成分名 |
クロモグリク酸ナトリウム |
適応症状 |
アレルギー性結膜炎、春季カタル |
簡易説明 |
ヒスタミンなど化学伝達物質の放出を抑えることにより、アレルギー症状の発現をおさえます。
通常、アレルギー性結膜炎や春季カタルの治療に用いられます。
春季カタルは、アトピー体質の児童、特に男児に好発し、上眼瞼の裏の結膜の直径1mm以上の巨大な隆起(石垣状乳頭増殖)や角膜周囲の結膜の堤防状隆起が特徴です。
激しい痒みを伴いますが、角膜障害を伴うと、異物感、眼痛、羞明のため、目が開けられず、視力低下をきたし、登校できないこともある重症なアレルギー性結膜疾患です。 |
処方可能な診療科目 |
眼科、耳鼻科 |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約2,500円~約7,000円
新薬 薬価:インタール点眼液2% 567.4円 /UD2% 23円/点鼻薬2% 682.7円
後発品 薬価:アルギノン点眼薬2%209.7円クロモグリク酸Na点眼薬2% 230.2~381円
クロモグリク酸Na点鼻薬427.9円 / ノスラン点鼻薬2% 472.2円
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1984年3月19日販売開始 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
インタール点眼液2%/UD2%/点鼻薬2%(サノフィ) |
関連製品(ジェネリック) |
アルギノン点眼薬2%、クロモグリク酸Na点眼薬2%、クロモグリク酸Na点鼻薬、クールウェイ点眼薬2%、クモロール点眼液2%、クモロールPF点眼液2%、ノスラン点鼻薬2%、トーワタール点鼻薬2%、ミタヤク点鼻薬2%、ルゲオン点眼液2%
(東亜薬品、千寿製薬、ロートニッテン、テイカ製薬、マイランEPD、わかもと製薬、東和薬品、高田薬品、キョーリンリメディオ、科研製薬、共和新薬) |
効果・作用 |
クロモグリク酸ナトリウムは、抗アレルギー成分です。
アレルギー症状を引き起こすヒスタミンなどさまざまな化学伝達物質の放出をおさえる作用があります。
アレルギー発現による目のかゆみ、充血、涙目などの症状を予軽くしたり予防する効果があります。
その他、花粉症にもよく使われています。
クロモグリク酸ナトリウムによる効果のある症状は、アレルギー性結膜炎、春季カタルです。
《アレルギー性結膜炎》
目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。
結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことです。
《春季カタル》
アトピー体質の児童、特に男児に好発して、上まぶたの裏の結膜部分に、直径1mm以上の巨大な隆起(石垣状乳頭増殖)が見られ、角膜周囲の結膜の堤防状隆起が特徴です。
激しい痒みを伴いますが、角膜障害を伴うと、異物感、眼痛、羞明(まぶしさ)のため、目が開けられず、視力低下をきたし、登校できないこともある重症なアレルギー性結膜疾患です。
クロモグリク酸ナトリウムは、目の粘膜に存在する免疫系のマスト細胞に作用し、ヒスタミンなどの化学伝達物質の遊離を抑制します。
そのような作用から、化学伝達物質遊離抑制薬(ケミカルメディエーター遊離抑制作用)と呼ばれています。
クロモグリク酸ナトリウムは、抗アレルギー薬のうちの「化学伝達物質遊離抑制薬」に分類されます。
古くからあり、この系統の草分け的な薬です。
ステロイド点眼薬ほど強い作用はありませんが、副作用の心配はほとんどなく、長期の使用も安心してお使いできます。 |
使用方法 |
1回1~2滴を1日4回(朝、昼、夕方、就寝前)点眼します。
容器の先端が直接目に触れないようにしてください。
点眼後は、しばらく(1~5分間)まばたきをしないで目をつぶってください。
点眼した時に液がまぶたなどについた場合は、すぐにふき取ってください。
他の目薬と併用するときは、5分以上の間隔をあけて点眼してください。
点眼し忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く点眼してください。
ただし、次に点眼する時間が近い場合は点眼しないで、次回より指示どおりに点眼してください。2回分を一度に点眼してはいけません。
誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で点眼するのを止めないでください。 |
副作用 |
重大な副作用
・アナフィラキシー様症状
呼吸困難、血管浮腫、蕁麻疹等があらわれることがあるので、経過観察を十分に行い、異常が認められた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行ってください。
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
◇◇
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
その他の副作用
点眼時に一過性の眼刺激感、結膜充血、眼瞼炎、結膜炎
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■クロモグリク酸ナトリウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
使用に注意が必要な方 妊婦、産婦、授乳婦の方
妊婦または妊娠している可能性のある方には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
上記にあてはまる方は、を使用する事が出来ない可能性があります。
クロモグリク酸ナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
上記にあてはまる方は、クロモグリク酸ナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。 クロモグリク酸ナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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