トリパミド

成分名

トリパミド

適応症状

本態性高血圧症

簡易説明

体の余分な水分と塩分を尿として排出し、その作用により、むくみがとれて血圧も下がります。
心臓の負担を軽減します。(高血圧症の治療に使用されます)
血圧を適切に保つことで、脳卒中や心臓病、腎臓病などのリスクを防ぐことになります。

処方可能な診療科目

内科・泌尿器科・皮膚科・腎臓内科(人工透析) など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

新薬の目安:錠剤14円

厚生労働省による認可、または発売年月日

1982年3月

国内のジェネリック認可

なし

関連製品(先発薬)

ノルモナール錠15mg

関連製品(ジェネリック)

なし

効果・作用

尿細管での塩分と水分の再吸収を抑え、尿の量を増やします。(チアジド系に近い利尿薬で、作用的にもほぼ同じとされております)
チアジド系利尿薬は、日本では処方される機会が少ないのですが、海外のいくつもの臨床試験で、寿命を延ばすことが証明されており、少量であれば副作用もあまりなく、併用薬としても優れているものです。
値段(薬価)においても安いものとなっております。
チアジド系と比べると、カリウム排泄作用は比較的弱く、利尿作用は緩和で持続的です。
低カリウム血症の副作用低減が期待されます。

使用方法

1回15mg(1錠)を1日1~2回(朝食後又は朝・昼食後)経口服用する

副作用

主な副作用
・少量の場合、副作用はほぼ出ません(飲み始めの体のだるさは、徐々に慣れてきます)
・服用量が多い場合、脱水や血圧が下がり、めまいや立ちくらみなどを起こすことがあります。
・高齢の方は、他の薬と併用にご注意ください。
・長期間、多めの量を飲み続けると、血液中のナトリウムやカリウム分が減ってしまったり、逆に、カルシウム、血糖、尿酸値などが増えてくることがありますので、定期的に血液の検査をオススメいたします。

トリパミドには、副作用が起こる可能性があります。
トリパミドを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

重大な副作用
・低ナトリウム血症(倦怠感,食欲不振,嘔気,嘔吐,痙攣,意識障害等を伴う低ナトリウム血症が発現)
・低カリウム血症(倦怠感,脱力感,不整脈等を伴う低カリウム血症)

極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・無尿の患者
本剤が体内に貯留し中毒性の副作用(肝障害、皮膚障害)を起こす恐れがあります
・急性腎障害の患者
本剤の使用によりBUN、クレアチニンが上昇し、電解質バランスを乱すことがあります
・体液中のナトリウム・カリウムが明らかに減少している患者
本剤の使用により体液中のナトリウム・カリウムをさらに低下させ低ナトリウム血症、低カリウム血症を誘発する恐れがあります
・チアジド系薬剤又はその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の代謝産物がチアジドと類似の代謝産物を有しているので、スルホンアミドを含むチアジドによる過敏症の発現例では同様の過敏症が発現するおそれがある
・デスモプレシン酢酸塩水和物を投与中の患者

上記にあてはまる方は、トリパミドを使用する事が出来ない可能性があります。
トリパミドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
バルビツール酸誘導体/あへんアルカロイド系麻薬/糖尿病用剤/糖質副腎皮質ホルモン/ジギタリス製剤/他の降圧剤/ツボクラリン及びその類似作用物質/昇圧アミン/アルコール
上記にあてはまる方は、トリパミドを使用する事が出来ない可能性があります。
トリパミドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
デスモプレシン酢酸塩水和物

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
どのタイミングで飲めば効果が一番高いですか?

特にタイミングに関しての記載はありませんが、1日1~2回朝食後または朝食後と昼食後を守っていただくことが一番よいと言われています。

お酒飲んでからでも大丈夫ですか?

.飲酒をすると、降圧作用が増強し、めまいなどを起こすことがありますので注意してください。また、高所作業、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際には十分に注意してください。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。