シアノコバラミン

成分名

シアノコバラミン

適応症状

〈点眼液〉
調節性眼精疲労における微動調節の改善。
〈注射液〉
悪性貧血の神経障害
吸収不全症候群
巨赤芽球性貧血
甲状腺機能亢進症のビタミンB12の補給
広節裂頭条虫症
授乳婦のビタミンB12の補給
消耗性疾患のビタミンB12の補給
スプルー
妊産婦のビタミンB12の補給
ビタミンB12欠乏の胃切除後の貧血
ビタミンB12欠乏の栄養性貧血
ビタミンB12欠乏の放射線による白血球減少症
ビタミンB12欠乏の神経痛
ビタミンB12欠乏の妊娠性貧血
ビタミンB12欠乏の末梢神経炎
ビタミンB12欠乏の末梢神経麻痺
ビタミンB12欠乏の肝障害に伴う貧血
ビタミンB12欠乏症の治療
ビタミンB12欠乏症の予防
ビタミンB12代謝障害の胃切除後の貧血
ビタミンB12代謝障害の栄養性貧血
ビタミンB12代謝障害の放射線による白血球減少症
ビタミンB12代謝障害の神経痛
ビタミンB12代謝障害の妊娠性貧血
ビタミンB12代謝障害の末梢神経炎
ビタミンB12代謝障害の末梢神経麻痺
ビタミンB12代謝障害の肝障害に伴う貧血
食事からの摂取が不十分のビタミンB12の補給

簡易説明

注射液は、貧血や神経の働きを改善するお薬です。
骨髄が赤血球を作るために、また、末梢神経に障害を起こさせないために必要なビタミンB12製剤です。
点眼液は、目のピント調節に関与する筋肉に働いて、調節機能の異常を改善する働きがあります。目の疲れをとる目薬です。
サンコバ点眼液0.02%は、ビタミンB製剤(点眼薬)に分類されます。

処方可能な診療科目

眼科/整形外科/神経内科/皮膚科/内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~3,000円
薬代の目安:
準先発薬点眼液0.02% 88.8円/瓶
後発薬点眼液0.02% 86.4円/瓶
後発薬注射液1000μg 84円/管
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1967年6月【発売開始年月日】

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

〈準先発薬〉サンコバ点眼液0.02%「参天製薬」

関連製品(ジェネリック)

コバラム点眼液0.02% 「ロートニッテン」
ファルコバ点眼液0.02% 「キョーリンリメディオ」
ソフティア点眼液0.02% 「千寿製薬」
ビタコバール点眼液0.02% 「東亜薬品」
シアノコバラミン点眼液0.02%「ロートニッテン」「センジュ」「ニットー」「杏林」
シアノコバラミン注1000μg「NP」「KN」「トーワ」
シアノコバラミン注射液1mg「ツルハラ」「杏林」「日医工」
ビタミンB12注"Z"1000μg「日本臓器製薬」
ビタミンB12注1,000「コバヤシ」
ビタミンB12注1mg「ミタ」「日医工」

効果・作用

ビタミンB12製剤です。
ビタミンB12を補い、貧血や末梢神経痛、しびれなどを改善します。
ビタミンB12は、水溶性(水に溶けやすい性質)のビタミンで細胞の分裂などに欠かせない核酸の合成に関わります。
ビタミンB12は、血液中の酸素を運ぶヘモグロビンの合成に関わり貧血などを改善します。
ビタミンB12は、末梢神経の修復などに関わり、痛みやしびれなどを改善します。
また、めまいや耳鳴りなどの治療に使用される場合もあります。
製剤によっては抗悪性腫瘍剤(ペメトレキセドなど)による副作用軽減目的などで使用するものもあります。

〈点眼液〉
サンコバ点眼液0.02%は、ビタミンB製剤(点眼薬)に分類されます。
ビタミンB製剤(点眼薬)とは、水溶性(水に溶けやすい性質)であるビタミンB(ビタミンB2やビタミンB12)を含む点眼薬です。
シアノコバラミン(ビタミンB12)は「赤い」色が特徴的で、眼精疲労に対してピント調節筋や末梢神経の働きを改善して目の疲れを緩和します。

ビタミンB12は、コバルトを含有する化合物で、アデノシルコバラミン、メチルコバラミン、スルフィトコバラミン、ヒドロキソコバラミン及びシアノコバラミンを総称した水溶性(水に溶けやすい性質)ビタミンに分類される生理活性物質です。
ビタミンB群のひとつですが、B12の「12」は発見された順番を示す数字ではなく、当時相次いで発見された他のビタミンB群と重複しないように予め大きい数字を付けたといわれています。ビタミンB12は、ピンク~赤色を呈するため、「赤いビタミン」とも呼ばれています。

■ビタミンB製剤(点眼薬)の代表的な商品名
フラビタン
FAD
サンコバ
ムコファジン

【使用方法】
〈点眼液〉
通常、1回1~2滴を1日3~5回点眼する。
なお、症状により適宜増減する。
〈点眼液使用に際しての注意事項〉
本剤に含まれているベンザルコニウム塩化物はソフトコンタクトレンズに吸着されることがあるので、ソフトコンタクトレンズを装用している場合には、点眼前にレンズを外し、点眼後少なくとも5~10分間の間隔をあけて再装用すること。
薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
〈注射液〉
シアノコバラミンとして、1回1000μgまでを皮下、筋肉内、又は静脈内注射する
なお、年齢、症状により適宜増減する

使用方法

〈点眼液〉
通常、1回1~2滴を1日3~5回点眼する。
なお、症状により適宜増減する。
〈点眼液使用に際しての注意事項〉
本剤に含まれているベンザルコニウム塩化物はソフトコンタクトレンズに吸着されることがあるので、ソフトコンタクトレンズを装用している場合には、点眼前にレンズを外し、点眼後少なくとも5~10分間の間隔をあけて再装用すること。
薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
〈注射液〉
シアノコバラミンとして、1回1000μgまでを皮下、筋肉内、又は静脈内注射する
なお、年齢、症状により適宜増減する

副作用

主な副作用
〈点眼液〉
過敏症状
〈注射液〉
過敏症/発疹/そう痒感

注意すべき副作用
〈点眼液〉
過敏症状

重大な副作用
〈注射液〉
アナフィラキシー様症状

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方シアノコバラミン(サンコバ点眼液0.02%の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼サンコバ点眼液0.02%の有効成分
1mL中
シアノコバラミン
0.2mg
▼サンコバ点眼液0.02%の添加物
ホウ酸/ベンザルコニウム塩化物/ホウ砂

上記にあてはまる方は、シアノコバラミンを使用する事が出来ない可能性があります。
シアノコバラミンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

報告なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
コンタクトレンズをしたまま、サンコバ点眼液を点眼してもいいのでしょうか?

コンタクトレンズは外して点眼するのが無難です。
コンタクトレンズの材質によって、点眼薬の成分を吸着するものも存在してます。サンコバ点眼液の有効成分であるシアノコバラミンは、コンタクトレンズに吸着される可能性は低いのですが、普段からコンタクトレンズをされている方は医師の指示に従ってください。

サンコバ点眼液は薬局などでの市販薬はありますか?

サンコバ点眼液の有効成分のシアノコバラミンのみが配合されている点眼薬は市販薬としてはないです。しかし、シアノコバラミンを含む複数の薬効成分が配合された市販薬なら多数販売されています。
ちょっとした疲目などに使用したい場合には市販薬を選んでみるのもいいでしょう。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。