ナファゾリン

成分名

ナファゾリン塩酸塩

適応症状

表在性充血/上気道の諸疾患の充血・うっ血/上気道粘膜の表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長

簡易説明

ナファゾリンは、血管を収縮させる働きがあり、血管収縮剤として利用される有機化合物です。
一般的には塩酸塩として用いられています。
交換神経のα受容体を刺激する事で末梢血管収縮作用があり、鼻粘膜などの充血を抑え鼻づまりを改善します。
また眼の充血を抑える作用もあるので、結膜炎、角膜炎など充血の原因となる疾患の治療薬と併用して使用されます。

処方可能な診療科目

眼科/耳鼻咽喉科/内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,500円~10,000円
点鼻液の目安    :1ml約4.1円(薬価)
点眼液の目安    :1ml約5.2円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1953年4月発売開始【プリビナ液0.05%】

国内のジェネリック認可

関連製品(先発薬)

プリビナ液0.05%【製薬メーカー:日新製薬】
プリビナ点眼液0.5mg/mL【製薬メーカー:日新製薬】

関連製品(ジェネリック)

▼ナファゾリン塩酸塩+フェニレフリン塩酸塩他
ナファゾリン・フェニレフリン点眼液

効果・作用

血管が拡張すると、充血やうっ血などが起こりこの状態を放置してしまうと症状の悪化を招いてしまいます。
血管収縮の中でα1受容体という交感神経が存在していますが、このα1受容体を直接刺激することで血管を収縮させて充血やうっ血などを改善させるのがナファゾリンになります。
目に炎症が起きると表在性充血が生じることがあります。 ナファゾリンには血管を収縮させる作用があるので、素早く目の充血を取り除くことができ早期改善につながります。
また、鼻の粘膜が腫れていると鼻づまりが起こりますがこのような症状にも血管収縮作用があるナファゾリンを使用する事で鼻づまりが改善されます。
使用した場合効果をすぐに実感でき作用時間も長い薬ですが、大量に使用したり長期使用をしていると鼻粘膜が異常に増殖し、余計に鼻づまりを悪化させてしまうことがあるので使用のしすぎには十分に注意してください。

使用方法
副作用

【プリビナ液0.05%の場合】
過敏症状/眠気/鎮静作用/神経過敏/頭痛/眩暈/不眠症/血圧上昇/くしゃみ/悪心/嘔吐など

【プリビナ点眼液0.5mg/mLの場合】
散瞳/調節近点延長/乾燥感/眼圧変動/刺激痛/反応性充血など

ナファゾリン塩酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
ナファゾリン塩酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

ナファゾリン塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼プリビナ液0.05%の添加物
・塩化ナトリウム
・リン酸二水素ナトリウム
・ベンザルコニウム塩化物
・乾燥炭酸ナトリウム

▼プリビナ点眼液0.5mg/mLの添加物
・ホウ酸
・パラオキシ安息香酸メチル
・パラオキシ安息香酸プロピル
・乾燥炭酸ナトリウム

【使用に注意が必要な人】
▼プリビナ液0.05%の場合
・冠動脈疾患のある方
・高血圧症の方
・甲状腺機能亢進症の方
・糖尿病の方
・眼圧上昇素因のある方
・妊娠中、授乳中の方
・小児の方

▼プリビナ点眼液0.5mg/mLの場合
・冠動脈疾患のある方
・高血圧症の方
・甲状腺機能亢進症の方
・糖尿病の方
・眼圧上昇素因のある方
・妊娠中、授乳中の方
・小児の方

【使用が出来ない方】
▼プリビナ液0.05%の場合
・2歳未満の乳児、幼児の方
・MAO阻害剤の投与を受けている方

▼プリビナ点眼液0.5mg/mLの場合
・閉塞隅角緑内障の方
・MAO阻害剤の投与を受けている方

上記にあてはまる方は、ナファゾリン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
ナファゾリン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
MAO阻害剤

現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
市販の頭痛薬ロキソニンとの併用は大丈夫ですか?

お薬にアレルギーがなければ、併用して頂いて問題ないと思われます。

コンタクトを装着していますが点眼するときはどうしたらいいですか?

点眼するときはコンタクトを外して下さい。
目薬の成分が吸収される5分~10分程度時間をあけてから再度装着して下さい。

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