D-マンニトール

成分名

D-マンニトール

適応症状

術中・術後・外傷後及び薬物中毒時の急性腎不全の予防及び治療、脳圧降下及び脳容積の縮小、眼内圧降下など

簡易説明

マンニトールは、主に頭蓋内圧を減少させたり乏尿性腎不全の患者を治療するのに用いられます。
点滴静脈注射で投与され、薬剤を脳に直接送り込む際にも用いられます。
血管内皮細胞を一時的に収縮させ、同時に密着結合を引き伸ばしてバリアを解く事ができる薬剤です。

処方可能な診療科目

術中に使用される薬剤のため専門科目に該当なし

健康保険の適応

該当しない

病院で処方してもらう時の費用目安

1袋(20%300ml)あたり444円(薬価)
1瓶(20%300ml)あたり454円(薬価)
1袋(15%500ml)あたり458円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2020年6月

国内のジェネリック認可

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関連製品(先発薬)

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関連製品(ジェネリック)

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効果・作用

マンニトールは、頭蓋内圧亢進の治療に用いられます。
血漿浸透圧を高めて血液と脳の間に浸透圧勾配を生じさせ、脳実質から水を吸収します。この作用によって脳浮腫を軽減させます。
薬理学的に不活性で細胞膜を通過せず、性脈内に投与されれば細胞外液中に分布し、糸球体より自由に濾過され、尿細管で再吸収されることなく尿中に排泄される効果があります。脳に直接薬剤を送り込む必要があるアルツハイマー型痴呆や脳腫瘍の化学療法等の治療において必要不可欠な薬剤です。
また、糖尿病を患っている方のための甘味料としても利用されています。
負の溶解熱を持つため、飴などに爽快感を与えるためとしても利用されます。
20g以上の量を摂取すると緩下剤の効果があることから、小児用の下剤として販売されることもあります。

使用方法

D-マンニトールとして、通常1回体重1kg当り1.0~3.0g(5~15mL)を点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、D-マンニトールとして1日量200gまでとする。投与速度は100mL/3~10分とする。

副作用

▼主な副作用
胸部圧迫感
・頭痛
・眩暈
・口渇
・悪心
・悪寒
・電解質失調
・脱水症状

▼注意すべき副作用
・急性腎不全
・胸部圧迫感
・頭痛
・眩暈
・口渇
・悪心
・悪寒
・電解質失調
・脱水症状

▼重大な副作用
・急性腎不全

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・遺伝性果糖不耐症
・急性頭蓋内血腫
・低張性脱水症
・妊婦の方
・産婦の方

使用に注意が必要な方
・腎機能障害
・脱水状態
・糖尿病性腎症
・尿閉
・尿崩症
・全身性疾患<心疾患・肝疾患など>により腎機能低下
・著明な乏尿
・腎機能が不十分
・高齢者(65歳~)

上記にあてはまる方は、D-マンニトールを使用する事が出来ない可能性があります。
D-マンニトールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
該当資料なし

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問

術中に使用される薬剤のため質問などはない

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