ホマトロピン臭化水素酸塩

成分名

ホマトロピン臭化水素酸塩

適応症状

診断又は治療を目的とする散瞳と調節麻痺

簡易説明

ホマトロピン臭化水素酸塩は、副交感神経遮断薬(抗コリン薬)であり、副交感神経を抑制する作用があり、散瞳(瞳孔が開く)作用を示します。
通常、眼の検査の際に瞳孔を開かせる散瞳薬として用いられます。
「アトロピン代用薬」という分類になり、ホマトロピンは3級アミンです。
抗コリン作用はアトロピンの十分の一程度です。

処方可能な診療科目

眼科

健康保険の適応

健康保険適応あり

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1gあたりの目安:484.2円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

情報なし

国内のジェネリック認可

情報なし

関連製品(先発薬)

臭化水素酸ホマトロピン「トリイ」

関連製品(ジェネリック)

情報なし

効果・作用

作用機序として、ホマトロピンには以下のような作用があります。
瞳孔括約筋を弛緩させる作用
毛様体筋を弛緩させる作用

眼の検査の際、散瞳薬により散瞳させる場合があります。この散瞳作用は検査のときだけ効いて、長く持続しないほうが都合がよいため、ホマトロピンが用いられます。
散瞳作用をもつ副交感神経遮断薬(抗コリン薬)の代表はアトロピンですが、アトロピンの散瞳作用は数日も持続するため、眼の検査には不適切となります。

ホマトロピンの作用時間がきわめて短く、30分で散瞳が最大となり、回復に約6時間を要します。炎症による虹彩と水晶体の癒着の防止や治療の目的で縮瞳薬と交互に用いたり、眼底検査時の散瞳に用いることが多いです。


◆作用持続時間の比較
点眼により散瞳作用を示す副交感神経遮断薬(抗コリン薬)の作用持続時間を比べると、以下のようになります。

作用持続時間の長い順に示しています。

1.アトロピン:作用持続時間長い
2.ホマトロピン
3.シクロペントラート
4.トロピカミド:作用持続時間短い

使用方法

臭化水素酸ホマトロピンとして、通常0.5~2.0%溶液を1日1回、1回1~2滴宛点眼する。

副作用

主な副作用
目のかすみ/光過敏

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用に注意が必要な方
持病のある方
別の薬を服用中の方
未治療の緑内障
重症筋無力症
重度の心不全
甲状腺機能亢進症
小児

上記にあてはまる方は、ホマトロピン臭化水素酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
ホマトロピン臭化水素酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
ある種の安定剤や抗うつ薬と併用すると、副作用が強まるおそれがあります。
安定剤(フェノチアジン系)、抗うつ薬(三環系)、カゼ薬・鼻炎薬・かゆみ止め(抗ヒスタミン薬)など

上記を使用している方は、ホマトロピン臭化水素酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
ホマトロピン臭化水素酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

ホマトロピン臭化水素酸塩に関する
よくある質問
ホマトロピン臭化水素酸塩を点眼の際に薬の先端が眼球に付着しました。すぐに拭いとったのですが大丈夫でしょうか?

念のため処分してください。
【参考元】臭化水素酸ホマトロピン【おくすり110番】

目が乾燥した際に、目薬代わりにホマトロピン臭化水素酸塩を使用してもよろしいでしょうか?

眼の検査の際に瞳孔を開かせる散瞳薬として用いられる点眼薬の為、使用しないでください。
【参考元】臭化水素酸ホマトロピン【おくすり110番】

参考元一覧

臭化水素酸ホマトロピン【おくすり110番】

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