成分名 |
イプリフラボン |
適応症状 |
骨粗鬆症の治療 |
簡易説明 |
イプリフラボンは、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療に用いられています。
初期症状に向いています。長期使用時についての有用性はまだよく分かっていない成分になります。
骨粗鬆症は、骨の代謝が悪くなり、骨がもろくなる病気です。背骨の痛みや腰痛をともないます。
また、高齢の人では骨折をしやすくなります。
イプリフラボンは、骨のカルシウム分が血液に溶け出すのを抑制したり、骨を丈夫にする、「カルシトニン」というホルモンの分泌を促進する作用があり、骨が弱るのを防ぎます。 |
処方可能な診療科目 |
整形外科/内科/婦人科など |
健康保険の適応 |
保険適用あり |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約2,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安(先発薬):20.8円
薬代1錠あたりの目安(後発薬):9.5~9.7円
病院によって差があり、薬代の他に初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
承認年月日:2010年6月
販売年月日:1988年12月 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリック有り |
関連製品(先発薬) |
オステン錠200mg【製薬メーカー:武田テバ薬品】 |
関連製品(ジェネリック) |
イプリフラボン錠200mg「テバ」【製薬メーカー:武田テバ薬品】
イプリフラボン錠200mg「YD」【製薬メーカー:陽進堂】
イプリフラボン錠200mg「サワイ」【製薬メーカー:沢井製薬】
イプリフラボン錠200mg「ツルハラ」【製薬メーカー:鶴原製薬】
イプリフラボン錠200mg「日医工」【製薬メーカー:日医工ファーマ】 |
効果・作用 |
イプリフラボンは、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療に用いられる成分になります。
初期症状に向いています。長期使用時についての有用性はまだよく分かっていない成分になります。
イプリフラボンは、骨のカルシウム分が血液に溶け出すのを抑制したり、骨を丈夫にする、「カルシトニン」というホルモンの分泌を促進する作用があり、骨が弱るのを防ぎます。
骨の中では、新しい骨がつくられる「骨形成」と古い骨が削られる「骨吸収」があります。
この働きにより骨折しにくく、弾力のある強い骨が保たれます。 この骨形成と骨吸収のバランスが崩れてしまうと、骨を作る量よりも、削られる量が増えてしまいます。
骨の量が減少しいくと、骨がもろくなり、骨粗鬆症となります。
イプリフラボンは、骨に直接作用し骨吸収を抑制する と共に、エストロゲンのカルシトニンの分泌を促進する作用を増強して骨吸収を抑制することにより、骨粗鬆症の骨量が減少する症状を抑制する。
・「骨吸収」と「骨形成」について
骨は、成人になり、成長が止まって、高齢になるまで変化しないものと思われています。
しかし、骨は常に新陳代謝が活発に行われ、新しいものに入れ替えられています。
これを「骨再構築(骨リモデリング)」といいます。
骨再構築は、2~5ヶ月かけて行われ、1~4年周期で繰り返されると言われています。1年間で骨の約20%が骨再構築されると言われています。
新陳代謝の過程で、骨を壊す働きをする「破骨細胞(はこつさいぼう)」が骨を吸収します。これを「骨吸収」といいます。
次に、骨を作る働きをする「骨芽細胞(こつがさいぼう)」が、破骨細胞により吸収された骨の部分に新しい骨を作ります。これを「骨形成」といいます。 |
使用方法 |
通常であれば、成人はイプリフラボンとして1回200mg(1錠)を1日3回食後経口服用します。
※必ず指示された服用方法に従ってください。
なお、年齢、症状により適宜増減します。
胃に負担をかけないよう、食後に多めの水で飲んでください。 |
副作用 |
主な副作用
イプリフラボンには、副作用が起こる可能性があります。
イプリフラボンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
▼過敏症
発疹、そう痒
▼消化器
悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、胸やけ、胃痛、腹痛、腹部膨満感、下痢、便秘、口内炎、口渇、舌炎、味覚異常
▼精神神経系
めまい、ふらつき、頭痛
▼血液
貧血、顆粒球減少
▼肝臓
AST(GOT)の上昇、ALT(GPT)の上昇、Al-Pの上昇、LDHの上昇、γ-GTPの上昇
▼腎臓
BUNの上昇、クレアチニンの上昇
▼その他
倦怠感、浮腫、女性化乳房、舌・口唇のしびれ
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意ください。
▼消化性潰瘍、胃腸出血
消化性潰瘍、胃腸出血等を発現又は悪化させることがあります。
このような症状がみられた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うことが必要になります。また、消化性潰瘍又はその既往歴のある患者には慎重に投与することが必要になります。
▼黄疸
黄疸があらわれることがあります。
観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うことが必要になります。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■イプリフラボンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方、
添加物にアレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
使用に注意が必要な方 ▼消化性潰瘍又はその既往歴のある患者
消化性潰瘍、胃腸出血等が発現又は悪化する可能性があります。
▼高齢者
高齢者には慎重に投与することが必要となります。
高齢者に長期にわたって投与されることが多い薬剤になります。
投与中は患者の状態を十分観察し、消化器症状等の副作用があらわれた場合には適切な処置を行うことが必要となります。
▼妊婦、産婦等
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与することができます。
なお、妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。
▼授乳婦
授乳中の婦人には慎重に投与することが必要になります。
なお、ラットによる動物試験では母乳中へ移行することが報告されています。
▼小児
低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児に対する安全性は確立していません。
※使用経験がありません。
上記にあてはまる方は、イプリフラボンを使用する事が出来ない可能性があります。 イプリフラボンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ▼エストロゲン製剤
卵巣摘出動物にエストロンと本剤を併用投与した場合、エストロンのエストロゲン作用が増加するとの報告があります。
▼テオフィリン
イプリフラボンがテオフィリンの代謝を阻害することが考えられており、テオフィリンの血中濃度が上昇するとの報告があります。テオフィリンを減量するなど慎重に投与することが必要になります。
▼クマリン系抗凝血剤、ワルファリン等
イプリフラボンによりクマリン系抗凝血剤が血漿蛋白から遊離することが考えられており、クマリン系抗凝血剤の作用が増強するとの報告があります。
クマリン系抗凝血剤を減量するなど慎重に投与することが必要になります。
上記を使用している方は、イプリフラボンを使用する事が出来ない可能性があります。 イプリフラボンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 該当記載事項なし
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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