アミノ酸製剤肝不全用アミノ酸液

成分名

アミノ酸製剤肝不全用アミノ酸液

適応症状

慢性肝障害時における脳症の改善

簡易説明

アミノレバン点滴静注はアミノ酸製剤の中の「肝不全用アミノ酸液」に分類されます。Fischer処方に基づき、BCAA含量が多く、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファンの含量が少なく、チロシンを含まない特殊なバランスのアミノ酸輸液となっており、血中および脳内の遊離アミノ酸パターンを改善させることによって、慢性肝障害時における脳症の改善を図ります。

処方可能な診療科目

外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~2,000円
薬代1袋あたりの目安:200ml約467円/300ml約715円
薬代後発薬1袋の目安:アミノレバン点滴静注に対する後発品はありません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月:1984年3月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

モリヘパミン点滴静注【製薬メーカー:エイワイファーマ】
アミノレバン点滴静注【製薬メーカー:大塚製薬】
テルフィス点滴静注【製薬メーカー:テルモ】
ヒカリレバン注【製薬メーカー:光製薬】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

※本ページは、代表的なアミノ酸製剤(肝不全用アミノ酸液)に分類されているアミノレバン点滴静注に関する記載となります。
※この分類は「輸液製剤協議会」の分類方法を参照しております。

■アミノレバン点滴静注の組成
1袋(200mL)中に下記成分を含んでいます。
<アミノ酸>
・L-トレオニン:0.90g
・L-セリン:1.00g
・L-プロリン:1.60g
・L-システイン塩酸塩水和物(L-システインとして):0.08g(0.06g)
・グリシン:1.80g
・L-アラニン:1.50g
・L-バリン:1.68g
・L-メチオニン:0.20g
・L-イソロイシン:1.80g
・L-ロイシン:2.20g
・L-フェニルアラニン:0.20g
・L-トリプトファン:0.14g
・L-リシン塩酸塩(L-リシンとして):1.52g(1.22g)
・L-ヒスチジン塩酸塩水和物(L-ヒスチジンとして):0.64g(0.47g)
・L-アルギニン塩酸塩(L-アルギニンとして):1.46g(1.21g)

<添加剤>
・亜硫酸水素ナトリウム:0.06g
・水酸化ナトリウム:適量

<組成>
・総遊離アミノ酸量:15.98g
・分岐鎖アミノ酸含有率:35.5w/w%
・Fischer比:37.05
・必須アミノ酸/非必須アミノ酸:1.23
・総窒素量:2.44g

<電解質>
・ナトリウムイオン:約3mEq
・クロライドイオン:約19mEq

<性状>
・pH:5.5〜6.5
・浸透圧比(生理食塩液に対する比):約3
アミノレバン点滴静注はアミノ酸製剤の中の「肝不全用アミノ酸液」に分類されます。
肝性脳症の病態では、分岐鎖アミノ酸(BCAA)の血中濃度が低く、芳香族アミノ酸(チロシンやフェニルアラニン)、トリプトファン、メチオニンの血中濃度が高くなるという典型的なアミノ酸パターンを示します。アミノレバン点滴静注はFischer処方に基づき、BCAA含量が多く、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファンの含量が少なく、チロシンを含まない特殊なバランスのアミノ酸輸液となっており、患者の意識障害の改善効果を図ります。

<効果・作用>
アミノレバン点滴静注は大きい分類としては「アミノ酸製剤」に該当します。アミノ酸製剤はタンパク質を構成するアミノ酸を主成分とする輸液製剤であり、一般的には、経口摂取が困難な状態の方に対して、栄養補給や治療のために静脈内投与されます。
アミノ酸は日々の食事や、生化学的反応(タンパク質の分解など)によって生体内に蓄積されて言いますが、一方で尿中への排泄や、生化学的反応(タンパク質の合成など)も起こっており、1日のターンオーバーは全タンパク質の1~2%に及ぶとされています。つまり、アミノ酸製剤によるアミノ酸補給を行ってアミノ酸の量を維持させたい場合は、1日のタンパク質排泄量を加味し、必要なタンパク質をバランスよく摂取する必要があります。その必要なタンパク質のバランスは病態や年齢によって異なるため、アミノ酸製剤は以下のとおり4種類に分類されています。

・高濃度アミノ酸液:バランスがよく、長期処方に向いている「総合アミノ酸輸液」と、BCAAが高く、必須アミノ酸が増量され、過量投与によって毒性となるアミノ酸を減量していて侵襲時に使用が推奨される「侵襲時用アミノ酸輸液」があります。
・腎不全用アミノ酸液:腎不全、とくに透析導入に至る前の保存期腎不全の方に対して末梢静脈栄養、中止静脈栄養で使用されます。腎機能を維持しながら尿毒症の改善を図り、栄養状態の改善と維持を目的に使用します。
・肝不全用アミノ酸液:肝不全の方に使用します。肝性脳症に対して、BCAAを多く、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファンを少なく、チロシンを含まない特殊な構成となっています。
・小児用アミノ酸液:新生児、乳児、1~3歳の幼児に対するアミノ酸補給として使用します。この時期の小児は急速な成長が起きている反面、アミノ酸の分解能力が未熟であり、成人用アミノ酸輸液を使用してしまうと特定のアミノ酸の過剰摂取、欠乏状態をきたす可能性があるので、小児用に最適なアミノ酸構成となっています。

使用方法

成人(15歳以上)のケース:1回500〜1000mLを点滴静注します。
※投与スピードは、通常成人500mLあたり180〜300分をベースとします。
※経中心静脈輸液法を使用するケースでは、アミノレバン点滴静注の500〜1000mLを糖質輸液などに混ぜ、24時間かけてゆっくり中心静脈内に持続注入します。
※なお、体重、年齢、症状に応じて、医師の判断のもと適宜増量、減量することができます。

副作用

重大な副作用
次に挙げるような重大な副作用が引き起こされる可能性があります。投与中は健康状態を常に意識し、万が一体調の悪化を感じた場合には投与を中止、または医療機関を受診するなど適切な処置を行ってください。
・高アンモニア血症
※アミノレバン点滴静注の投与時に高アンモニア血症が引き起こされた場合では、アミノレバン点滴静注を含むすべての窒素源の投与を中止し、適切な処置を行ってください。
・低血糖
※低血糖が引き起こされる可能性があるので、発現時にはすぐにブドウ糖注射液を投与してください。
また、このようなリスクのある方においては栄養管理をより綿密に行うことが推奨されます。

その他の副作用
次に挙げるような重大な副作用が引き起こされる可能性があります。
・代謝異常:一過性の血中アンモニア値の上昇
・循環器系:動悸、胸部の不快感、息切れ
・過敏症:発疹
・消化器系:嘔吐、悪心、吐き気
・大量投与、急速投与:アシドーシス
・その他:悪寒、血管の痛み、頭痛、発熱

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・L-トレオニン、L-セリン、L-プロリン、L-システイン塩酸塩水和物、グリシン、L-アラニン、L-バリン、L-メチオニン、L-イソロイシン、L-ロイシン、L-フェニルアラニン、L-トリプトファン、L-リシン塩酸塩、L-ヒスチジン塩酸塩水和物、L-アルギニン塩酸塩を配合した医薬品の成分、添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、成分、添加物にアレルギーをお持ちの方、アミノレバン点滴静注はアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼アミノレバン点滴静注の有効成分
L-トレオニン、L-セリン、L-プロリン、L-システイン塩酸塩水和物、グリシン、L-アラニン、L-バリン、L-メチオニン、L-イソロイシン、L-ロイシン、L-フェニルアラニン、L-トリプトファン、L-リシン塩酸塩、L-ヒスチジン塩酸塩水和物、L-アルギニン塩酸塩
▼代表薬の添加物
亜硫酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム

・重篤な腎障害を患っている方(透析または血液ろ過を実施している方以外)
・アミノ酸の代謝機能に異常がある方
※アミノレバン点滴静注中のアミノ酸が分解されず、アミノ酸インバランスが助長される可能性があります。

使用に注意が必要な方
・高度のアシドーシスを引き起こしている方
※アシドーシスの悪化が引き起こされる可能性があります。
・うっ血性心不全を患っている方
※体内の血液量の増加によって、うっ血性心不全が悪化する可能性があります。
・透析または血液ろ過を行っている重篤な腎障害を患っている方
※アミノ酸の分解物である尿素などの蓄積が引き起こされる可能性があります。
・妊娠している方
※妊娠している、または妊娠している可能性のある方は治療上のメリットがデメリットを上回ると医師が判断した場合にのみ使用してください。
・授乳している方
※授乳している方は治療上のメリットがデメリットを上回ると医師が判断した場合にのみ使用してください。
・小児など
※小児などを対象としている安全性および有効性を指標とした臨床試験が実施されていません。
・高齢者
※高齢者は一般的に薬の分解、排泄などの生理機能が低下しているため、投与速度を緩徐にし減量するなど注意をしながら使用してください。

上記にあてはまる方は、アミノ酸製剤肝不全用アミノ酸液を使用する事が出来ない可能性があります。
アミノ酸製剤肝不全用アミノ酸液を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

アミノ酸製剤肝不全用アミノ酸液に関する
よくある質問
透析や血液ろ過を行っている重篤な腎障害のある患者さんにおいて、尿素などの除去量、蓄積量はどのように判断すればよいですか?

行っている透析の方法、病態によって異なりますが、血液生化学検査、酸塩基平衡、体液バランスなどの評価を行い患者さんの状態を専門医が確認した上で投与開始および継続の可否を判断してください。アミノレバン点滴静注 【アミノレバン点滴静注 添付文書】

アミノレバン点滴静注の外袋はどのタイミングで開封すればよいですか?

ガスバリア性の外袋で包装することで品質保持をしており、外袋は使用直前まで開封しないこととされています。アミノレバン点滴静注 【アミノレバン点滴静注 添付文書】

参考元一覧

アミノレバン点滴静注 【アミノレバン点滴静注 添付文書】
医薬品マスター検索 【診療報酬情報提供サービス】
組成表検索 【輸液製剤協議会】

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