ミラベグロン

成分名

ミラベグロン

適応症状

過活動膀胱(OAB)における尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁

簡易説明

ミラベグロンは、過活動膀胱の治療薬です。日本の製薬会社であるアステラス製薬が製造販売しています。
過活動膀胱とは、膀胱におしっこをある程度溜めることができない病気です。
ミラベグロンは、アドレナリン作動性β3受容体を刺激することにより、膀胱平滑筋と呼ばれるおしっこをだす筋肉を緩ませる作用があるため、過活動膀胱に効果を発揮します。

処方可能な診療科目

内科/泌尿器科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

日本で、成分が同じベニタス錠50mgを処方してもらう場合。
診察料などの目安:約1000円~約2000円(保険により3割負担の場合)
薬代1錠あたりの目安:約50円~約60円(薬価)
※病院によって差ががあります。また、診察料・薬代の他に、初診料・検査料などが必要になる場合があります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2011年9月販売開始

国内のジェネリック認可

ジェネリックなし

関連製品(先発薬)

ベタニス:日本での製品名
ミラベトリック:アメリカでの製品名
ベットミガ:欧州・アジアなどでの製品名

関連製品(ジェネリック)

なし

効果・作用

日頃から尿意切迫感や頻尿に悩まされる人は、過活動膀胱という症状・症候群かもしれません。
突然強い尿意を感じ、我慢できないほどつらく、その直後に尿漏れを起こしてしまうこともあります。

このお薬は、膀胱をゆるめ、その容量を大きくして尿をためやすく作用があるため、過活動膀胱に有効です。
尿意切迫感、日中ないし夜間の頻尿、急な尿意のあとの迫性尿失禁など過活動膀胱における諸症状を改善します。

薬理としては、膀胱の平滑筋にあるβ3アドレナリン受容体を選択的に刺激し、膀胱の弛緩を促します。
そうすることで、膀胱容量を増大させ、蓄尿機能を高めます。
膀胱に選択的に作用するので、心血管系への影響は比較的少ないと考えられています。
このような作用から、このお薬は選択的β3アドレナリン受容体作動薬と呼ばれています。

使用方法

通常、成人は1日1回食後に50mg経口投与

副作用

重大な副作用
 尿閉(おしっこが出ない)、高血圧
その他副作用
 便秘、口内乾燥、腹痛、血圧上昇、、動悸、不整脈、白血球の減少、タンパクの混ざった尿がでる、肝機能・腎機能の数値異常など。
服用して上記のような症状や気になる症状が現れましたら、すぐに医師・薬剤師に相談してください。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
重い心臓病、重い肝臓病を患っている
妊娠中
授乳中

使用に注意が必要な方
心臓病、低カリウム血症、肝臓病、腎臓病、緑内障、を患っている
若い人
高齢の人

上記にあてはまる方は、ミラベグロンを使用する事が出来ない可能性があります。
ミラベグロンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
アドレナリン(ボスミン)、イソプレナリン(ストメリン、イソメニール、プロタノール)、クラリスロマイシン(クラリス)、イトラコナゾール(イトリゾール)、リファンピシン(リファジン)、フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、カルバマゼピン(テグレトール)、デキストロメトルファン(メジコン)、ドネペジル(アリセプト)、三環系抗うつ薬(トリプタノール、その他)、メトプロロール(セロケン)、ピモジド(オーラップ)、ジゴキシン(ジゴシン)など
上記にあてはまる方は、ミラベグロンを使用する事が出来ない可能性があります。
ミラベグロンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
フレカイニド(タンボコール)、プロパフェノン(プロノン)
これらの不整脈の薬は、併用により、新たな重い不整脈を起こすおそれがあります。

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
ミラベグロンが有効成分の薬として、「ベットミガ」と「ベタニス」があるが、何が違うのでしょうか。

アステラス製薬が販売している、同じお薬です。ベタニスが日本での販売名で、ベットミガは欧州やアジアなどでの販売名です。
個人輸入代行で扱われるのは、ベットミガが主です。

頻尿や尿漏れの薬としては、他に何があり、違いは何でしょうか。

ミラベグロンは、β3刺激薬という交感神経を刺激する種類のお薬です。それに対して、副交感神経を遮断して交感神経を刺激するク抗コリン薬という種類の薬があります。具体的には、プロピベリン塩酸塩(バップフォー)ソリフェナシン(ベシケア)などです。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。