成分名 |
エチレフリン塩酸塩 |
適応症状 |
起立性低血圧/症候性低血圧/本態性低血圧/網膜動脈の血行障害など |
簡易説明 |
エチレフリン塩酸塩は血圧を上げるはたらきがあることから、低血圧の治療などにもちいられる薬です。
心臓の収縮力を増して血圧を上げる効果があることから、本態性低血圧や、起立性低血圧(立ちくらみ)の治療に使われています。
診察では、持病のある人は医師に伝える必要があることや、甲状腺機能亢進症の人にはもちいないなど注意が必要です。
重要な注意点としては、血圧下降等の応急処置剤として用いるべき薬剤であることから、輸血又は輸液としては使えません。
その他、過度の昇圧反応を起こすことがあることから、過量投与にならないよう注意してください。 |
処方可能な診療科目 |
内科/循環器科/心臓血管外科/眼科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~5000円程
薬代1管あたりの目安:10mg約59円
※病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要です。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
【エホチール注10mg】
薬価基準収載年月 : 2008年12月
販売開始年月 : 1961年7月
再評価結果公表年月 : 1979年2月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
エホチール錠5mg/10mg【製薬メーカー:サノフィ】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
海外での使用実績 | エチレフリン塩酸塩の主な外国での発売状況については、ドイツ、フランス、イタリア、スウェーデン、デンマーク、オーストリア、韓国など、45ヵ国で販売されています。 |
効果・作用 |
エチレフリン塩酸塩は、血圧を上げるはたらきがあることから、起立性低血圧・各種疾患若しくは状態に伴う急性低血圧又はショック時の補助治療としてもちいられる薬です。
交感神経の活動を活発にし血圧を上げることで低血圧症によるふらつき・めまいなどの症状の改善に使用されます。
低血圧症では、何らかの原因により血圧を調節する働きが弱くなり、血圧が低くなることでふらつき・めまい・意識障害・手足のしびれなどがあらわれ、座っていたり寝ている状態から急に立ち上がった時に、血圧が急に下がりめまいなどがおこる低血圧症を起立性低血圧症と言います。
交感神経の働きが活発になると、心臓の働きが亢進し心拍数増加や収縮力の増強により血液量が増加し血圧が上がり、血管においては血管が収縮することで血圧が上がります。
本薬は、それぞれの作用により交感神経の働きを活発にすることで、血圧を上げて低血圧症の症状を改善します。
薬理作用としては、心臓及び血管系に作用して、α-、及びβ-アドレナリン受容体刺激作用を有しており、内服によっても発効します。タキフィラキシ-現象は認められないことや、心拍出量及び分時拍出量を増加させて血圧を上昇させるはたらきがありますが、心拍数には影響せず、末梢血管抵抗を減弱してその循環を改善します。
また、心臓の収縮力を増して血圧を上げる効果があることから、本態性低血圧や、起立性低血圧(立ちくらみ)の治療にもちいられます。
診察では、持病のある人は医師に伝える必要があることや、甲状腺機能亢進症の人にはもちいないなど注意が必要です。
重要な注意点としては、本薬は血圧下降等の応急処置剤として用いるべき薬剤であることから、輸血又は輸液にかわるものではありません。
その他、過度の昇圧反応を起こすことがあるため、急性肺水腫、不整脈、心停止等があらわれることがあるので、過量投与にならないよう注意してください。 |
使用方法 |
▼用法用量
成人には1回0.2mLから1mL(エチレフリン塩酸塩として2mgから10mg)を皮下注射、筋肉内注射又は静脈内注射します。なお、年齢や症状により適宜増減します。 |
副作用 |
心悸亢進/口渇/悪心/食欲不振/胃腸障害/過敏症/発疹/不眠など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■エチレフリン塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、エホチールにアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼エホチールの有効成分
エチレフリン塩酸塩
▼代表薬の添加物
[エホチール錠5mg/10mg]
乳糖水和物、トウモロコシデンプン、軽質無水ケイ酸、ピロ亜硫酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸
エステル
使用に注意が必要な方 ■心室性頻拍のある患者
心室性頻拍のある患者は、刺激伝導系の促進により、症状を悪化させるおそれがあります。
投与しないことを原則としますが、特に必要とする場合には観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■高血圧の患者
高血圧の患者は、血圧を上昇させるおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■重篤な動脈硬化症の患者
重篤な動脈硬化症の患者は、症状を悪化させるおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■甲状腺機能亢進症の患者
甲状腺機能亢進症の患者は、心悸亢進、頻脈等を悪化させるおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■心疾患のある患者
心疾患のある患者は、心筋酸素消費量の増大により、症状を悪化させるおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■徐脈のある患者
徐脈のある患者は、反射性の拍動数の増加を抑制するおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■高齢者
高齢者は一般に生理機能が低下していることから、減量するなど注意して観察を十分に行い、慎重に投与してください。
上記にあてはまる方は、エチレフリン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 エチレフリン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・ハロゲン化吸入麻酔剤
ハロタン
・分娩促進剤
オキシトシン
エルゴタミン
上記を使用している方は、エチレフリン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 エチレフリン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬は報告されていません
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
|
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |