ウルソデオキシコール

成分名

ウルソデオキシコール

適応症状

胆道(胆管・胆のう)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患、慢性肝疾患における肝機能の改善、小腸切除後遺症、炎症性小腸疾患、外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解など

簡易説明

肝臓病の方への薬としては一番処方機会が多く、ほとんどの患者さんに投与されているお薬になります。
成分は熊の胆汁成分を使用しています。肝細胞膜を保護し、細胞が壊されるのを防ぐ効果があります。
胆管の細胞の修復にも関与し、さらに体の免疫力を調整する、胆石を出来にくくする、腸管内での細菌による悪影響を軽減させるなどの作用があるため、広い目的で使われているお薬です。

処方可能な診療科目

内科/消化器内科/肝臓内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約2500~10000円
【薬代1錠あたりの目安】
・ウルソ錠 50mg / 約8.8円
・ウルソ錠 100mg / 約10.3円
・ウルソ顆粒 5% / 約7.4円

【薬代後発薬1錠の目安】
・ウルソデオキシコール酸錠50mg(JG) / 約6円
・ウルソデオキシコール酸錠50mg(トーワ) / 約6円
・ウルソデオキシコール酸錠50mg(テバ) / 約6円
・ウルソデオキシコール酸錠100mg(ZE) / 約6.5円
・ウルソデオキシコール酸錠100mg(JG) / 約6.5円
・ウルソデオキシコール酸錠100mg(TCK) / 約6.5円
・ウルソデオキシコール酸錠100mg(サワイ) / 約6.5円
・ウルソデオキシコール酸錠100mg(トーワ) / 約6.5円
・ウルソデオキシコール酸錠100mg(テバ) / 約6.5円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

国際誕生年月日
ウルソ錠 50mg:1957年3月13日
ウルソ錠 100mg:1957年3月13日

1961年11月27日【ウルソサン錠 50mg】→2004年1月29日【ウルソ錠 50mg】(販売名変更に伴う再承認)
1978年11月11日【ウルソ 100】→2004年1月29日【ウルソ錠 100mg】(販売名変更に伴う再承認)
1963年12月26日【ウルソ顆粒】→2004年2月2日【ウルソ顆粒 5%】(販売名変更に伴う再承認)

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(先発薬)

ウルソ錠 50mg
ウルソ錠 100mg
ウルソ顆粒 5%

関連製品(ジェネリック)

ウルソジェネリック/ウルソデオキシコール酸錠50mg(JG)/ウルソデオキシコール酸錠50mg(トーワ)/ウルソデオキシコール酸錠50mg(テバ)/ウルソデオキシコール酸錠100mg(ZE)/ウルソデオキシコール酸錠100mg(JG)/ウルソデオキシコール酸錠100mg(TCK)/ウルソデオキシコール酸錠100mg(サワイ)/ウルソデオキシコール酸錠100mg(トーワ)/ウルソデオキシコール酸錠100mg(テバ)

効果・作用

主な効果として肝臓で疎水性胆汁酸と置き換わり、肝細胞を保護する作用があるため肝細胞の障害を軽減、各種肝障害を抑制します。
また、肝臓の働きを高めることで、肝臓から分泌される胆汁酸の分泌量を増やす効果があります。分泌された胆汁酸が脂肪を包み込むことで小腸からの吸収を助けます。
更に消化吸収の過程においても、消化酵素の働きを助けることで、脂肪の吸収を促進。
食べ過ぎや胃もたれ、消化不良などの不快な症状に作用、改善します。
その他、胆石を溶解する効果。食物に含まれる脂肪の脂溶性ビタミンの吸収を高める効果もあるとされています。
使用用途としては慢性肝疾患、胆汁の流れが悪くなって起こる肝疾患の治療や炎症性小腸疾患における消化不良の改善、コレステロール系胆石の溶解、原発性胆汁性肝硬変およびC型慢性肝疾患における肝機能の改善などに用いられます。

使用方法

・肝疾患の治療、肝機能や消化不良の改善を目的とした場合
成人の方は主成分として1回50mgを1日3回服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。

・胆石の溶解を目的とした場合
成人の方は1回2錠(主成分として200mg)を1日3回服用します。年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。

・原発性胆汁性肝硬変およびC型慢性肝疾患における肝機能の改善を目的とした場合
成人の方は1回2錠(主成分として200mg)を1日3回服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、1日最大投与量は9錠(900mg)です。

必ず指示された服用方法に従ってください。
※絶対に2回分を一度に飲まないようにご注意下さい。

副作用

【主な副作用】
下痢/悪心/そう痒/・発疹/便秘/腹部膨満/胃不快感/食欲不振/胸やけ/腹痛/AST上昇など

【重大な副作用】
間質性肺炎/発熱/咳嗽/呼吸困難/胸部X線異常など

【その他、稀な副作用】
ALT上昇/Al-P上昇/全身倦怠感/眩暈/過敏症/紅斑/多形滲出性紅斑/嘔吐/蕁麻疹/ビリルビン上昇/γ-GTP上昇/白血球数減少など

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・高齢者の方(65歳以上)
・重篤な膵疾患のある方
・消化性潰瘍のある方
・胆管に胆石のある方
・硬変期で高度黄疸のある原発性胆汁性肝硬変
・高度黄疸のあるC型慢性肝疾患
・C型慢性肝疾患の非代償性肝硬変

【使用が出来ない方】
・完全胆道閉塞
・劇症肝炎

上記にあてはまる方は、ウルソデオキシコールを使用する事が出来ない可能性があります。
ウルソデオキシコールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

・スルフォニル尿素系経口糖尿病用薬(トルブタミド等)
・コレスチラミン等
・制酸剤(水酸化アルミニウムゲル等)
・脂質低下剤(クロフィブラート等)
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
ウルソデオキシコール酸は安全な薬ですか?

安全性が高く副作用も少ないといわれています。

飲み忘れた場合はどうすればいいですか?

気がついた時にできるだけ早く飲んでください。もし次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まずに1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲まないでください。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。