成分名 |
ニルバジピン |
適応症状 |
本態性高血圧症 |
簡易説明 |
ニバジールは、カルシウム拮抗薬です。主に、高血圧症の治療に使用されています。
カルシウムが細胞内に入るのを抑えることで、血管が収縮し血圧が上昇するのを防ぎます。
カルシウム拮抗薬は、効果・安全性が高いので、高血圧の第一選択されてます。
脂質や尿酸、血統に影響はなく年齢も問わず使用できます。
長期臨床試験では、長生き効果も認められてます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/循環器科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:2mg約11.3円/4mg約21.1円
薬代後発薬1錠の目安:2mg約9.8円/4mg約10.1円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 1989年4月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
ニバジール錠2mg/4mg【製薬メーカー:LTLファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
ニルバジピン錠2mg/4mg「武田テバ/トーワ/サワイ/日医工/JG」【製薬メーカー:武田テバファーマ/東和薬品/サワイ製薬/日医工/日本ジェネリック】 |
効果・作用 |
体や心臓の血管を広げ、血流をよくします。主に高血圧症の治療に使用されます。
カルシウムが細胞内に入るのをおさえ、血圧を下げる作用があることから、「カルシウム拮抗薬」と呼ばれています。
脳・腎臓・手足・目の網膜など体全体の血流を改善するので、いろいろな病気に応用されることがあります。
▼作用機序
血管や心筋を収縮させるCa2+の血管細胞内への流入を抑えることで、血管を拡張させる働きがあります。
血管平滑筋細胞膜に存在する「ジヒドロピリジン結合部位」に結合し、血管細胞内へ Ca2+が流入するのを抑え、血管平滑筋を弛緩・拡張させることにより血圧を低下させると考えられます。
▼病理作用
血圧は、血管の収縮によってあがります。カルシウムイオンが細胞内に入ると血管が収縮し、これが細胞内に入るとき「カルシウムチャネル」という通り道があり、この通り道で、カルシウムイオンの流入を阻害すると、血管の収縮が阻害されます。血管の収縮が阻害されることで、血管が拡張し血圧が下がります。カルシウムチャネルにはL型、T型、N型の3種類あり、血管の平滑筋に存在しているカルシウムチャネルはほとんどがL型です。
▼粥状硬化の改善作用
血管壁にコレステロールがこびりついてしまう現象を「粥状硬化」と呼びます。
高コレステロール血症などの脂質異常症が続くと、粥状硬化が生じます。すると、血管の中が狭くなってしまい、血管が詰まってしまうリスクが高くなります。ニルバジピンは、粥状硬化を改善させる作用があります。
▼特徴
カルシウム拮抗薬であり降圧作用が高い。
血管選択性が高い。
他の降圧剤と比べて薬価が安い。
▼カルシウム拮抗薬の作用
≪冠動脈を含む末梢血管を広げる作用≫
血管平滑筋などの細胞には電位依存性カルシウムチャネルがあり、これを通してカルシウムイオン(Ca2+)が細胞内に取り込まれると、ミオシン線維、アクチン線維が収縮し、血管が収縮します。カルシウム拮抗薬は、カルシウムチャネルをブロックすることで血管平滑筋を弛緩させて血管を広げ、血圧を下げる効果を発揮します。
▼カルシウムチャンネルの特徴
≪L型≫
主に血管平滑筋・心筋に存在し、カルシウムが流入すると筋肉を収縮させます。ブロックすると血管が拡張し、血圧が下がります。
≪T型≫
主に心臓の洞結節に存在し、規則正しい心拍を作ります。また脳神経にも存在し神経細胞の発火に関係してます
≪N型≫
主に、ノルアドレナリンなど興奮性の神経伝達物質を放出します。
▼他のカルシウム拮抗薬(ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬)
アムロジン ノルバスク
アダラート
アテレック
カルブロック
コニール |
使用方法 |
ニルバジピンとして、通常、成人には1回2~4mgを1日2回経口投与してください。
※使用上の注意
グレープフルーツの食べ合わせに注意してください。薬の効果が強くなり、副作用が出やすくなります。また、グレープフルーツによる効果は24時間以上持続することもあるので注意が必要です。 |
副作用 |
主な副作用
ニルバジピンには、副作用が起こる可能性があります。
ニルバジピンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、動悸、頻脈、頭痛、頭重、めまい、ふらつき、立ちくらみ、食欲不振
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
肝機能障害、γ-GTP上昇
その他の副作用
腹痛、腹部不快感、悪心、クレアチニン上昇、過敏症、発疹、そう痒感、潮紅、熱感、ほてり、のぼせ、浮腫、倦怠感、房室ブロック、心房細動、期外収縮、徐脈、血圧低下、眠気、不眠、しびれ、振戦、嘔吐、便秘、下痢、口内炎、口渇、胸やけ、BUN上昇、光線過敏症、歯肉肥厚、胸痛、胸部不快感、頻尿、耳鳴、血清コレステロール上昇、咳嗽、結膜充血
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■ニルバジピンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方ニバジール錠2mgは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ニバジール錠2mgの有効成分
ニルバジピン
▼代表薬の添加物
乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、マクロゴール、タルク、カルナウバロウ、黄色三二酸化鉄
妊婦/授乳者
過敏症
頭蓋内出血で止血が完成していない
脳卒中急性期で頭蓋内圧亢進
使用に注意が必要な方 高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
肝機能障害
上記にあてはまる方は、ニルバジピンを使用する事が出来ない可能性があります。 ニルバジピンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 血圧降下剤
シメチジン
リトナビル
サキナビル
イトラコナゾール
タクロリムス水和物
シクロスポリン
リファンピシン類
グレープフルーツジュース
上記を使用している方は、ニルバジピンを使用する事が出来ない可能性があります。 ニルバジピンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
ニルバジピンに関する よくある質問 |
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参考元一覧 |
インタビューフォームニバジール錠2mg/4mg【LTLファーマ株式会社】
添付文書ニバジール錠2mg/4mg【LTLファーマ株式会社】 |
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