成分名 |
低張性電解質液開始液(1号液) |
適応症状 |
・脱水症状および病態が分からないときの水分、電解質の初期補給
・手術前後の水分、電解質の補給 |
簡易説明 |
リプラス1号輸液は身体の酸塩基平衡維持目的(アシドーシス対策)で、乳酸ナトリウム、ブドウ糖を加えてほぼ等張にしてあり、手術前後の水分・電解質の補給目的、脱水症および病態不明時の水分・電解質の初期補給で使用されます(低張性電解質液 開始液)。脱水症において非常に危険なのは血液量が不足しその結果循環障害に陥ることです。リプラス1号輸液は、そのような脱水症状において、病態は完全に把握できていないがとりあえず循環不全を改善する目的で輸液を使用したい際に使用されます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/外科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約800円~1,000円
薬代1瓶あたりの目安:200ml約124円/500ml約171円
薬代後発薬1瓶の目安:リプラス1号輸液に対する後発品はありません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月:1992年7月(リプラス1号輸液200ml)、1984年7月(リプラス1号輸液500ml) |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ソリタ-T1号輸液【製薬メーカー:エイワイファーマ】
YDソリタ-T1号輸液【製薬メーカー:陽進堂】
KN1号輸液【製薬メーカー:大塚製薬】
デノサリン1輸液【製薬メーカー:テルモ】
ソルデム1輸液【製薬メーカー:テルモ】
リプラス1号輸液【製薬メーカー:扶桑薬品】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
リプラス1号輸液は、脱水症及び病態不明時の水分・電解質の初期補給や手術前後の水分・電解質の補給目的で使用されます。様々な状況において発症する脱水症において、血液量が不足しその結果循環障害に陥ってしまうと非常に危険です。脱水症状になった際、病態は完全に把握できていないがとりあえず循環不全を改善する目的で輸液を使用したい際に使用されるのがリプラス1号輸液です。
リプラス1号輸液は、以下の開始液(1号液)としての特徴を考慮しつつ、身体の酸塩基平衡維持目的(アシドーシス対策)で、乳酸ナトリウム、ブドウ糖を加えてほぼ等張にしてあります。
・電解質のバランスは細胞外液の主な成分であるナトリウムとクロールの補給が基本
・自由水は少ない方が良いとされているが、逆に自由水の全くない高ナトリウム濃度の輸液を使用するとむくみと心臓への高負荷の危険を伴う
・循環血液量が減少することで腎障害が発症し、乏尿状態や無尿状態となる可能性があるのでカリウムを含まない
リプラス1号輸液は大きい分類として「低張性電解質液」に該当します。低張性電解質液は、体液よりも電解質濃度が低く設計されている輸液です。ブドウ糖を配合することで浸透圧のバランスを等張状態にしていますが、ブドウ糖は体内で代謝されると水に変換されるので、最終的には体液よりも浸透圧の低い輸液を投与したようなイメージとなります。そのため低張性電解質液は、細胞内液を含むからだ全体に水分を供給することが可能です。低張電解質輸液の代表的な分類としては、開始液(1号液)、脱水補給液(2号液)、維持液(3号液)、術後回復液(4号液)があり以下のような特徴があります。
・開始液(1号液):病態がわからない時や、ナトリウム・カリウム負荷に対する安全性に配慮してカリウムを含まない電解質の構成となっています。主に緊急時などに水分や電解質を補給する際の第一選択として用いられます。
・脱水補給液(2号液):細胞内に多く存在している電解質のバランスで構成されています。そのため、主に低カリウム血症や細胞内の電解質が不足している脱水時に用いられます。
・維持液(3号液): 人間の1日に必要な水分および電解質のバランスで構成されています。主に経口での水分、電解質の摂取が不可な状態、または不十分な状態における水分と電解質の補給・維持に用いられます。
・術後回復液(4号液):電解質の濃度が低く設計された構成になっています。水分の補給を目的としていて、主に腎臓の機能が低下している方、腎臓の機能が未熟な小児、術後間もない方などを対象として用いられます。 |
使用方法 |
・成人(15歳以上)のケース:1回500〜1,000mLを点滴静注します。
※投与速度は、成人の場合は1時間あたり300〜500mLを目安としてください。小児の場合は、1時間あたり50〜100mLを目安としてください。
※なお、体重、年齢、症状に応じて、医師の判断のもと適宜増量、減量することができます。 |
副作用 |
主な副作用
リプラス1号輸液は、副作用の発現頻度が明らかとなる使用成績調査などの調査が実施されていませんが、次に挙げるような副作用が引き起こされる可能性があります。使用中は健康状態を常に意識し、万が一体調の悪化を感じた場合には使用を中止するなど適切な処置を行ってください。
・大量投与、急速投与:肺水腫、脳浮腫、末梢のむくみ
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・塩化ナトリウム、乳酸ナトリウム、ブドウ糖を配合した医薬品の成分や添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、成分や添加物にアレルギーをお持ちの方、リプラス1号輸液はアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼リプラス1号輸液の有効成分
塩化ナトリウム、乳酸ナトリウム、ブドウ糖
▼代表薬の添加物
pH調節剤
・高乳酸血症状態の方
※高乳酸血症状態の悪化が引き起こされる可能性があります。
使用に注意が必要な方 ・糖尿病を患っている方
※高血糖状態を引き起こし、糖尿病の症状が悪化する可能性があります。
・心不全を患っている方
※全身の循環血液量が増加することによって、心不全症状の悪化が引き起こされる可能性があります。
・閉塞性尿路疾患によって尿量が減少している方
※上記症状によって水分や電解質などの排泄が障害されて遅延しているため、症状の悪化が引き起こされる可能性があります。
・腎臓の機能障害を患っている方
※水分や電解質が過剰な状態に陥る可能性が高く、症状の悪化が引き起こされる可能性があります。
・重篤な肝障害を患っている方
※水分や電解質代謝異常の悪化が引き起こされる可能性があります。
上記にあてはまる方は、低張性電解質液開始液(1号液)を使用する事が出来ない可能性があります。 低張性電解質液開始液(1号液)を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
低張性電解質液開始液(1号液)に関する よくある質問 |
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参考元一覧 |
リプラス1号輸液 【リプラス1号輸液 添付文書】
組成表検索 【輸液製剤協議会】 |
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