エゼチミブ

成分名

エゼチミブ

適応症状

高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症、ホモ接合体性シトステロール血症

簡易説明

「小腸コレステロールトランスポーター阻害薬」と呼ばれるニュータイプのコレステロール低下薬です。
主にコレステロール値を下げてくれますが、中性脂肪(トリグリセリド)の低下作用も併せ持ってます。
海外でもよく使用されています。
腸肝循環して小腸局所で長時間作用するため、1日1回の服用で効果が持続します。陰イオン交換樹脂製剤と比較して、錠剤も小さくて飲みやすいです。
胆汁酸の排出には影響を与えないので、脂溶性ビタミンや併用薬の吸収を邪魔しません。
また、CYP(薬物代謝酵素)と関係なく、グルクロン酸抱合で代謝されるので、薬物間相互作用が少なくなってます。

処方可能な診療科目

循環器内科/内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
薬代1錠あたりの目安  :177円/錠

厚生労働省による認可、または発売年月日

2007年6月販売開始

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(先発薬)

ゼチーア錠10mg(MSD)【製薬メーカー:バイエル薬品】

関連製品(ジェネリック)

ゼチーアジェネリック【製薬メーカー:サンファーマ社】

効果・作用

血液中のコレステロールを減らすお薬です。
【働き】
高コレステロール血症とは、血液中のコレステロールが多すぎな状態です。
自覚症状がなくても、長い期間に動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞、あるいは脳卒中の原因になりかねません。
このお薬は、コレステロール低下薬です。小腸におけるコレステロールの吸収を抑制する作用があります。
血液中のコレステロールを低下させていれば、将来起こりえる心筋梗塞など心血管系疾患の危険性を少なくすることができます。
【薬理】
コレステロール吸収を担う小腸コレステロールトランスポーター(NPC1L1)に結合することで、胆汁性および食事性コレステロールの吸収を阻害します。
結果的に、肝臓のコレステロール含量が低くなり、血中コレステロールの低下につながります。
いわゆる悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が減る一方、善玉コレステロール(HDLコレステロール)は増加します。

使用方法

通常、成人、1回10mgを1日1回食後経口投与します。
なお、年齢、症状により適宜減量します。
飲み忘れた場合は気がついたときにすぐに飲んでください。
ただし、次に飲む時間が近いときは、1回とばしてください。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

副作用

副作用は少ないほうです。
人によっては、便秘、または下痢、腹痛や吐き気などの胃腸症状が現れますが、重症化することはまずないでしょう。
因果関係ははっきりしませんが、筋肉が障害を受ける「横紋筋融解症」の報告があるようです。
とくに、スタチン系やフィブラート系など他の高脂血症治療薬と併用する場合に注意してください。

■重い副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用の初期症状等にご注意下さい。
重い過敏症…発疹、じんま疹、全身発赤、顔や口・喉や舌の腫れ、咳き込む、ゼーゼー息苦しい
横紋筋融解症…手足のしびれ・こわばり、脱力、筋力低下、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿
肝臓の重い症状…だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色

■その他
便秘、下痢、腹痛、吐き気、発疹、肝機能値の異常

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

上記にあてはまる方は、エゼチミブを使用する事が出来ない可能性があります。
エゼチミブを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

ワーファリン/シクロスポリンカプセル/ネオーラル/サンディミュン点滴静注用/サンディミュン内用液/ワルファリンK錠1mg/クエストラン
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、むやみに他の医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

エゼチミブに関する
よくある質問
エゼチミブは「LDLコレステロール(悪玉)」を減らしますか?

はい、減らすと言われております。

エゼチミブは「HDLコレステロール(善玉)」を増やしますか?

いいえ、「HDLコレステロール(善玉)」は運動をすることで増えると言われています。

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