成分名 |
塩化カリウム |
適応症状 |
副腎皮質ホルモン連用時、低カリウム血症型周期性四肢麻痺、手術後、重症嘔吐、抗生物質連用時、降圧利尿剤連用時、下痢、強心配糖体連用時、カリウム摂取不足、インスリン連用時のカリウム補給
低クロル性アルカローシス |
簡易説明 |
体内にカリウムを補充しカリウムが不足することでおこる脱力感や吐き気などの症状を改善します。
カリウムは筋肉や神経などの働きに関わっており、低カリウム血症は血液中のカリウム濃度が低下した状態で筋肉症状、消化器症状などがあらわれます。体内にカリウムを補充することでそれらの症状を改善します。
また、利尿薬などの使用中に起こりうるカリウム不足に対して使用される場合もあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:1錠10mg約0.8円/g
後発薬1錠あたりの目安1錠600㎎6.2円/錠
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 1971年11月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
塩化カリウム「ヤマゼン/日医工/フソー」【製薬メーカー:山善製薬/日医工ファーマ/扶桑薬品工業】
K.C.L.エリキシル(10W/V%)【製薬メーカー:丸石製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
塩化カリウム徐放錠600mg「St」【製薬メーカー:佐藤薬品工業】 |
効果・作用 |
有効成分はカリウムです。カリウムは体とって必要な電解質です。細胞の機能、体液のバランスをとるのに重要な役目を持っています。臓器や筋肉の働きにも関係しており、不足することはあまりありませんが、下痢や嘔吐が続くと減ってくることがあります。また、薬の副作用として「低カリウム血症」があらわれることがあります。カリウムが減ると、筋力の低下や便秘、場合によっては不整脈を起こします。
ループ利尿薬やサイアザイド系降圧利尿薬、ジギタリス系の強心薬など 他の薬といっしょに飲むことが多いです。肝臓の薬のグリチルリチン製剤を大量に用いる場合にも、低カリウム血症の予防に処方されることがあります。
▼薬理作用
塩化カリウムはカリウムを含む製剤です。体内にカリウムを補充することにより低カリウム血症による諸症状を改善する作用があります。利尿薬や副腎皮質ホルモンなどの薬剤を使用中に起こりうるカリウムの不足に対して使用される場合もあります。
▼低カリウム血症とは
何らかの原因により血液中のカリウム濃度が低下した状態で、脱力感などの筋肉症状、吐き気などの消化器症状などがあらわれ重度の場合は呼吸障害や不整脈などがあらわれる病気のことです。原因は様々で食生活や下痢・嘔吐などによるものや薬剤の影響によるものもある。
・医薬品製造元のメーカー発表
・厚生労働省などの役所機関
・論文(大学の記事など) |
使用方法 |
塩化カリウムとして、通常成人1日2~10gを数回に分割し、多量の水とともに経口投与してください。
※なお、年齢、症状により適宜増減します。 |
副作用 |
主な副作用
塩化カリウムには、副作用が起こる可能性があります。
塩化カリウムを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
嘔吐、悪心、腹部不快感、下痢、過敏症、蕁麻疹、発疹、そう痒感
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
消化管閉塞、消化管潰瘍、消化管穿孔、嚥下時疼痛、激しい嘔吐、激しい腹痛、激しい腹部膨満、消化管出血、心臓伝導障害
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■塩化カリウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方塩化カリウムは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
授乳婦/妊婦/産婦
アジソン病
過敏症
高カリウム血性周期性四肢麻痺
消化管運動機能不全
食道圧迫
高カリウム血症
重篤な腎機能障害
消化管狭窄
消化管通過障害
副腎機能障害
食道狭窄
前日の尿量が500mL以下
投与直前の排尿量が1時間当たり20mL以下
エプレレノン投与中<高血圧症>
使用に注意が必要な方 急性脱水症
広範囲外傷
高カリウム血症が現れやすい疾患
広範囲熱傷
広範囲組織損傷
消化性潰瘍
腎機能障害
腎機能低下
心疾患
低レニン性低アルドステロン症
抗コリン作動薬投与中
エプレレノン投与中<慢性心不全>
上記にあてはまる方は、塩化カリウムを使用する事が出来ない可能性があります。 塩化カリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 エプレレノン<高血圧症>/抗アルドステロン剤/スピロノラクトン/カリウム保持性利尿剤/トリアムテレン/レニン阻害薬/アリスキレン/ACE阻害剤/塩酸ベナゼプリル/エナラプリル/カプトプリル/アンジオテンシン2受容体拮抗剤/バルサルタン/ロサルタンカリウム
カンデサルタンシレキセチル/テルミサルタン/β-遮断剤/非ステロイド系抗炎症剤/インドメタシン製剤/シクロスポリン/ヘパリン製剤/ジゴキシン/ドロスピレノン・エチニルエストラジオール/エプレレノン<慢性心不全>/抗コリン作用を有する薬剤/筋弛緩剤/ベクロニウム
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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