成分名 |
ガンマオリザノール |
適応症状 |
高脂質血症/心身症(更年期障害、過敏性腸症候群)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ など |
簡易説明 |
「ガンマオリザノール」は植物ステロール製剤のひとつで、高脂質血症、心身症(更年期障害、過敏性腸症候群)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつなどの治療に用いられる、コレステロールや脂質の低下作用や脳内の機能改善作用により脂質異常症や心身症による症状を改善する薬です。
日本では、大塚製薬がハイゼットの商品名で販売し、また、東和薬品がガンマオリザノールの商品名で販売しています。
「ガンマオリザノール」は植物ステロールという物質に分類されるコメ胚芽や米ぬかなどに多いポリフェノールの一種で、コレステロール吸収低下作用や脂質低下作用があることや、脳内ノルアドレナリン量の増加作用などにより脳の機能改善作用を持ちます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器科/胃腸科/循環器科/脳神経内科/心療内科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
ハイゼット細粒20% 27.2円/g (薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1974年5月認可 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
ハイゼット細粒20%【製薬メーカー:大塚製薬】
ハイゼット錠50mg【製薬メーカー:大塚製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
ガンマオリザノール錠50mg「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】
ガンマオリザノール錠50mg「ツルハラ」 【製薬メーカー:鶴原製薬】
ガンマオリザノール細粒20%「ツルハラ」【製薬メーカー:鶴原製薬】 |
効果・作用 |
「ガンマオリザノール」はコレステロールや脂質の低下作用や脳内の機能改善作用により、脂質異常症や心身症による症状を改善する薬剤です。
「ガンマオリザノール」はコメ胚芽や米ぬかに多いポリフェノールの一種で、植物や植物から作られる油に多く含まれる植物ステロールという物質に分類されます。
「ガンマオリザノール」は生活習慣病の予防・改善効果と脳の機能を改善する効果があり、生活習慣病の予防・改善効果としては、消化管からのコレステロール吸収低下作用、肝臓における脂質低下作用などにより脂質異常症などの改善に用いられます。
脳の機能を改善する効果としては、脳内神経伝達物質のノルアドレナリン量の増加作用や消化管の運動を調節する作用などにより心身症(過敏性腸症候群や更年期障害を含む)における不安や抑うつ、消化器症状などの改善に用いられます。
そのほか、「ガンマオリザノール」には血小板凝集(血液が固まりやすくなる作用)を抑えたり動脈硬化を軽減する作用もあるとされています。
「ガンマオリザノール」は、高脂質血症、心身症(更年期障害、過敏性腸症候群)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ、に効能効果があり、白色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末で、におい及び味はなく、アセトン、クロロホルム又はベンゼンにやや溶けやすく、メタノール又はエタノールに溶けにくく、水にほとんど溶けない特徴を持ちます。
「ガンマオリザノール」は高脂質血症の適用にあたって、適用の前に十分な検査を実施して、高脂質血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮することや、あらかじめ高脂質血症の基本である食事療法を行い、更に運動療法や高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分に考慮する必要があります。
また、投与中は血中脂質値を定期的に検査して、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止してください。
「ガンマオリザノール」は国内で実施した多施設二重盲検比較試験を含む臨床試験においては、ガンマオリザノール300mg/日投与により血清総コレステロールが10%以上低下した症例は37.2%(346/929例)でした。また、トリグリセライドが20%以上低下した症例は35.9%(331/923例)でした。
血清HDL-コレステロールは前値45mg/dL未満例において有意に上昇したことや、血清過酸化脂質も低下させています。また、長期投与(1年~2年、118例)では全投与期において、安定した血清総コレステロール低下作用を示しました。
総計315例について実施された「ガンマオリザノール」の多施設二重盲検比較試験を含む臨床試験の結果では、更年期障害、過敏性大腸症候群に対する有効率はそれぞれ68.6%(83/121例)、68.4%(108/158例)となっています。 |
使用方法 |
▼用法用量
・高脂質血症にはガンマオリザノールとして、通常成人1日300mg(本剤1.5g、分包の場合は3包)を3回に分けて食後に経口投与します。
・心身症における身体症候並びに不安.緊張.抑うつにはガンマオリザノールとして、通常成人1日10~50mg(本剤50~250mg)を経口投与します。なお、年齢や症状により適宜増減します。ただし、過敏性腸症候群に用いる場合は、1日最高50mg(本剤250mg)までとします。
▼重要な基本的注意
・本剤の高脂質血症の適用にあたっては、次の点に十分留意してください。
・適用の前に十分な検査を実施して、高脂質血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮するしてください。
・あらかじめ高脂質血症の基本である食事療法を行い、更に運動療法や高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分に考慮してください。
・投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止してください。 |
副作用 |
主な副作用
副作用発現状況の概要として、調査症例12,637例中168例(1.33%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められています。(承認時、再審査終了時及び再評価終了時)
次の副作用があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
・眠気
・めまい・ふらつき、頭痛・頭重感、浮上感、いらいら感等
・嘔気・嘔吐、下痢
・便秘、腹部不快感、食欲不振、腹痛、腹部膨満感、腹鳴、胸やけ、げっぷ、無味感、口内炎等
・発疹、そう痒、皮膚異常感、潮紅等
・血圧上昇、動悸等
・AST(GOT)、ALT(GPT)上昇等の肝機能障害
・倦怠感、口渇、浮腫、脱力感、体のほてり、不快感、夜間頻尿
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
報告なし
ガンマオリザノールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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