成分名 |
ウラジロガシエキス |
適応症状 |
腎結石・尿路結石治療 |
簡易説明 |
ウラジロガシエキスは、尿路結石(尿路結石・腎結石)を排出しやすくする医薬品成分になります。
尿路結石は腎臓でカルシウムなどの尿の成分が固まり「結石」ができ、結石が尿路中に存在している状態になります。この結石が尿管などにつまると激しい痛みなどを引き起こします。
尿路結石のうち、尿管に結石が存在している状態を「尿管結石」、腎臓の出口(腎盂)に結石が存在している状態を「腎結石」と呼びます。
ウラジロガシエキスは、「ウラジロガシ」という植物由来の成分で、副作用はほとんどありません。
ウラジロガシエキスは、尿路結石を溶解する作用、結石の発育を抑制する作用、抗炎症作用、利尿作用によって尿路結石を排出を促進する作用があります。 |
処方可能な診療科目 |
泌尿器科など |
健康保険の適応 |
保険適用あり |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約2,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安 :225mg約7円(薬価)
病院によって差があり、薬代の他に初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
承認年月日:1969年4月
販売年月日:1969年6月 |
国内のジェネリック認可 |
該当記載事項なし |
関連製品(先発薬) |
ウロカルン錠225mg【製薬メーカー:住友ファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
該当記載事項なし |
効果・作用 |
ウラジロガシエキスは、尿路結石(尿路結石・腎結石)の結石発育抑制作用、溶解作用、抗炎症作用、利尿作用などにより腎結石・尿管結石に対する排出を促進する効果のある医薬品成分になります。
尿路結石は腎臓でリン酸、炭酸、シュウ酸、カルシウムなどの尿の成分が固まり「結石」ができ、結石が尿路中に存在している状態になります。この結石が尿管などにつまると激しい痛みなどを引き起こします。
特に25~44歳前後の男性、閉経後女性に高い頻度でみられる症状です。
男性は約7人に1人、女性は約15人に1人発症すると言われており、一度尿路結石になると80%~90%の方が再発してしまいます。
尿路結石のうち、尿管に結石が存在している状態を「尿管結石」、腎臓の出口(腎盂)に結石が存在している状態を「腎結石」と呼びます。
このウラジロガシエキスは、古くから民間薬として使用されていた「ウラジロガシ」という植物の葉が原料になります。強力な作用は期待できませんが、副作用はほとんどありません。
上記の説明の通りウラジロガシエキスは、尿路結石を溶解し、排出しやすくする作用があります。
小さい結石であれば、自然に排石することも可能です。しかし、大きな結石を溶解するのは非常に困難になります。その場合、衝撃波治療で石を細かく砕く必要があります。その後の排石補助などにウラジロガシエキスは使用されます。
▼尿路結石の主な症状について
・疝痛(せんつう)発作
非常に激しい痛みが突然発生します。主に腹痛、腰痛を発症することが多いです。
吐き気や冷や汗をともない、顔面蒼白となります。
しかし、毎回激しい痛みとは限りません。鈍痛や重苦しさの症状の場合もあります。
腎結石の場合は無症状のことが多いのです。しかし結石の一部の破片が尿管内に落下すると、強い痛みが生じます。
・血尿
結石が尿路の粘膜とこすれるため血尿が生じます。
結石が膀胱に向かって下がってくると、残尿感や頻尿、膀胱炎などのような症状が出る場合があります。
また、結石による疼痛(とうつう)発作は夏場に多いという報告があります。 尿路結石があり、38.5℃以上の発熱をともなう症状は、結石性腎盂腎炎といいます。重篤になりやすい症状なので注意が必要です。この症状が出た場合はできるだけ早く医療機関を受診してください。
■結石になりやすい方の特徴
・タンパク質、特に動物性タンパク質の摂取が多い方
・炭水化物の摂取が多い方
・カルシウムの摂取量が予想以上に少ない方
・野菜摂取量が少ない方
・夕食中心の食生活の方(特に動物性タンパク質の夕食時の摂取)
・夕食から就寝までの時間が短い方(特に30代の方)
・肥満傾向の方
・運動不足の方
・緑黄色野菜や海草類の摂取不足の方
・牛乳の摂取量は少ないの方
・甘味飲料の摂取量が多いの方
■ウラジロガシエキスの結石の発育抑制作用、溶解作用
リン酸石灰結石をウラジロガシエキスを含む尿で体内に流し込むとき、溶解作用が認められています。
また、ラットによる動物実験でウラジロガシエキスの経口投与は、結石の発育抑制作用・溶解作用が示されています。
■ウラジロガシエキスの抗炎症作用
足蹠浮腫、血管透過性の亢進、及び胸膜炎を抑制する作用が示されています。
■ウラジロガシエキスの利尿作用
一過性の尿量増加作用が示されています。 |
使用方法 |
通常、成人は1回2錠(主成分として450mg)、1日3回経口服用します。年齢、症状により適宜増減します。必ず指示された服用方法に従ってください。
※比較的大きめの錠剤であるため、特に嚥下能力に不安のある患者などへの使用は注意が必要になります。
飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。
次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。 |
副作用 |
主な副作用
ウラジロガシエキスには、副作用が起こる可能性があります。
ウラジロガシエキスを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
▼皮膚
発疹、発赤、そう痒、じん麻疹、
▼消化器
胃部不快感、胃部膨満感、胃腸障害、下痢
▼その他
顔面浮腫感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用に注意が必要な方 ▼以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある方。
▼嚥下能力に不安のある患者
比較的大きめの錠剤であるため
▼妊娠または授乳中の方
▼他に薬を使っている方
お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください。
上記にあてはまる方は、ウラジロガシエキスを使用する事が出来ない可能性があります。 ウラジロガシエキスを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 該当記載事項なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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