メコバラミン

成分名

メコバラミン

適応症状

ビタミンB12欠乏の巨赤芽球性貧血
末梢性神経障害

簡易説明

ビタミンB12は、細胞の発育や機能を正常にたもつのに必要で、血液を作るにも欠かせません。また、神経の働きにも必要な役割があります。不足すると、貧血を起こしたり、末梢神経の働きが悪くなり手足がしびれたりします。メコバラミンは、ビタミンB12の部類で、末梢性神経障害の治療に広く使用されてます。整形外科領域、糖尿病で神経が傷んでいるとき、帯状疱疹にともなう神経痛などに処方されることが多いです。

処方可能な診療科目

内科/消化器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~
薬代1管あたりの目安:0.5mg1管102円/管
薬代後発薬1管の目安:0.5mg1管57円/管
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月 : 1984年6月

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

メチコバール注射液500μg【製薬メーカー:エーザイ】

関連製品(ジェネリック)

メコバラミン錠500「トーワ」【東和薬品】/「ツルハラ」【鶴原製薬】
メコバラミンカプセル250μg「日新」【日新製薬-山形】/「日医工」【東菱薬品工業】/「JG」【日本ジェネリック】
メコバラミン注500μg「イセイ」【コーアイセイ】/「辰巳化学」【TC】/「日医工」【東菱薬品工業】/「JG」【日本ジェネリック】/「YD」【陽進堂】/「SW」【沢井製薬】/「杏林」【キョーリンリメディオ】/「KO」【寿製薬】/「フソー」【ダイト】/「NP」【ニプロ】
メコバラミン注500μgシリンジ「NP」【ニプロ】
メコバラミン注射液500μg「トーワ」【東和薬品】
メコバラミン注500μg「NP」【ニプロ】
メチコバール錠250μg 【エーザイ】
メチコバール錠500μg 【エーザイ】
メチコバール細粒0.1% 【エーザイ】

効果・作用

補酵素型のビタミンB12です。ふつうのビタミンB12に比べ、末梢性神経障害に対する有効性が高いです。安全で副作用がないため、気軽に服用できます。ビタミンで細胞の分裂などに欠かせない核酸の合成に関わっております。また、末梢神経の修復などにも関わっており、痛みやしびれなどを改善します。臭覚障害、耳鳴り、味覚障害、めまい、眼疾患、物忘れなどで神経障害が疑われる場合にも使用されることがあります。

▼薬理作用
ビタミンBは水に溶けやすい性質(水溶性)ビタミンで、ビオチン・B1・B2・ナイアシン・B6・パントテン酸・B12・葉酸などに分かれます。
ビタミンB12は細胞の分裂などに欠かせない核酸の合成に関係しており、葉酸と協力して血液中のヘモグロビンの合成を助けます。その作用により貧血を防ぐ働きもあります。末梢神経や中枢神経の機能の維持、改善を補助する作用もあります。ビタミンB12が不足すると集中力の低下、舌の炎症、貧血、痛み、手足のしびれ、眼精疲労などがあらわれやすくなります。

▼末梢性神経障害とは?
肉の運動機能に関係する「運動神経」、熱い・冷たい・痛いなどの触覚を伝える「感覚神経」、内臓や血管などの制御に関わる「自律神経」などに傷害が起こった状態のことを指します。
運動神経の傷害:うまく力が入らないなど
感覚神経の傷害:感覚の鈍り(熱さや冷たさなど)・しびれ・痛みなど
自律神経の傷害:起立時のめまい・耳鳴り・排尿障害・発汗異常・勃起不全・下痢・便秘など

▼効果が出るまでの時間
症状など個人差があるため、一概には言えませんが、参考までに、医薬品インタビューフォームにおいて、末梢性神経障害に対しては、1日1500μgおよび1日120μgを3回に分けて4週間内服した臨床試験の結果が書かれています。結果は、慢性期と固定期における症例の改善率について、改善以上で1500μgが17.6%、120μgが9.7%、やや改善以上で1500μgが64.7%、120μgが41.9%であったと報告があります。

使用方法

①末梢性神経障害の場合:1日1回メコバラミンとして500μgを週3回、筋肉内又は静脈内に注射してください。
但し、年齢及び症状により適宜増減する
②巨赤芽球性貧血の場合:1日1回メコバラミンとして500μgを週3回、筋肉内又は静脈内に注射してください。
約2カ月投与した後、維持療法として1~3カ月に1回メコバラミンとして500μgを投与する
※実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

副作用

主な副作用
発汗、疼痛、硬結、過敏症、発疹、頭痛、発熱感

重大な副作用
アナフィラキシー様反応、血圧降下、呼吸困難

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■メコバラミンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方メチコバールは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼メチコバールの有効成分
メコバラミン
▼代表薬の添加物
D-マンニトール

上記にあてはまる方は、メコバラミンを使用する事が出来ない可能性があります。
メコバラミンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
ビタミンB12が不足するとどうりますか?

ビタミンB12には手足を動かしたり知覚するなど神経の保護する役割があり、不足すると脊髄や末梢の神経に影響を及ぼします。 症状としては、手足の感覚が鈍くなったり、しびれが現れるなどの感覚の違和感から始まります。 重度になると手足の筋力低下や脱力、歩行が不安定になるなどの症状が現れますので注意が必要となります。

ビタミンB12を含む食べ物はありますか?

魚介類、藻類、肉類、卵類、乳類に多く含まれています。 野菜類、果実類、きのこ類、いも類などの植物性の食品には含まれていません。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。