成分名 |
アセタゾラミドナトリウム |
適応症状 |
<ダイアモックス末>
緑内障/てんかん(他の抗てんかん薬で効果不十分な場合に付加)/肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善/心性浮腫/肝性浮腫/月経前緊張症/メニエル病及びメニエル症候群
<ダイアモックス錠250mg>
緑内障/てんかん/肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善/心性浮腫/肝性浮腫/月経前緊張症/メニエル病及びメニエル症候群/睡眠時無呼吸症候群
<ダイアモックス注射用>
緑内障/てんかん(他の抗てんかん薬で効果不十分な場合に付加)/肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善/メニエル病及びメニエル症候群 |
簡易説明 |
炭酸脱水酵素を阻害することで、血中の酸素量を増やしアシドーシスや睡眠時無呼吸を改善、眼圧低下、てんかんの発作の抑制、尿量を増やしてむくみを緩和、メニエル症候群の改善、月経前緊張症の緩解などの作用を示します。
通常、緑内障、てんかん、肺気腫における呼吸性アシドーシス、月経前緊張症、心性浮腫、肝性浮腫、メニエル病およびメニエル症候群、睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられます。
また、高山病予防として用いられる場合もあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/外科/眼科/脳神経外科/婦人科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応
※高山病予防薬として処方する場合、自費診療扱いになります。 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
自費診療(高山病予防)の場合
・診察+処方+ダイアモックス 5錠 4,000円(税抜)
・診察+処方+ダイアモックス 10錠 5,300円(税抜) |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
ダイアモックス末 発売1958年8月
ダイアモックス錠250mg 発売1955年3月
ダイアモックス注射用500mg 発売1963年12月 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
ダイアモックス末 錠 250mg【製薬メーカー:三和化学研究所株式会社】
ダイアモックス注射用 500mg【製薬メーカー:三和化学研究所株式会社】 |
関連製品(ジェネリック) |
ダイアモックス(アセタゾラミド)タブレット【製薬メーカー:ファイザー】
ダイアモックス・ジェネリック錠剤【製薬メーカー:Intas Pharmaceuticals】 |
効果・作用 |
炭酸脱水酵素の働きを阻害する作用があります。炭酸脱水酵素とは、腎臓、脳、目など体のあちこちに存在する酵素の一種で、水分と炭酸ガスの反応に関わっています。
アセタゾラミドナトリウムは、その酵素を抑制することで、次のような働きをします。
・利尿作用:腎臓に存在する炭酸脱水酵素の働きを阻害し、塩分とともに水分を尿に排出します。ただし、利尿薬としては作用が弱いので、浮腫(むくみ)の治療に用いることは少ないです。
・眼圧低下作用:房水の産生を減らし、眼圧を下げます。緑内障に有効です。
・抗てんかん作用:神経組織に存在する炭酸脱水酵素を抑制することで、間接的に脳の異常な興奮を鎮めます。
・その他の作用:利尿作用により、メニエル病や月経前緊張症の症状を緩和します。
そのほか、呼吸性アシドーシスや睡眠時無呼吸に効果があるとされています。
高山病予防
またこれらとは別に、アセタゾラミドが腎臓で炭酸脱水素酵素を阻害したために代謝性アシドーシスが起こった結果、いわゆる副作用により、代償的に呼吸性アルカローシス(肺から炭酸を捨てることで血液のpHを上げようとすること)が起こる、つまり過換気気味となりがちです。これを利用して、高山病の発生をある程度予防するという使い方が用いられる例も見られます。しかしながら、たとえアセタゾラミドを使用したところで、必ず高山病を発症しないというわけではありません。 |
使用方法 |
ダイアモックス末
<緑内障>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日250~1,000mgを分割経口投与します。
<てんかん(他の抗てんかん薬で効果不十分な場合に付加)>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日250~750mgを分割経口投与します。
<肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善、心性浮腫、肝性浮腫>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日1回250~500mgを経口投与します。
<月経前緊張症>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日1回125~375mgを月経前5~10日間又は症状が発現した日から経口投与します。
<メニエル病及びメニエル症候群>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日1回250~750mgを経口投与します。
なお、いずれの場合も、年齢、症状により適宜増減します。
ダイアモックス錠250mg
<緑内障>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日250~1,000mgを分割経口投与します。
<てんかん(他の抗てんかん薬で効果不十分な場合に付加)>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日250~750mgを分割経口投与します。
<肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善、心性浮腫、肝性浮腫>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日1回250~500mgを経口投与します。
<月経前緊張症>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日1回125~375mgを月経前5~10日間又は症状が発現した日から経口投与します。
<メニエル病及びメニエル症候群>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日1回250~750mgを経口投与します。
<睡眠時無呼吸症候群>
通常、成人にはアセタゾラミドとして1日250~500mgを分割経口投与します。
なお、いずれの場合も、年齢、症状により適宜増減します。
ダイアモックス注射用
<緑内障>
アセタゾラミドとして、通常成人1日250mg~1gを分割して静脈内又は筋肉内注射します。
<てんかん(他の抗てんかん薬で効果不十分な場合に付加)>
アセタゾラミドとして、通常成人1日250~750mgを分割して静脈内又は筋肉内注射します。
<肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善>
アセタゾラミドとして、通常成人1日1回250~500mgを静脈内又は筋肉内注射します。
<メニエル病及びメニエル症候群>
アセタゾラミドとして、通常成人1日1回250~750mgを静脈内又は筋肉内注射します。
なお、いずれの場合も、年齢、症状により適宜増減します。 |
副作用 |
主な副作用
ダイアモックス末 錠 250mg
知覚異常/しびれ/頻尿・多尿/発疹/発熱/頭痛 /代謝異常/ 高尿酸血症/血糖値上昇/血糖値低下 /光線過敏症/過敏症など
ダイアモックス注射用 500mg
頭痛/代謝異常/高尿酸血症/血糖値上昇/血糖値低下/光線過敏症/過敏症/発疹/食欲不振/悪心/嘔吐など
重度な副作用
ダイアモックス末 錠 250mg
代謝性アシドーシス/電解質異常/低カリウム血症/低ナトリウム血症/ショック/アナフィラキシー/不快感/口内異常感/喘鳴/眩暈/便意/耳鳴/発汗/血圧低下/呼吸困難/蕁麻疹/再生不良性貧血/溶血性貧血/無顆粒球症/骨髄機能低下/白血球減少/血小板減少/血小板減少性紫斑病/発熱/咽頭痛/インフルエンザ様症状/重篤な血液障害/中毒性表皮壊死融解症/Toxic Epidermal Necrolysis/TEN/皮膚粘膜眼症候群/Stevens-Johnson症候群/紅斑/そう痒感/眼充血/口内炎/急性腎障害 /腎結石/尿路結石/血尿/結晶尿/乏尿/精神錯乱/痙攣/中枢神経症状/肝機能障害/黄疸/AST上昇/ALT上昇/Al-P上昇など
ダイアモックス注射用 500mg
代謝性アシドーシス/電解質異常/低カリウム血症/低ナトリウム血症/ショック/アナフィラキシー/不快感/口内異常感/喘鳴/眩暈/便意/耳鳴/発汗/血圧低下/呼吸困難/蕁麻疹/再生不良性貧血/溶血性貧血/無顆粒球症/骨髄機能低下/白血球減少/血小板減少/血小板減少性紫斑病/発熱/咽頭痛/インフルエンザ様症状/重篤な血液障害/中毒性表皮壊死融解症/Toxic Epidermal Necrolysis/TEN/皮膚粘膜眼症候群/Stevens-Johnson症候群/紅斑/そう痒感/眼充血/口内炎/急性腎障害/腎結石/尿路結石/血尿/結晶尿/乏尿/精神錯乱/痙攣
/中枢神経症状/肝機能障害/黄疸/AST上昇/ALT上昇/Al-P上昇など
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
上記以外の副作用
下痢/食欲不振/腹痛/味覚異常/悪心/嘔吐/便秘/めまい/興奮/いらいら感/うつ状態/傾眠 /見当識障害/麻痺/振戦/ 一過性近視/聴覚障害/尿糖/倦怠感/潮紅など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方
・本剤およびスルホンアミド系薬剤に対して過敏性素因のある方
・無尿、急性腎不全の方
・肝硬変などの進行した肝疾患または重篤な腎障害の方
・高クロール血症性アシドーシス
・体液中のナトリウム・カリウムが明らかに減少している方
・(長期投与禁忌)慢性閉塞隅角緑内障の方
・アジソン病の方
・妊婦・授乳中または妊娠の可能性のある方
使用に注意が必要な方
・授乳婦
・新生児(低出生体重児を含む)
・乳児
・幼児・小児
上記にあてはまる方は、アセタゾラミドナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。
アセタゾラミドナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
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併用禁忌薬 |
併用注意薬
ジギタリス製剤/カルバマゼピン/糖質副腎皮質ホルモン剤/ACTH/塩化アンモニウム/ビタミンCの大量投与/フェノバルビタールフェニトイン等/アスピリンの大量投与など
上記にあてはまる方は、アセタゾラミドナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。
アセタゾラミドナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。
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よくある質問 |
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