症の方
・減塩療法時の方
・交感神経切除後の方など |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 バルビツール酸誘導体/あへんアルカロイド系麻薬/アルコール(飲酒)/昇圧アミン/ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物/他の降圧剤/ジギタリス剤/グリチルリチン製剤/糖質副腎皮質ホルモン剤/糖尿病用剤/リチウム/コレスチラミン/非ステロイド系消炎鎮痛剤など
上記を使用している方は、メフルシドを使用する事が出来ない可能性があります。 メフルシドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿)
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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