成分名 |
マルトース加乳酸リンゲル |
適応症状 |
・熱源補給
・大量出血や異常出血を伴わない循環血液量減少時の細胞外液の補給/補正
・大量出血や異常出血を伴わない組織間液減少時の細胞外液の補給/補正
・代謝性アシドーシスの補正 |
簡易説明 |
水、電解質(イオン)を主な成分とし、細胞外へ分布して細胞外液(血漿・組織間液)量を増やせる輸液剤です。
水分や電解質を含む輸液剤を点滴により補給することで体液のバランスを整え病態の治療効果を高めることができます。
電解質の浸透圧が体液とほぼ同じで細胞外へ分布して細胞外液量を増やすことも可能です。
「細胞外液補充液」とも呼ばれており、生理食塩液、リンゲル液、乳酸(酢酸)リンゲル液などがあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~
薬代1瓶あたりの目安:200ml約180円/瓶
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1987年10月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ラクトリンゲルM注「フソー」【製薬メーカー:扶桑薬品工業】
ソルラクトTMR輸液【製薬メーカー:テルモ】
ポタコールR輸液 【製薬メーカー:大塚製薬工場/大塚製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
【効果・作用】
マルトース加乳酸リンゲルは、なにかの原因により恒常性が崩れてしまった場合、水分や電解質を含む輸液剤を補給することで、体内の体液のバランスを整え病態の治療効果を高めることなどが期待できます。
輸液剤の中で等張電解質輸液に分類されます。電解質の浸透圧は体液と同じで、使用した輸液が細胞内へは移動せず、細胞外に分布して細胞外液量を増やします。このため細胞外液補充液とも呼ばれ血管内や組織間に水分や電解質を補給が可能です。
種類としては、乳酸リンゲル液、生理食塩液、重炭酸リンゲル液、リンゲル液、酢酸リンゲル液、があり用途などに合わせて使い分けられてます。また乳酸/酢酸リンゲル液に糖質を加えた糖加乳酸/酢酸リンゲル液もあります。
乳酸リンゲル液に含まれる乳酸ナトリウムや、酢酸リンゲル液に含まれる酢酸ナトリウムは体内で代謝を受けて重炭酸イオン(HCO3ー)に変換され、細胞外液の補正を行います。重炭酸リンゲル液は、重炭酸イオンを含み体内での代謝を最初から必要としないため、代謝が遅延する肝機能低下時は、救命救急領域、ショック状態による循環不全時などで、より有用です。
生理食塩液・0.9%の食塩液で電解質のクロールと、ナトリウムを含み浸透圧が体液と同じ・注射や点滴以外にも粘膜、皮膚、創傷面などの洗浄、吸入薬、医療用器具の洗浄、などの基剤として使用するなど多くの用途で使われてます。
▼薬理作用
ヒトは水を飲んだり食事などから水分やイオン(電解質)を摂取していて、同等の量を体外に排泄することで体内バランスを保持しています。体内の水分量や電解質の濃度を一定に保つことを「からだの恒常性」といい、生命活動に不可欠なものとなります。
▼他の等張電解質輸液
大塚生食注 テルモ生食 など
ラクテック注 ソルラクト輸液 ハルトマン輸液 など
ヴィーン輸液 ソルアセト輸液 など
ビカネイト輸液 ビカーボン輸液 |
使用方法 |
・1回500~1000mLを徐々に静脈内に点滴注入してください。
・投与速度はマルトース水和物として1時間当り0.3g/kg体重以下(体重50kgとして本剤500mLを2時間以上)とします。
※なお、年齢、症状により適宜増減します。 |
副作用 |
主な副作用
過敏症、発疹、そう痒、脳浮腫、肺水腫、末梢浮腫
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■マルトース加乳酸リンゲルを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方ラクトリンゲルMは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ラクトリンゲルMは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。ラクトリンゲルMの有効成分
マルトース加乳酸リンゲル
▼代表薬の添加物
pH調節剤
■他に使用できない方
・高乳酸血症
使用に注意が必要な方 ・高齢者
・閉塞性尿路疾患により尿量が減少
・重篤な肝障害
・心不全
・腎不全
・高張性脱水症
上記にあてはまる方は、マルトース加乳酸リンゲルを使用する事が出来ない可能性があります。 マルトース加乳酸リンゲルを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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