糖液剤

成分名

糖液剤

適応症状

・脱水症(※特に水欠乏時の水分補給)、薬物・毒物中毒、肝臓の疾患、循環血液量の減少、低血糖発症時における糖質の補給、高カリウム血症状態、心臓の疾患(GIK療法など)、その他口から水分摂取ができない状況においてに水分・エネルギーの補給を必要とするケース
・注射剤の溶解の際の希釈目的

簡易説明

大塚糖液にはブドウ糖が有効成分として含まれています。そのブドウ糖の含まれる割合によって使用用途は異なりますが、循環血液量の減少、水欠乏時の水分補給、肝臓の疾患、薬物・毒物中毒、低血糖発症時における糖質の補給、心臓の疾患(GIK療法など)、高カリウム血症状態、その他口から水分摂取ができない状況においてに水分・エネルギーの補給をする目的で使用されます。

処方可能な診療科目

内科/外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1、000円~2、000円
薬代1管あたりの目安:5%約66円/ 10%約66円/20%約67円/
薬代後発薬1管の目安:「大塚糖液」に対応するジェネリック医薬品はありません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月:1984 年8月(大塚糖液5%・10%)、1977 年3月(大塚糖液20%)

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

20%ブドウ糖注「日医工」(日医工)、5%ブドウ糖注射液「ニッシン」(日新製薬)、20%ブドウ糖注射液「ニッシン」(日新製薬)、ブドウ糖注20%「CMX」(ケミックス)、ブドウ糖注10%PL「フソー」(扶桑薬品)、ブドウ糖注20%PL「フソー」(扶桑薬品)、ブドウ糖注40%PL「フソー」(扶桑薬品)、ブドウ糖注50%PL「フソー」(扶桑薬品)、ブドウ糖注10%バッグ「フソー」(扶桑薬品)、ブドウ糖注20%「NP」(ニプロ)、ブドウ糖注5%「NP」(ニプロ)、ブドウ糖注射液「AY」5%(エイワイファーマ)、ブドウ糖注射液5%「VTRS」(マイランEPD)、ブドウ糖注射液20%「VTRS」(マイランEPD)、光糖液5%(光製薬)、光糖液10%(光製薬)、光糖液20%(光製薬)、光糖液30%(光製薬)、光糖液50%(光製薬)、大塚糖液5%TN(大塚製薬)、大塚糖液5%(大塚製薬)、大塚糖液10%(大塚製薬)、大塚糖液20%(大塚製薬)、大塚糖液40%(大塚製薬)、大塚糖液50%(大塚製薬)、大塚糖液70%(大塚製薬)、小林糖液5%(ネオクリティケア)、テルモ糖注5%(テルモ)、テルモ糖注10%(テルモ)、テルモ糖注50%(テルモ)、糖液注5%「AFP」(アルフレッサファーマ)、糖液注20%「AFP」(アルフレッサファーマ)、糖液注50%「AFP」(アルフレッサファーマ)

関連製品(ジェネリック)

ブドウ糖注50%シリンジ「テルモ」(テルモ)、ブドウ糖注5%シリンジ「NP」(ニプロ)、ブドウ糖注20%シリンジ「NP」(ニプロ)、大塚糖液5%2ポート100mL(大塚製薬)、大塚糖液5%2ポート50mL(大塚製薬)、テルモ糖注TK(テルモ)、5%糖液キットH(ニプロ)

効果・作用

大塚糖液にはブドウ糖が有効成分として含まれており、水欠乏時の水分補給、薬物・毒物中毒、肝臓の疾患、循環血液量の減少、低血糖発症時における糖質の補給、高カリウム血症状態、心臓の疾患(GIK療法など)、その他口から水分摂取ができない状況においてに水分・エネルギーの補給をする目的で使用されます。
ブドウ糖は食事中のメインとなる糖質構成成分で、また血中に存在する糖質でもあり、生体における最も基本的なエネルギー源です。糖質の補給が不十分なケースでは、人間はタンパク質や脂肪をエネルギー源として利用し、そのためタンパク質代謝によって生まれる副産物の排泄増加やケトーシス状態を引き起こします。輸液療法において糖液剤を使用する主な目的は、エネルギーを身体に補給しすることでこのようなタンパク質・脂肪の分解を阻止することにあります。
肝臓における疾患に対して使用する際は、肝臓の代謝機構に必須となるエネルギーを補給し、そのグリコーゲン量を増加させ、ウイルスをはじめとする感染症や毒物に対する肝臓の抵抗力を高める目的で使用します。
なかでも、5%ブドウ糖液は糖質を補給する目的よりも、電解質を含まない水分を補給する目的で用いるケースが多いです。

使用方法

・水分補給、薬物や毒物中毒、肝臓の疾患
成人(15歳以上)のケース:1回5%液500〜1000mLを静脈内に注射します。
・循環血液量の減少、低血糖発症時における糖質の補給、高カリウム血症状態、心臓の疾患(GIK療法など)、その他口から水分摂取ができない状況においてに水分・エネルギーの補給を必要とするケース
成人(15歳以上)のケース:1回10〜50%液20〜500mLを静脈内に注射します。
※点滴静注するケースの点滴速度は、ブドウ糖として0.5g/kg/時以下としてください。
・注射剤の溶解希釈に用いるケース
適量を用いて希釈してください。

なお、上記それぞれにおいて、年齢や症状に応じて、医師の判断のもと適宜増量、減量することができます。

副作用

主な副作用
「大塚糖液」は使用成績調査などの副作用発現頻度を明確に示す調査が実施されていません。
ただし、副作用と思われる症状が引き起こされたケースでは、使用を中止するなど適切な処置を行ってください。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・精製ブドウ糖を配合した医薬品に、アレルギーをお持ちの方
下記、成分にアレルギーをお持ちの方、大塚糖液はアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼大塚糖液の有効成分
精製ブドウ糖

・低張性脱水症を引き起こしている方
※上記の症状は体内においてナトリウムが不足していることによって血液の浸透圧が低張になり、引き起こされます。このような方が大塚糖液を使用すると、水分量を増加させることに繋がり、脱水症状がさらに悪化してしまう可能性があります。

使用に注意が必要な方
・カリウムが不足している方
※ブドウ糖を使用することによって、カリウムが細胞の内部に移動し、血液中のカリウム値が一過性の低下傾向になり、症状の悪化を引き起こす可能性があります。
・糖尿病を治療中の方
※高血糖症状を引き起こし、糖尿病がさらに悪化する可能性があります。
・尿崩症を治療中の方
※上記の症状は適正な水分量、電解質量の管理が重要であり、大塚糖液の使用によって電解質などのバランスに悪影響がおき、尿崩症の症状がさらに悪化する可能性があります。
・腎不全と診断されている方
※大塚糖液の使用によって、水分の過剰投与が引き起こされる可能性があります。

上記にあてはまる方は、糖液剤を使用する事が出来ない可能性があります。
糖液剤を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
なし

併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

糖液剤に関する
よくある質問
大塚糖液の使用前に注意が必要な点はありますか?

投与前においては、患者さんの皮膚や器具消毒において感染に対する配慮をすること、寒い時期には体温くらいの温度に温めて使用すること、開封後はすぐに使用し、残った糖液は絶対に再利用しないこと等があげられます。大塚糖液 【大塚糖液 添付文書】

大塚糖液の投与時に注意が必要な点はありますか?

投与時においては、ゆっくりと静脈内に投与していくこと、高張液の投与においては血栓性静脈炎を引き起こす可能性があるのでとくに慎重に投与すること、投与部位に痛みが引き起こされるケースでは注射部位を変更したり場合によっては投与の中止を検討したりすること等があげられます大塚糖液 【大塚糖液 添付文書】

参考元一覧

大塚糖液 【大塚糖液 添付文書】

組成表検索 【輸液製剤協議会】

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。