フルバスタチンナトリウム

成分名

フルバスタチンナトリウム

適応症状

高コレステロール血症/家族性高コレステロール血症

簡易説明

フルバスタチンナトリウムはスタチン系薬剤に分類され、血液中のコレステロールを減少させるお薬になり「HMG-CoA還元酵素阻害薬」とも呼ばれています。
肝臓でのコレステロールの合成を抑制することで、悪玉コレステロール(LDL)が減少し善玉コレステロール(HDL)が増加します。
高コレステロール血症の治療に多く使用され、心筋梗塞などのリスクを約15~30%減らせることが知られています。
1982年に特許を取得し1994年に医療用に承認され、現在では小さい方は10歳~高齢者の方まで幅広く使用されているお薬になります。

処方可能な診療科目

内科/循環器内科/消化器内科/血管外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安   :約1,000円~5,000円
新薬1錠あたりの目安:10mg24.7円 20mg44.7円 30mg61円(薬価)
後発薬1錠あたりの目安:10mg12.1円円 20mg22.1円 30mg31.7円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2003年6月発売開始【ローコール錠10mg・20mg・30mg】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

ローコール錠10mg【製薬メーカー:サンファーマ】
ローコール錠20mg【製薬メーカー:サンファーマ】
ローコール錠30mg【製薬メーカー:サンファーマ】

関連製品(ジェネリック)

フルバスタチン錠10mg「サワイ」/フルバスタチン錠20mg「サワイ」/フルバスタチン錠30mg「サワイ」/フルバスタチン錠10mg「タイヨー」/フルバスタチン錠20mg「タイヨー」
/フルバスタチン錠30mg「タイヨー」/フルバスタチン錠10mg「三和」/フルバスタチン錠20mg「三和」/フルバスタチン錠30mg「三和」/フルバスタチン錠10mg「JG」/フルバスタチン錠20mg「JG」/フルバスタチン錠30mg「JG」

効果・作用

フルバスタチンナトリウムは別名「HMG-CoA還元酵素阻害薬」とも呼ばれており、高コレステロール血症・家族性高コレステロール血症の
治療に多く使用されています。
肝臓のコレステロール合成を抑制し、悪玉コレステロール(LDL)を減少させ動脈硬化などを予防する効果があります。
高脂血症は血中内のコレステロールやトリグリセリドの数値異常が起こり、動脈硬化などの様々な病気の発端となる可能性があります。
高脂血症の中でも悪玉コレステロール(LDL)の異常は心筋梗塞や急性冠症候群などを引き起こす原因となります。
心筋梗塞は血管のコブのようなプラークという物質が破れ血管が詰まることが原因で発症します。
フルバスタチンナトリウムは悪玉コレステロール(LDL)を減少させる効果があるため、このプラーク安定しが破れにくくなります。
そのため心筋梗塞を発症したことのある方は再梗塞の予防にも効果的です。
スタチン系薬はLDLコレステロール低下の度合いによって「スタンダードスタチン」と「ストロングスタチン」に分けられます。
効果に関しては服用する用量や服用する方の体質によってことなってきますが、スタンダードスタチンでは約15%前後、ストロングスタチンでは
約30%前後ほどLDLコレステロールを減少させる効果が期待できます。
そのため心筋梗塞のリスクの高い方の一次予防、狭心症や心筋梗塞をすでに発症している方、高血圧や糖尿病のある方には効果的と言われています。

使用方法

通常成人に、1日1回夕食後20mg~30mgを服用して下さい。
※投与は20mgより開始し、年齢・症状により適宜増減するが、重症の場合は1日60mgまで増量できます。
※コレステロールの生合成は夜間に上昇するので、夕食後の服用が効果的と言われています。

副作用

主な副作用
フルバスタチンナトリウムの副作用
むくみ/発疹/食欲不振/吐き気/腹痛/下痢/便秘/筋肉痛/頭痛/倦怠感/痒み/胸やけ/腹部膨満感など

フルバスタチンナトリウムには、副作用が起こる可能性があります。
フルバスタチンナトリウムを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

重大な副作用
■フルバスタチンナトリウム副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。

▼アナフィラキシーショック
寒気、ふらつき、汗をかく、発熱、意識の低下、口唇周囲のはれ、息苦しい、かゆみ、じんま疹、発疹など

▼横紋筋融解症
手足のこわばり、手足のしびれ、脱力感、筋肉の痛み、尿が赤褐色になるなど

▼ミオパチー
筋肉の痛み、筋肉のこわばり、筋力の低下、筋萎縮など

▼免疫介在性壊死性ミオパチー
手足のこわばり、手足のしびれ、筋肉の痛み、脱力感、筋力の低下など

▼肝機能障害
疲れやすい、体がだるい、力が入らない、吐き気、食欲不振など

▼間質性肺炎
咳、息切れ、息苦しい、発熱など

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■フルバスタチンナトリウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(ローコール錠10mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼ローコール錠10mgの有効成分
フルバスタチンナトリウム

▼ローコール錠10mgの添加物
・炭酸水素ナトリウム
・炭酸カルシウム
・カルメロースカルシウム
・タルク
・ステアリン酸マグネシウム
・ヒプロメロース
・マクロゴール
・酸化チタン
・三二酸化鉄

【使用できない方】
・妊娠中、授乳中の方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・重篤な肝障害のある方など
・幼児の方

使用に注意が必要な方
【使用に注意が必要な方】
・高齢者の方
・アルコール中毒の方
・外傷後、日の浅い方
・肝障害の方
・感染症を患っている方
・遺伝性の筋疾患(筋ジストロフィー等)又はその家族歴のある方
・甲状腺機能低下症の方
・腎障害の方
・重篤な電解質異常の方
・フィブラート系薬剤投与中の方
・薬剤性筋障害の既往歴のある方
・コントロール困難なてんかんあるの方
・重篤な内分泌障害の方など

上記にあてはまる方は、フルバスタチンナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。
フルバスタチンナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
フィブラート系薬剤/免疫抑制剤/クマリン系抗凝血剤/ニコチン酸製剤/陰イオン交換樹脂剤/抗真菌薬/シメチジン/ラニチジン/オメプラゾール/リファンピシン類/ジゴキシン/アルコール(飲酒)など

上記を使用している方は、フルバスタチンナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。
フルバスタチンナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在フルバスタチンナトリウムとの併用禁忌薬は特にありません。

\併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
薬を飲み忘れてしまった場合はどうすればいいですか?

決して2回分を一度に服用しないでください。
飲み忘れた場合は、気がついたとき、寝る前までにできるだけ早く1回分を服用するようにしてください。

痛み止め(ロキソニン)との併用は問題ないですか。

フルバスタチンナトリウムとロキソニンの併用は特に問題ないと言われています。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。