成分名 | ビアペネム |
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適応症状 | 〈適応菌種〉
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簡易説明 | ビアペネムは、カルバペネム系の抗菌薬で、今のファイザーである日本ワイスレダリー株式会社によって開発されました。その特徴は、DHP-Iに対する安定性で、これによりDHP-Iの分解を阻害する薬剤や腎毒性を軽減する薬剤の配合が不要となりました。ビアペネムはグラム陽性菌、グラム陰性菌、嫌気性菌に対して幅広い抗菌スペクトルを持ち、特に緑膿菌に対しては強い抗菌力を示します。これらの特性により、医療現場での中等症・重症感染症の治療において効果を発揮し、患者の身体的負担を軽減する可能性があります。製品は2001年に承認され、2008年には現在のMeiji Seika ファルマ株式会社が製造販売承認を承継しました。 |
処方可能な診療科目 | 総合内科/消化器内科など |
健康保険の適応 | 健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 | 本剤は処方薬ではありません。
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厚生労働省による認可、または発売年月日 | オメガシン点滴用0.3g:2002年3月発売
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国内のジェネリック認可 | 現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) | オメガシン点滴用0.3g/オメガシン点滴用0.3gバッグ【製薬メーカー:Meiji Seikaファルマ】 |
関連製品(ジェネリック) | 現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 | ビアペネムは、グラム陽性菌やグラム陰性菌・嫌気性菌に広い範囲でスペクトルをもつカルバペネム系薬剤です。本剤が開発される前のカルバペネム系抗菌薬は有効性が強いメリットがありましたが、体内にあるDHP-Iによってすぐに分解されてしまうため、分解と腎尿細管細胞への取り込みを阻害する薬剤を追加することが求められていました。また、高齢化の進行から、合併症のある方や免疫力が低下した方の中度・重度の感染症症状の改善に対応するため、より低用量、より短い投与期間で、患者の身体的負担を軽減できる薬剤が望まれていました。このような中でファイザーが、DHP-Iに対して安定的かつ強い有効性を持つ本剤を開発し、2001年に販売が承認されました。本剤は、DHP-I による分解を阻害する薬剤や腎尿細管細胞への取り込みを阻害する薬剤の配合が不要な安定性に強みを持つ単一製剤です。緑膿菌に適用のあるβ-ラクタム系薬、ニューキノロン系薬及びアミノグリコシド系薬に耐性を示す緑膿菌に対して強い抗菌力を示すことが特徴の1つです。
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使用方法 | 1日0.6gを2回に分けて、30~60分かけて点滴静脈内注射します。年齢や症状にあわせて増減が可能です。ただし、投与量の上限は1日1.2gまでとしてください。
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副作用 |
主な副作用 ※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 使用に注意が必要な方 上記にあてはまる方は、ビアペネムを使用する事が出来ない可能性があります。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です |
ビアペネムに関する よくある質問 |
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参考元一覧 | |
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