ロスバスタチンカルシウム

成分名

ロスバスタチンカルシウム

適応症状

高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症

簡易説明

ロスバスタチンカルシウムは肝臓でのコレステロール合成を抑え、悪玉コレステロールを減少、また善玉コレステロールの増加を促します。
高コレステロール血症は、長期間で動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となるためコレステロール値を下げ、予防や改善をすることで重篤な病気のリスクを抑えることができます。
作用としては、コレステロール合成に関わるHMG-CoA還元酵素を選択的に阻害して、コレステロールの合成を抑えます。

基本的に高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症などの脂質異常症に対しての治療に用いられています。

処方可能な診療科目

内科/循環器内科/血管外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,500円~2,000円
脂質異常症の場合、月に1回を目安にした通院を行い経過を見て行きます。

薬代1錠あたりの目安:2.5mg約32.3円/5mg約57.7円
薬代後発薬1錠の目安:2.5mg約8.6円~18.1円/5mg約13円~34.6円
10mg約26.2円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

販売開始:2005年4月【クレストール錠2.5mg/5mg】

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

クレストール錠2.5mg/5mg【アストラゼネカ】
クレストールOD錠2.5mg/5mg【アストラゼネカ】

関連製品(ジェネリック)

ロスバスタチン錠2.5mg/5mg/10mg「タカタ」【高田製薬】・「トーワ」【東和薬品】

ロスバスタチン錠2.5mg/5mg「EE」【エルメッド】・「VTRS」【マイランEPD】・「YD」【陽進堂】・「アメル」【共和薬品】・「サンド」【サンド】・「ゼリア」【日本薬品】・「ニプロ」【ニプロ】・「ファイザー」【マイランEPD】・「フェルゼン」【フェルゼンファーマ】・「杏林」【キョーリンリメディオ】・「DSEP」【第一三共エスファ】・「TCK」【辰巳化学】・「ケミファ」【日本ケミファ】・「科研」【ダイト】・「共創未来」【共創未来ファーマ】・「JG」【日本ジェネリック】・「三和」【三和化学研究所】・「日医工」【日医工】・「武田テバ」【武田デパ薬品】・「MEEK」【小林化工】・「オーハラ」【大原薬品】・「サワイ」【沢井製薬】・「日新」【日新製薬】・「ツルハラ」【鶴原製薬】・「明治」【MeijiSeikaファルマ】

ロスバスタチンOD錠2.5mg/5mg/10mg「トーワ」【東和薬品】

ロスバスタチンOD錠2.5mg/5mg「EE」【エルメッド】・「DSEP」【第一三共エスファ】・「JG」【陽進堂】・「MEEK」【小林化工】・「TCK」【辰巳化学】・「YD」【陽進堂】・「アメル」【共和薬品】・「オーハラ」【大原薬品】・「科研」【ダイト】・「共創未来」【共創未来ファーマ】・「サワイ」【沢井製薬】・「ケミファ」【日本ケミファ】・「三和」【三和化学研究所】・「タカタ」【高田製薬】・「日医工」【日医工】・「ニプロ」【ニプロ】・「明治」【MeijiSeikaファルマ】

海外での使用実績

・ヨーロッパ
オランダのアストラゼネカから「クレストール5mg」(ロスバスタチンカルシウム)が2005年9月8日にECにて発売承認されました。

効果・作用

ロスバスタチンカルシウムは肝臓におけるコレステロール合成を抑え、主に血液中のLDLコレステロール(別称:悪玉コレステロール)を低下させる作用を持っています。

通常は、高コレステロール血症または家族性高コレステロール血症の治療に用いられますが、脳梗塞や心筋梗塞などの予防にも使用される場合があります。

肝臓ではHMG-CoA還元酵素などの働きによってコレステロールがが作られ、血液中へ移行します。ロスバスタチンカルシウムはそのHMG-CoA還元酵素の働きを抑え、コレステロールが合成されるのを阻害する作用を持っているスタチン系のコレステロール低下薬です。同系の中でも比較的強力で、特に悪玉コレステロール(LDL)を下げる作用が強いです。その他、中性脂肪(トリグリセライド)も低下させることができます。作用時間も長いことが特徴です。

▼薬剤の名称
一般的には、作用の強さが比較的マイルドな薬剤は「スタンダードスタチン」と呼ばれ、比較的作用が強い薬剤を「ストロングスタチン」と呼ばれています。
※作用の強さは、主にLDLコレステロール低下の度合いです。

◆脂質異常症とは
「脂質異常症」「高コレステロール血症」「高脂血症」は、血中の脂質成分が異常値になっている状態の事を言います。
1つ目の「脂質異常症」は、下記のうち1つでも当てはまると診断されます。
・LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上
・HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満
・トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上
(すべて空腹時の血清中濃度)

2つ目の「高コレステロール血症」はLDLコレステロール値が異常な状態を指します。また3つ目の「高脂血症」はトリグリセライドの値が異常な状態、もしくはLDLコレステロール値の異常のどちらか、または両方である状態を指します。

脂質異常症は動脈硬化を引き起こして、長期間進行してしまうと脳梗塞や心筋梗塞などの発症に繋がります。原因として挙げられるのは、家族性、遺伝子異常のほか生活習慣病が考えられます。これらの動脈硬化は自覚症状がなく、病状が進行する恐れがあります。

心筋梗塞の多くは、プラークと呼ばれる血管のこぶが破れ血管が詰まる事で引き起こされます。ロスバスタチンカルシウムなどの薬剤でコレステロール値を下げるとプラークが安定し破れにくくなり、症状を抑えることに繋がります。

◆ロスバスタチンカルシウムの臨床試験
スタチン系のコレステロール低下薬は心筋梗塞の予防や予後改善などの効果がいくつもの大規模臨床試験で証明されています。高脂血症の人に用いた検証にて、心筋梗塞などのリスクを約30%減らせることが分かりました。特に、狭心症や心筋梗塞を既に発症している方やリスクが高い方、高血圧や糖尿病のある方では有用性が高いとされています。

◆ロスーゼット配合錠
2019年5月28日、MSDとバイエル薬品から高脂血症治療薬としてエゼチミブとロスバスタチンカルシウムを配合したロス―ゼット配合錠を販売しました。小腸でのコレステロール九州阻害作用と肝臓でのコレステロール合成阻害作用を兼ね備えた配合薬として患者の状態によって選択ができるようになります。

使用方法

通常、成人は1日1回2.5mgから服用を開始しますが、早期にLDL-コレステロール値を低下させる必要がある場合は、5mgから服用を開始することも可能としています。
年齢や症状によって適宜増減が行われます。投与開始後または増量後、4週以降にLDL-コレステロール値の低下が不十分だと判断された場合には、10mgまで増量が可能です。10mgの投与でもLDL-コレステロール値の低下が十分ではない重症患者に限り、増量ができますが1日最大20mgまでとしています。

※口腔内で崩壊しますが、口腔粘膜から吸収されて作用が発揮される薬剤ではない為、崩壊後は唾液または水で飲み込んで下さい。

◆重要な使用上の注意点
・使用開始又は増量後12週までの間は原則、月に1度、それ以降は定期的に肝機能の検査を行って下さい。

・使用中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が判断されない場合は使用の中止となることがあります。

・あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法、運動療法や高血圧、喫煙等の虚血性心疾患のリスク軽減も考慮して下さい。

副作用

主な副作用
・消化器(口内炎、下痢、便秘など)
・精神神経系(頭痛、めまい、睡眠障害、健忘など)
・内分泌(女性化乳房)
・筋、骨格系(筋肉痛、関節痛、筋痙攣など)
・代謝異常(血糖値異常など)

重大な副作用
・ミオパチー
(広範囲な筋肉痛、著しい脱力感、著明なCKの上昇)
・免疫介在性壊死性ミオパチー
・肝炎、黄疸、肝機能障害
・血小板減少
・過敏症状(血管浮腫など)
・間質性肺炎
・末梢神経障害
・多形紅斑
・横紋筋融解症

極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■ロスバスタチンカルシウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方ロスバスタチン錠は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼ロスバスタチン錠の有効成分
ロスバスタチンカルシウム
▼代表薬の添加物
・カルナウバロウ
・D-マンニトール
・トウモロコシデンプン
・L-アルギニン
・軽質無水ケイ酸
・結晶セルロース
・クロスポビドン
・ステアリン酸マグネシウム
・ヒプロメロース
・マクロゴール6000
・酸化チタン
・三二酸化鉄
・黄色三二酸化鉄

・ロスバスタチンカルシウムに対し、過敏症の既往歴がある方は使用しないで下さい。
・急性肝炎、慢性肝炎の急性憎悪、肝癌、黄疸、肝硬変などの肝機能が低下していると考えられる方
・妊娠または授乳婦、妊娠している可能性のある方

使用に注意が必要な方
・高齢者
一般的に生理機能が低下しているとされている為、状態を観察して使用をして下さい。
・小児等
低出生体重児、乳児、新生児、小児に対する安全性は確立されていません。

上記にあてはまる方は、ロスバスタチンカルシウムを使用する事が出来ない可能性があります。
ロスバスタチンカルシウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
・フィブラート系薬剤のベザフィブラート等
・制酸剤の水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
・クマリン系抗凝血剤のワルファリン
・マクロライド系抗生物質のエリスロマイシン等
・アゾール系抗真菌薬のイトラコナゾール等
・レゴラフェニブ
・ダロルタミド
・ソホスブビル、ベルパタスビル
・グラゾプレビル、エルバスビル
・ダクラタスビル、アスナプレビル、ダクラタスビル、アスナプレビル、べクラブビル、・ロピナビル、リトナビル、アタザナビル、グレカプレビル、ピブレンタスビル
・エルトロンボパグ
・バダデュスタット
・カプマチニブ塩酸塩水和物

上記を使用している方は、ロスバスタチンカルシウムを使用する事が出来ない可能性があります。
ロスバスタチンカルシウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
・シクロスポリンのサンディミュン、ネオーラル等

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
誤って1日に2.5mgを2回飲んでしまいましたが大丈夫でしょうか?

基本的には医師から判断され定められた量を服用しなければいけません。ですがロスバスタチンカルシウムはコレステロール値が十分に下がらない場合は増量し、5mg、10mgなど使用することがあるため、特に大きな問題はないとされています。

脂質異常症や高コレステロール血症などの診断を受けた場合、直ぐに薬が処方されるのですか?

いいえ、コレステロール値の異常が発覚し直ぐに処方される訳ではありません。脂質異常症などの治療には検査によって心筋梗塞や脳卒中などのリスクがどの程度あるか診断されます。そこから原因等も考慮し、生活習慣を整えていく治療から始まるというのが大まかな手順となっております。その後コレステロール値などが検査によって十分に下がらないと判断された場合には、多くはロスバスタチンカルシウムなどのスタチン系の薬が使用されます。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。