トリメタジジン塩酸塩

成分名

トリメタジジン塩酸塩

適応症状

狭心症
虚血性心疾患
心筋梗塞<急性期を除く>

簡易説明

トリメタジジン塩酸塩は、心臓のまわりの心筋を養う血管を広げ、血流をよくする働きがあります。また酸素不足や栄養不足を防ぎ、心筋を保護します。主に狭心症や心筋梗塞の治療に使用されます。その他、抗血小板作用もあり、血栓や塞栓の予防にも効果があります。

処方可能な診療科目

内科/循環器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:3mg約7.5円
薬代1gあたりの目安:1%約18.9円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月 : 1968年6月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

【製薬メーカー:京都薬品工業】
バスタレルF錠3mg
バスタレルF細粒1%

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

トリメタジジン塩酸塩は、心臓の血管を広げる作用があります。心臓冠動脈の血流が良くなることで、心筋に必要な酸素と栄養の不足が解消します。また、血栓ができにくくなる効果もあります。主に狭心症や心筋梗塞の治療に使用されます。

▼作用機序
トリメタジジンの血小板凝集抑制作用、血管拡張作用、心筋代謝改善作用、心仕事量減少作用、副血行路形成促進作用、心筋保護作用の作用機序は明確ではありません。トリメタジジンはmitochondrial long-chain 3-ketoacyl-CoA thiolaseの阻害により、脂肪酸のβ酸化を抑制し、グルコース酸化を活性化することで、心臓のエネルギー代謝に影響を与えると報告されています。

▼病理作用
狭心症は、心臓の血管が狭くなり、心臓の筋肉への酸素供給が不足することで引き起ります。胸が痛くなったり、締めつけられる症状は一時的ですが、重症化すると心筋梗塞や心不全や引き起こします。
心筋梗塞とは、血栓ができることで血管が詰まり起きる生命に関わる病気です。また酸素供給が停止すると組織が壊死します。狭心症や心筋梗塞は虚血性心疾患と総称されています。
虚血性心疾患は、動脈硬化の進行で引き起る病気で、糖尿病や高血圧、脂質異常がリスク要因になっています。
塩酸トリメタジジンは、心臓冠動脈の血管を拡張して、狭心症の発作や、心筋梗塞を予防する効果があります。また、血小板の凝固を抑制する作用もあるので、血栓ができるのを防ぐ効果があります。発作時に飲むのではなく、ふだんから飲んで狭心症や心筋梗塞を予防する薬です。

使用方法

トリメタジジン塩酸塩として、通常成人1回3mgを1日3回経口投与してください。
なお、年齢、症状により適宜増減してください。

副作用

主な副作用
トリメタジジン塩酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
トリメタジジン塩酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

頭痛、倦怠感、悪心、胃部不快感、食欲不振、過敏症、発疹、AST上昇、ALT上昇、ふらつき

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■トリメタジジン塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方バスタレルF錠3mgは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼バスタレルF錠3mgの有効成分
トリメタジジン塩酸塩
▼代表薬の添加物
乳糖水和物、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、アラビアゴム末、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、カルナウバロウ

妊婦/授乳者

使用に注意が必要な方
高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
腎機能障害

上記にあてはまる方は、トリメタジジン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
トリメタジジン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
なし

併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

トリメタジジン塩酸塩に関する
よくある質問
心筋梗塞に対してどのくらい効果ありますか?

急性期を除く心筋梗塞に対する有効率は43.9%(25/57)を示した。

インタビューフォームバスタレルF錠3mg

【上記引用元:京都薬品工業株式会社】

薬を飲んでて赤ちゃんに母乳あげても大丈夫ですか?

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

添付文書バスタレルF錠3mg

【上記引用元:京都薬品工業株式会社】

参考元一覧

添付文書バスタレルF錠3mg【京都薬品工業株式会社】

インタビューフォームバスタレルF錠3mg【京都薬品工業株式会社】

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