成分名 |
塩化アンモニウム |
適応症状 |
高度な低クロル性アルカローシスの是正の電解質補液の電解質補正 |
簡易説明 |
血液のアルカリ性度が高くなりすぎた状態(アルカローシス)を是正する薬です。点滴用注射液のミネラルバランスを整えます。体内の水や電解質が失われたり経口摂取が難しい場合、これらを補給する目的で使用されております。「水・電解質の補給」をし、体液を正常な状態に保つことで健康維持に役立ちます。輸液により体液異常が是正されると、病態の治療効果が高まり、回復も短縮されます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~
薬代後発薬1錠の目安:20mL1管57円/管
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月 : 2011年1月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
不明 |
関連製品(ジェネリック) |
塩化アンモニウム補正液5mEq/mL【製薬メーカー:大塚製薬工場】 |
効果・作用 |
▼薬理作用
作用部位:全身
作用機序:酸性化剤として直接に酸を用いず、生体内で酸を発生するNH4Clを投与すると、NH4+は主として肝臓で尿素及びアミノ酸に合成され、この時 H+を発生し、代謝性アルカローシスを是正します。
▼アルカローシスとは?
・血液のアルカリ性度が高くなりすぎた状態のことです。血液中の重炭酸塩の過剰や、血液中の酸の減少が原因で発生する「代謝性アルカローシス」と、深く速い呼吸により血液中の二酸化炭素濃度が低下して生じる「呼吸性アルカローシス」があります。
・症状は、易刺激性、筋肉のひきつり、筋肉のけいれん(強い痛みを伴うこともあります)を引き起こすなどがあります。
・診断は血液検査により行われます。
「代謝性アルカローシス」の治療では、水とナトリウムやカリウムなどの無機塩類(電解質)を補充するとともに、原因疾患を是正します。呼吸性アルカローシスの治療では、原因疾患を是正します。
▼電解質輸液の種類
・水/電解質補給に用いられる輸液は、電解質濃度が血漿とほぼ等しい「等張電解質輸液」と、血漿よりも低い「低張電解質輸液」の2種類に分けられます。
「等張電解質輸液」
・電解質の浸透圧が体液とほぼ同じで、投与した輸液は細胞内へは移動せず、細胞外に分布して細胞外液量を増します。「細胞外液補充液」とも呼ばれ、血管内や組織間に水分、電解質を補給できる輸液です。リンゲル液、生理食塩液、乳酸(酢酸/重炭酸)リンゲル液などがあります。乳酸(酢酸)リンゲル液には、糖質を配合した製剤もあります。
「低張電解質輸液」
・体液より電解質濃度が低い輸液のことです。ブドウ糖を配合して浸透圧を等張にしていますが、ブドウ糖は代謝されると水になるので、結果的には体液より浸透圧の低い液を投与したことになります。低張電解質輸液は細胞内液を含むからだ全体に水分を補給することができます。低張電解質輸液には、以下のような1~4号液のような維持液類があります。
1号液(開始液)→カリウムを含まない。病態不明時の水、電解質補給
2号液(脱水補給液)→細胞内に多い電解質を含む
3号液(維持液)→1日に必要な水、電解質の補給
4号液(術後回復液)→電解質濃度が低く、細胞内への水補給効果が大きい
▼電解質とは?
・水などの溶媒に溶解した時に、陽イオンと陰イオンに電離する物質のことです。クロール(Cl)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、リン(P)、重炭酸(HCO3-)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)などがあり、主要ミネラルとしても大切で、体の機能の維持や調節など、生命活動に重要な役割を果たすために、体内にある一定の範囲内で保持されています。
・恒常性が破綻すると、「電解質異常」が起こります。電解質異常は、あらゆる場面で遭遇する病態であり、重症化する例としては「致死的不整脈」などがあり、命の危険があります。近年では、高齢者の増加、薬剤の影響、心血管障害や悪性腫瘍の増加、サプリメントの乱用などにより増加傾向にあります。電解質異常の早期発見、そして適切に治療することで病気から身を守ることができます。
▼主な電解質はどんな働きとは?
「Na(ナトリウム)」
・細胞外液の主要な陽イオンで、Naの増減はClとともに細胞外液量の増減を意味します。・体液の浸透圧を一定に保つ作用があり、血圧の調整系に関係しています。
酸塩基平衡の調節を行い、神経や筋肉の刺激伝達を助けます。
「K(カリウム)」
・細胞内液の主要な陽イオンで、Naとともに体液の浸透圧や酸塩基平衡の維持に関係してます。心筋の収縮など、神経や筋の活動に重要な働きがあります。
「Ca(カルシウム)」
・体内で最も多く存在するミネラルで、骨や歯の構造と機能を補助します。細胞膜を安定させ、心筋や骨格筋の収縮を促進します。骨で貯蔵が可能で、多少不足しても骨が溶けることで供給することができます。
「P(リン)」
・細胞内液にある主要な陰イオンで、Caと一緒に、骨に「ヒドロキシアパタイト」という形で蓄積します。細胞膜や骨の構成に不可欠です。また「糖代謝」に必要な電解質です。
「Mg(マグネシウム)」
・体内において、4番目に多い陽イオンで、炭水化物が代謝する場合の酸素反応を活性化したり、蛋白合成などの作用があります。Caとともに骨や歯の主要なミネラルとなります。
「Cl(クロール)」
・細胞外液の主要な陰イオンで、体内の陽イオンとの結合で重要な化合物です。Naを中和し、水分バランスの維持に関係してます。
・医薬品製造元のメーカー発表
・厚生労働省などの役所機関
・論文(大学の記事など) |
使用方法 |
・本剤(5mol/L塩化アンモニウム溶液)を他の電解質液に適宜必要量を混じて点滴静注すること
・投与速度は20mEq/hr以下とする
・小児は年齢に応じて減量する
■重要な基本的注意
・電解質の補正用製剤であるため、必ず希釈して使用すること。
・電解質平衡及び酸・塩基平衡の是正は徐々に行うこと。
・過量投与にならないよう血漿重炭酸濃度、血液pHを測定するなど管理を十分に行いつつ投与すること。
■適用上の注意
・調製方法
使用に際して、よく混合されるよう注意すること。
・投与前
投与に際しては、感染に対する配慮をすること(患者の皮膚や器具消毒)。
開封後直ちに使用し、残液は決して使用しないこと。
・高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。 |
副作用 |
主な副作用
塩化アンモニウムには、副作用が起こる可能性があります。
塩化アンモニウムを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
筋痙攣、痛覚刺激への反応減弱、徐脈、呼吸不整
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■塩化アンモニウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方塩化アンモニウムは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
・肝障害
・腎障害
・血中アンモニア増加
使用に注意が必要な方 ・高齢者
上記にあてはまる方は、塩化アンモニウムを使用する事が出来ない可能性があります。 塩化アンモニウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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