PPN(末梢静脈栄養輸液)アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液

成分名

PPN(末梢静脈栄養輸液)アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液

適応症状

以下の状態時におけるアミノ酸、電解質、カロリー、脂肪酸、水溶性ビタミン、水分の補給
・手術の前後
・経口摂取が不可能で、軽度の低タンパク血症または軽度の低栄養状態にあるケース

簡易説明

エネフリード輸液はPPN(アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液)に分類され、経口摂取ができず軽度の低タンパク血症または軽度の低栄養状態にある方や、手術の前後に対して、電解質、アミノ酸、カロリー、水溶性ビタミン、脂肪酸、水分の補給をするために使用されます。組成の特徴としては、脂肪や水溶性ビタミンがすべて含まれている点であり、これによってより多くのエネルギーの投与が可能です。

処方可能な診療科目

外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~2,000円
薬代1キットあたりの目安:550ml約1,048円/1100ml約1,467円
薬代後発薬1キットの目安:エネフリード輸液に対する後発品はありません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月:2020年12月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

エネフリード輸液【製薬メーカー:大塚製薬】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

※本ページは、代表的なPPN(アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液)に分類されているエネフリード輸液に関する記載となります。
※この分類は「輸液製剤協議会」の分類方法を参照しております。

■エネフリード輸液の組成(上室液)
上室液(250mL)中に下記成分を含んでいます。
<アミノ酸>
・L-グルタミン酸:0.150g
・グリシン:0.885g
・L-イソロイシン:1.200g
・L-メチオニン:0.585g
・L-アラニン:1.200g
・L-ロイシン:2.100g
・L-バリン:1.200g
・L-トレオニン:0.855g
・L-トリプトファン:0.300g
・L-フェニルアラニン:1.050g
・L-チロシン:0.075g
・L-ヒスチジン:0.750g
・L-セリン:0.450g
・L-プロリン:0.750g
・L-リシン塩酸塩(L-リシンとして):1.965g(1.573g)
・アセチルシステイン(L-システインとして):0.202g(0.150g)
・L-アスパラギン酸:0.150g
・L-アルギニン:1.575g

<電解質>
・硫酸亜鉛水和物:0.72mg
・塩化カリウム:0.220g
・塩化ナトリウム:0.215g
・クエン酸ナトリウム水和物:0.311g
・L-乳酸ナトリウム液:1.180g
・グルコン酸カルシウム水和物:0.561g
・グリセロリン酸カリウム50%液:1.750g
・硫酸マグネシウム水和物:0.309g

<ビタミン>
・リボフラビンリン酸エステルナトリウム(リボフラビンとして):1.15mg(0.9mg)
・ビオチン:15μg
・アスコルビン酸:50mg
・ニコチン酸アミド:10mg

<添加剤>
・氷酢酸:適量
・亜硫酸水素ナトリウム:12.5mg

■エネフリード輸液の組成(下室液)
下室液(300mL)中に下記成分を含んでいます。
<脂肪>
・精製大豆油:10g

<糖質>
・ブドウ糖:37.5g

<ビタミン>
・ピリドキシン塩酸塩(ピリドキシンとして):1.83mg(1.5mg)
・チアミン塩化物塩酸塩(チアミンとして):1.91mg(1.5mg)
・葉酸:0.15mg
・シアノコバラミン:1.25μg
・パンテノール(パントテン酸として):3.52mg(3.8mg)

<添加剤>
・精製卵黄レシチン:1.2g
・塩酸:適量
・水酸化ナトリウム:適量
・L-ヒスチジン:0.09g

■エネフリード輸液の組成(混合時/1バッグ中)
<脂肪>
・脂肪:10g
・脂肪濃度:1.8%

<糖質>
・ブドウ糖:37.5g
・糖濃度 6.8%

<電解質>
・K+:10.0mEq
・Citrate3−:3.2mEq
・Na+:17.5mEq
・Mg2+:2.5mEq
・Cl−:17.5mEq
・Ca2+:2.5mEq
・SO42−:2.5mEq
・Gluconate−:2.5mEq
・Acetate−:8.2mEq
・L-Lactate−:10.5mEq
・P:5.0mmol
・Zn:2.5μmol

<ビタミン>
・ビオチン:15μg
・リボフラビンリン酸エステルナトリウム:1.15mg
・チアミン塩化物塩酸塩:1.91mg
・ピリドキシン塩酸塩:1.83mg
・ニコチン酸アミド:10mg
・シアノコバラミン:1.25μg
・パンテノール:3.52mg
・葉酸:0.15mg
・アスコルビン酸:50mg

<アミノ酸>
・総遊離アミノ酸量:15g
・総窒素量:2.37g
・必須アミノ酸/非必須アミノ酸:1.80
・分岐鎖アミノ酸含有率:30w/w%
・総熱量:310kcal
・非蛋白熱量:250kcal

<効果・作用>
エネフリード輸液はPPN(アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液)に分類され、手術の前後や、経口摂取ができず軽度の低タンパク血症または軽度の低栄養状態にある方に対して、アミノ酸、電解質、カロリー、脂肪酸、水溶性ビタミン、水分の補給をするために使用します。
エネフリード輸液の特徴は、脂肪を含んでおり、水溶性ビタミンがすべて含まれている点です。脂肪を含んだことで、より多くのエネルギーの投与が可能になっています。

静脈栄養には、エネフリード輸液が該当するPPN(末梢静脈栄養輸液)とTPN(中心静脈栄養法)があります。投与ルートに違いがあり、TPNが中心静脈にカテーテルを留置しなければならないのに対し、PPNは末梢静脈から可能であるというメリットがあります。しかしPPNにおいては、輸液製剤の浸透圧によって投与できるカロリーに限界があり、10日~14日までが限度とされています。それ以上の期間で静脈栄養をする際はTPNを選択するといった使い分けをします。

PPN(末梢静脈栄養輸液)は、「輸液製剤協議会」の分類方法によると以下の通り3種類に分類されます。
・PPN(末梢静脈栄養輸液) 
・PPN(末梢静脈栄養輸液) 糖・電解質・アミノ酸・水溶性ビタミン液
・PPN(末梢静脈栄養輸液) アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液

使用方法

成人(15歳以上)のケース:1回550mLを末梢静脈内に点滴静注します。
投与スピードは、550mLあたり120分をベースとします。
なお、体重、年齢や症状に応じて、医師の判断のもと適宜増量、減量することができますが、1日の最大投与量は2200mLまでとされています。

副作用

重大な副作用
・静脈塞栓
・アナフィラキシー、ショック

その他の副作用
・肝臓系:肝機能の異常、肝障害、ASTの上昇、Al-Pの上昇、ALTの上昇、総ビリルビンの上昇
・循環器系:血圧の降下、頻脈、頻呼吸、胸部の不快感、動悸など
・呼吸器系:呼吸困難
・大量投与、急速投与:水中毒、脳浮腫、末梢のむくみ、肺水腫、高カリウム血症、アシドーシス
・消化器系:悪心、腹痛、下痢、食欲の不振、口の渇き、吐き気
・過敏症:かゆみ、発疹など
・代謝系:高血糖、低ナトリウム血症
・その他:注射部位における静脈炎、注射部位におけるむくみ、注射部位における腫れ、発熱、熱感、悪寒、顔面潮紅、出血傾向、顔面浮腫、胸部圧迫感、異臭感、血管の痛み、頭痛

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・L-ロイシン、L-イソロイシン、L-バリン、L-リシン塩酸塩、L-トレオニン、L-トリプトファン、L-メチオニン、アセチルシステイン、L-フェニルアラニン、L-チロシン、L-アルギニン、L-ヒスチジン、L-アラニン、L-プロリン、L-セリン、リシン、L-アスパラギン酸、L-グルタミン酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、クエン酸ナトリウム水和物、L-乳酸ナトリウム液、グリセロリン酸カリウム50%液、グルコン酸カルシウム水和物、硫酸マグネシウム水和物、硫酸亜鉛水和物、リボフラビンリン酸エステルナトリウム、ニコチン酸アミド、ビオチン、アスコルビン酸、精製大豆油、ブドウ糖、チアミン塩化物塩酸塩、ピリドキシン塩酸塩、シアノコバラミン、パンテノール、葉酸を配合した医薬品の成分、添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、成分、添加物にアレルギーをお持ちの方、エネフリード輸液はアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼エネフリード輸液の有効成分
L-ロイシン、L-イソロイシン、L-バリン、L-リシン塩酸塩、L-トレオニン、L-トリプトファン、L-メチオニン、アセチルシステイン、L-フェニルアラニン、L-チロシン、L-アルギニン、L-ヒスチジン、L-アラニン、L-プロリン、L-セリン、リシン、L-アスパラギン酸、L-グルタミン酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、クエン酸ナトリウム水和物、L-乳酸ナトリウム液、グリセロリン酸カリウム50%液、グルコン酸カルシウム水和物、硫酸マグネシウム水和物、硫酸亜鉛水和物、リボフラビンリン酸エステルナトリウム、ニコチン酸アミド、ビオチン、アスコルビン酸、精製大豆油、ブドウ糖、チアミン塩化物塩酸塩、ピリドキシン塩酸塩、シアノコバラミン、パンテノール、葉酸
▼代表薬の添加物
亜硫酸水素ナトリウム、氷酢酸、精製卵黄レシチン、L-ヒスチジン、塩酸、水酸化ナトリウム

・重篤な腎機能障害のある方、または高窒素血症を患っている方(透析または血液ろ過を行っている方を除く)
・重篤な肝障害、肝性昏睡または肝性昏睡の可能性のある方
・うっ血性心不全を患っている方
・重度の高脂血症を患っている方
・乏尿症状のある方(透析または血液ろ過を行っている方を除く)
・高乳酸血症などの高度のアシドーシスを患っている方
・高リン血症、副甲状腺機能低下症を患っている方
・高カリウム血症、アジソン病を患っている方
・高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症を患っている方
・ケトーシスを伴った糖尿病を患っている方
・閉塞性尿路疾患によって尿量が減少している方
・アミノ酸の代謝機能に異常のある方
・血栓症を患っている方
・重篤な血液凝固障害を患っている方
・高カルシウム血症を患っている方
・血友病を患っている方

使用に注意が必要な方
・血液凝固障害を患っている方
・アシドーシス状態の方
・糖尿病を患っている方
・心臓や循環器系に機能的な障害をお持ちの方
・呼吸機能に障害を患っている方
・本人または両親、兄弟に気管支ぜんそく、発疹、じんましん等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ方
・重篤な敗血症状態の方
・高脂血症を患っている方
・透析または血液ろ過を行っている重篤な腎機能障害、高窒素血症または乏尿のある方
・肝機能に障害のある方(重篤な肝機能障害、肝性昏睡または肝性昏睡の可能性のある方を除く)
・腎機能に障害のある方(重篤な腎機能障害、高窒素血症または乏尿のある方を除く)
・授乳している方
※授乳している方は治療上のメリットがデメリットを上回ると医師が判断した場合にのみ使用してください。
・妊娠している方
※妊娠している、または妊娠している可能性のある方は治療上のメリットがデメリットを上回ると医師が判断した場合にのみ使用してください。
・高齢者
※高齢者は一般的に薬の分解、排泄などの生理機能が低下しているため、減量するなど注意をしながら使用してください。
・小児など
※小児などを対象としている安全性および有効性を指標とした臨床試験が実施されていません。

上記にあてはまる方は、PPN(末梢静脈栄養輸液)アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液を使用する事が出来ない可能性があります。
PPN(末梢静脈栄養輸液)アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
・ワルファリンカリウム
※ワルファリンカリウムの作用が弱まる可能性があります。
・パーキンソン病治療薬(レボドパなど)
※レボドパの有効性が弱まる可能性があります。

上記を使用している方は、PPN(末梢静脈栄養輸液)アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液を使用する事が出来ない可能性があります。
PPN(末梢静脈栄養輸液)アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

PPN(末梢静脈栄養輸液)アミノ酸・糖・電解質・脂肪・水溶性ビタミン液に関する
よくある質問
エネフリード輸液を投与する際に、どのくらいの尿量が確保できていることが推奨されていますか?

エネフリード輸液を投与するケースでは、使用する方の尿量が1日500mLまたは1時間あたり20mL以上であることが推奨されています。エネフリード輸液 【エネフリード輸液 添付文書】

エネフリード輸液を連日使用する場合、輸液ラインの交換目安はありますか?

エネフリード輸液を連日投与するケースでは、輸液ラインを24時間ごとに交換することが推奨されています。エネフリード輸液 【エネフリード輸液 添付文書】

参考元一覧

エネフリード輸液 【エネフリード輸液 添付文書】
組成表検索 【輸液製剤協議会】

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