人血清アルブミン

人血清アルブミン

出血性ショック、アルブミン合成低下・アルブミン喪失・肝硬変症・熱傷・ネフローゼ症候群による低アルブミン血症

体内にはアルブミンというたんぱく質が多く存在し、循環血液量を調節するという大切な役割を担っています。
何らかの理由でアルブミンが減少することによって血液内の水分量が調節できなくなり、むくみや腹水などの症状があらわれます。
本剤は外からアルブミンを補充することによって、これらの症状を軽減させる目的があります。

内科など

健康保険適応

診察料の目安：1,000～2,000円
薬代の目安：アルブミナー5％静注12.5g／250mL/3,906円(CSLベーリング)
　　　　　　アルブミナー25％静注12.5g／50mL/4,193円(CSLベーリング)
　　　　　　アルブミン−ベーリング20％静注10.0g／50mL/3,893円(CSLベーリング)
　　　　　　メドウェイ注25％/4,744円(田辺三菱製薬)
　　　　　　献血アルブミン5％静注12.5g／250mL「ニチヤク」/3,906円(日本製薬)
　　　　　　献血アルブミン25％静注12.5g／50mL「タケダ」/薬価記載なし(武田薬品工業)
　　　　　　献血アルブミン20％静注4g／20mL「ニチヤク」/1,842円（日本製薬）
　　　　　　献血アルブミン20％静注10g／50mL「ニチヤク」/3,898円(日本製薬)
　　　　　　献血アルブミン5％静注12.5g／250mL「タケダ」/薬価記載なし(武田薬品工業）
　　　　　　献血アルブミン20％静注4g／20mL「タケダ」/薬価記載なし（武田薬品工業）
　　　　　　献血アルブミン20％静注10g／50mL「タケダ」/薬価記載なし(武田薬品工業)
　　　　　　献血アルブミン25％静注12.5g／50mL「ニチヤク」/4,193円(日本製薬)
　　　　　　献血アルブミン5%静注12.5g/250mL「ベネシス」/5463円（日本血液製剤機構）
　　　　　　赤十字アルブミン5%静注12.5g/250mL/5463円（日本血液製剤機構）
　　　　　　献血アルブミン25"化血研"/5193円（KMバイオロジクス）
　　　　　　献血アルブミン25「KMB」/4803円（KMバイオロジクス）
　　　　　　赤十字アルブミン20%静注10g/50mL/4613円（日本血液製剤機構）
　　　　　　献血アルブミン20"化血研"/4257円（KMバイオロジクス）
　　　　　　献血アルブミン25%静注12.5g/50mL「ベネシス」/4193円（日本血液製剤機構）
　　　　　　赤十字アルブミン25%静注12.5g/50mL/4193円（日本血液製剤機構）
　　　　　　献血アルブミン20「KMB」/4055円（KMバイオロジクス）
　　　　　　献血アルブミン5%静注12.5g/250mL「JB」/3906円（日本血液製剤機構）
　　　　　　献血アルブミン20%静注10g/50mL「JB」/3898円（日本血液製剤機構）
　　　　　　献血アルブミン20%静注10g/50mL「KMB」/3898円（KMバイオロジクス）
　　　　　　献血アルブミン5%静注5g/100mL「ベネシス」/3104円（日本血液製剤機構）
　　　　　　献血アルブミン5%静注5g/100mL「JB」/2507円（日本血液製剤機構）
　　　　　　献血アルブミン20"化血研"/2407円（KMバイオロジクス）
　　　　　　献血アルブミン20「KMB」/2296円（KMバイオロジクス）
　　　　　　献血アルブミン25%静注5g/20mL「ベネシス」/2208円（日本血液製剤機構）
　　　　　　献血アルブミン20%静注4g/20mL「JB」/1842円（日本血液製剤機構）
病院によって差があり、薬代の他に初診料・診察料・検査料などが必要になります。

2002年3月発売

現在ジェネリックはありません。

アルブミナー5％静注12.5g／250mL(CSLベーリング)
アルブミナー25％静注12.5g／50mL(CSLベーリング)
アルブミン−ベーリング20％静注10.0g／50mL(CSLベーリング)
メドウェイ注25％(田辺三菱製薬)
献血アルブミン5％静注12.5g／250mL「ニチヤク」(日本製薬)
献血アルブミン25％静注12.5g／50mL「タケダ」(武田薬品工業)
献血アルブミン20％静注4g／20mL「ニチヤク」（日本製薬）
献血アルブミン20％静注10g／50mL「ニチヤク」(日本製薬)
献血アルブミン5％静注12.5g／250mL「タケダ」(武田薬品工業）
献血アルブミン20％静注4g／20mL「タケダ」（武田薬品工業）
献血アルブミン20％静注10g／50mL「タケダ」(武田薬品工業)
献血アルブミン25％静注12.5g／50mL「ニチヤク」(日本製薬)
献血アルブミン5%静注12.5g/250mL「ベネシス」（日本血液製剤機構）
赤十字アルブミン5%静注12.5g/250mL（日本血液製剤機構）
献血アルブミン25"化血研"（KMバイオロジクス）
献血アルブミン25「KMB」（KMバイオロジクス）
赤十字アルブミン20%静注10g/50mL（日本血液製剤機構）
献血アルブミン20"化血研"（KMバイオロジクス）
献血アルブミン25%静注12.5g/50mL「ベネシス」（日本血液製剤機構）
赤十字アルブミン25%静注12.5g/50mL（日本血液製剤機構）
献血アルブミン20「KMB」（KMバイオロジクス）
献血アルブミン5%静注12.5g/250mL「JB」（日本血液製剤機構）
献血アルブミン20%静注10g/50mL「JB」（日本血液製剤機構）
献血アルブミン20%静注10g/50mL「KMB」（KMバイオロジクス）
献血アルブミン5%静注5g/100mL「ベネシス」（日本血液製剤機構）
献血アルブミン5%静注5g/100mL「JB」（日本血液製剤機構）
献血アルブミン20"化血研"（KMバイオロジクス）
献血アルブミン20「KMB」（KMバイオロジクス）
献血アルブミン25%静注5g/20mL「ベネシス」（日本血液製剤機構）
献血アルブミン20%静注4g/20mL「JB」（日本血液製剤機構）

現在ジェネリックはありません。

アルブミンという物質は、人血漿たん白のうち約60％を占める量的に最も多いたんぱく質です。
血漿膠質浸透圧の約80％を担い、水分を保持する役割を果たすことによって循環血液量を調節しています。
アルブミンが何らかの理由で減少してしまうと体内の水分も相対的に減少してしまい、血液量が調節できなくなることから、むくみや腹水の原因となります。
これらの症状を取り除く目的で使用されるのが本剤です。
本剤は、正常血漿のアルブミン濃度を約40 mg/mLとすると約6倍の高濃度（25％）溶液で、本剤の投与により血中の膠質浸透圧を高め、組織中の体液を血管内に移行させることにより循環血漿量を増加し、体液循環が改善される。
これにより、むくみや腹水などの症状が改善されます。
肝硬変・腎症・熱傷をモデルとした実験では、腹囲の減少がみられたり、尿量の増加及び体重や腹水量の減少が認められています。
また肺水腫においても、症状に回復傾向がみられたと報告があります。
出血性モデルでは、血圧の回復及び心拍出量の増加が認められ、その効果は生理食塩液及び晶質輸液投与に比べ良好で持続的であったこと、減少した臓器への血液量が増加したこと、急性膵炎モデルでは循環血漿量を増加させ、この効果は整理食塩駅では認められなかったなどの報告が挙がっています。
このような結果から、本剤には減少したアルブミンを補充し、体液循環が改善されることがわかります。

通常成人1回100〜250mL（人血清アルブミンとして5〜12.5g）を緩徐に静脈内注射又は点滴静脈内注射します。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減すします。

主な副作用
過敏症・顔面潮紅・蕁麻疹・紅斑・発疹・発熱・悪寒・頭痛があります。

重大な副作用
ショック・アナフィラキシー・呼吸困難・喘鳴・胸内苦悶・血圧低下・脈拍微弱・チアノーゼがみられることがあります。
副作用がみられた場合は速やかに主治医へ報告し、適切な処置を行ってください。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用が出来ない方
■人血清アルブミンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方アルブミナー5％静注12.5g／250mLはアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼アルブミナー5％静注12.5g／250mLの有効成分
人血清アルブミン12.5g
▼アルブミナー5％静注12.5g／250mLの添加物
アセチルトリプトファン、カプリル酸、水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、希塩酸、ph調節剤

・本剤の成分に対してショックの既往歴のある方
・本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方

使用に注意が必要な方
・ハプトグロビン欠損症の方
・心臓障害のある方
・循環血症量が正常ないし過多の方
・溶血性、失血性貧血の方
・免疫不全、免疫抑制状態の方

上記にあてはまる方は、人血清アルブミンを使用する事が出来ない可能性があります。
人血清アルブミンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
なし

併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

本剤の長時間の持続投与は可能ですか？

本剤は細菌の増殖に好適なたんぱく質であり、保存料が含有されていないため、細菌繁殖の可能性を否定できず、長時間による投与は推奨されていません。

本剤は他剤との配合はできますか？

5％ブドウ糖液、生理食塩液等の中性に近い輸液・補液以外の他剤との混合注射を避けることとされています。

本剤の経口薬剤はありますか？

現在は経口薬剤はなく、静脈注射及び静脈への点滴製剤のみになります。

献血アルブミン20％静注4g/20ml 10g/50ml　【添付文書】

国立医薬品食品衛生研究所　【人血清アルブミン（遺伝子組換え）】

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。