フェニレフリン

成分名

フェニレフリン塩酸塩

適応症状

診断または治療を目的とする散瞳/各種疾患若しくは状態に伴う急性低血圧又はショック時の補助治療/発作性上室頻拍/局所麻酔時の作用延長

簡易説明

フェニレフリン塩酸塩は血管や血流に作用する交感神経を刺激して、血管を収縮させる働きをします。
麻酔時に頻脈や不整脈を起こしやすい人に対して血圧をあげるのに有効とされています。
またフェニレフリン塩酸塩を含んでいる点眼薬は瞳孔散大筋のα1受容体を刺激するため散瞳薬として使用されています。

処方可能な診療科目

眼科/内科/外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
診察料などの目安  :約1,500円~10,000円
点眼液の目安    :5%1mL約43.8円(薬価)
注射液の目安    :0.1%1mL約58円/0.5%1mL約58円(薬価)

厚生労働省による認可、または発売年月日

1955年8月発売開始【ネオシネジンコーワ5%点眼液】

国内のジェネリック認可

関連製品(先発薬)

ネオシネジンコーワ5%点眼液【製薬メーカー:興和株式会社】
ネオシネジンコーワ注1㎎【製薬メーカー:興和株式会社】
ネオシネジンコーワ注5㎎【製薬メーカー:興和株式会社】

関連製品(ジェネリック)

▼フェニレフリン塩酸塩+トロピカミド
オフミック点眼液/サンドールP点眼液/ミドレフリン点眼液
▼フェニレフリン塩酸塩+ナファゾリン塩酸塩他
ナファゾリン・フェニレフリン点眼液

効果・作用

フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動薬の一種になります。
交感神経末梢刺激による末梢血管の刺激によって血圧上昇作用を示し、作用時間が長いとされています。
麻酔時においては、頻脈や不整脈を起こしやすい人に対して血圧を上げるのにフェニレフリン塩酸塩は有効的です。
また、フェニレフリン塩酸塩を含む点眼薬は瞳孔散大筋のα1受容体を刺激するため散瞳薬として使用されている他、開放隅角緑内障の散瞳にも使用されています。

使用方法
副作用

【ネオシネジンコーワ注1mg/5mgの場合】
頭痛/手足のしびれ感/紅疹/胸内苦悶/呼吸困難/悪心/嘔吐/手足の震え感/過敏症/発疹/心悸亢進など

【ネオシネジンコーワ5%点眼液の場合】
過敏症/眼瞼発赤/眼瞼腫脹/眼瞼そう痒感/接触皮膚炎/結膜炎/眼充血/角膜上皮障害/角膜糜爛/点状角膜炎/眼圧上昇など

フェニレフリン塩酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
フェニレフリン塩酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

フェニレフリン塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

【使用に注意が必要な方】
▼ネオシネジンコーワ注1mg/5mgの場合
・高血圧の方
・重篤な動脈硬化症の方
・甲状腺機能亢進症の方
・高齢者の方
・心疾患のある方
・徐脈のある方
・妊娠中、授乳中の方

▼ネオシネジンコーワ5%点眼液の場合
・小児の方
・高血圧症の方
・動脈硬化症の方
・冠不全または心不全などの心臓疾患の方
・糖尿病または甲状腺機能亢進症の方
・高齢者の方
・妊娠中、授乳中の方

【使用が出来ない方】
▼ネオシネジンコーワ注1mg/5mgの場合
・心室性頻拍のある方

▼ネオシネジンコーワ5%点眼液の場合
・狭隅角や前房が浅いなどの眼圧上昇の素因のある方

上記にあてはまる方は、フェニレフリン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
フェニレフリン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
現在調査中

【併用注意薬】
▼ネオシネジンコーワ注1mg/5mgの場合
MAO阻害剤/三環系抗うつ剤/イミプラミン/アミトリプチリン/分娩促進剤/オキシトシン製剤/エルゴタミンを含有する製剤など

▼ネオシネジンコーワ5%点眼液の場合
MAO阻害剤/三環系抗うつ剤/イミプラミン/アミトリプチリンなど

現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
フェニレフリン塩酸塩が含まれている薬とトラネキサム酸の飲み合わせは問題はないですか?

フェニレフリン塩酸塩とトラネキサム酸との併用は特に問題はありません。

フェニレフリン塩酸塩が含まれている点眼薬はコンタクト装着時でも点眼して大丈夫ですか?

特に問題はないとされていますが、心配な方はお近くの医師や薬剤師の方にご相談して下さい。

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