成分名 |
アセトヘキサミド |
適応症状 |
インスリン非依存型糖尿病
(食事療法、運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。) |
簡易説明 |
アセトヘキサミドは、2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)の場合に用いられ、インスリンの分泌を促進する薬剤です。また、肝臓が血中へ糖を排出する働きを抑制し、血中への糖の排出を抑制します。2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)の患者に対して用いられますが、食事療法や運動療法で十分な効果が得られない場合のみに用いられる薬剤となります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/糖尿病内科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~10,000円
薬代1錠あたりの目安:250mg1錠約18.3円(薬価)/500mg1錠約33.4円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月:1968年11月
保険収載年:1969年1月 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
ジメリン錠250mg【製薬メーカー:共和薬品】
ジメリン錠500mg【製薬メーカー:共和薬品】 |
関連製品(ジェネリック) |
該当なし |
効果・作用 |
アセトヘキサミドは、膵臓から分泌されるインスリンの分泌量を促進し、血糖値を下げる薬剤です。血液中の糖分は、肝臓から分泌され、膵臓内のインスリンというホルモンで調節が行われています。2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)に対して用いられますが、食事療法や運動療法で十分な効果が得られない場合のみに用いられる薬剤です。
糖尿病は、血糖値を下げるインスリンの分泌が減少し、血中の糖が上昇してしまう疾患です。代表的な症状では、手足のしびれ、網膜症、腎臓病などの様々な症状が発現します。そこで、アセトヘキサミドを用いることで、膵臓内のランゲルハンス島のβ細胞という細胞に作用し、インスリンの分泌を促進します。
また、インスリンの分泌を防ぐと共に血中への糖の放出する効果も期待できます。
また、糖尿病の原因である血糖値は、様々な合併症を引き起こす可能性が高く、血糖値が高い状態を放置すると最悪の場合、腎不全などの疾患を引き起こす可能性があります。
食事療法や運動療法で効果を得られなかった2型糖尿病患者にとって効果的な治療の選択肢になります。
アセトヘキサミドは膵臓にあるランゲルハンス島のβ細胞という細胞に作用し、インスリンの分泌を促進する薬剤のため、インスリンが全く分泌されない1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)の疾患には無効となります。 |
使用方法 |
通常、1日量アセトヘキサミドとして250mgを経口投与し、必要に応じ適宜増量して維持量を決定する。ただし、1日最高投与量は1000mgとする。
1回投与の場合は朝食前又は後、2回投与の場合は朝夕それぞれ食前又は後に経口投与する。 |
副作用 |
主な副作用
アセトヘキサミドの主な副作用
アセトヘキサミドには、副作用が起こる可能性があります。
アセトヘキサミドを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
・肝機能障害
・過敏症
・発疹
・悪心
・食欲不振
・腹部膨満感
・腹痛
・下痢
・倦怠感
・光線過敏症
・血小板減少
・肝性ポルフィリン症
・アルコール耐性低下
・関節痛
・脱毛
・甲状腺機能異常
・晩発性皮膚ポルフィリン症
上記にあてはまる方は、アセトヘキサミドを使用する事が出来ない可能性があります。
アセトヘキサミドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
・低血糖
・脱力感
・高度空腹感
・発汗
・動悸
・振戦
・頭痛
・知覚異常
・不安
・興奮
・神経過敏
・集中力低下
・精神障害
・意識障害
・痙攣
・低血糖症状
・再生不良性貧血
・溶血性貧血
・無顆粒球症
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・重症ケトーシス
・糖尿病性昏睡又は前昏睡
・若年型糖尿病の患者
・ブリットル型糖尿病等の患者
・肝機能障害のある患者
・腎機能障害のある患者
・重症感染症のある患者
・手術前後の患者
・重篤な外傷のある患者
・下痢や嘔吐などの胃腸障害のある患者
・アセトヘキサミドに対し過敏症の既往歴のある患者
・妊婦又は妊娠の可能性がある方
・新生児
使用に注意が必要な方 ・肝機能障害のある患者
・腎機能障害のある患者
・脳下垂体機能不全の患者
・副腎機能不全の患者
・栄養不良状態
・飢餓状態
・不規則な食事摂取
・食事摂取量の不足又は衰弱状態
・激しい筋肉運動
・過度のアルコール摂取者
・高齢者
上記にあてはまる方は、アセトヘキサミドを使用する事が出来ない可能性があります。 アセトヘキサミドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ■インスリン製剤
・ヒトインスリン等
■ビグアナイド系薬剤
・メトホルミン塩酸塩
・ブホルミン塩酸塩
■α-グルコシダーゼ阻害剤
・アカルボース
・ボグリボース
■・インスリン抵抗性改善剤
・トログリタゾン
■DPP-4阻害剤
・シタグリプチンリン酸塩水和物等
■クマリン系薬剤
・ワルファリンカリウム
■サリチル酸剤
・アスピリン
・アスピリン・ダイアルミネート
・サザピリン等
■β遮断剤
・プロプラノロール塩酸塩
・アテノロール
・ピンドロール等
■サルファ剤
・スルファメトキサゾール
・スルファモノメトキシン
・スルファメチゾール等
■・テトラサイクリン系抗生物質
・ドキシサイクリン塩酸塩
・テトラサイクリン塩酸塩
・ミノサイクリン塩酸塩等
■利尿剤
・チアジド系
・クロルタリドン
・フロセミド等
・ピラジナミド
・イソニアジド
・リファンピシン
・ニコチン酸
・フェノチアジン系薬剤
・フェニトイン
■その他
・クロラムフェニコール
・MAO阻害剤
・GLP-1アナログ
・リラグルチド
・ケトフェニルブタゾン
・プロベネシド
・クロフィブラート
・ビンポセチン
・グアネチジン硫酸塩
・ミコナゾール
・アドレナリン
・副腎皮質ホルモン
・甲状腺ホルモン
・卵胞ホルモン
上記を使用している方は、アセトヘキサミドを使用する事が出来ない可能性があります。 アセトヘキサミドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 該当なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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