パリビズマブ(遺伝子組換え)

成分名

パリビズマブ(遺伝子組換え)

適応症状

RSウイルス感染の重篤な下気道疾患の発症抑制
Respiratory Syncytial Virus感染の重篤な下気道疾患の発症抑制

簡易説明

パリビズマブ(遺伝子組換え)は、RSウイルスに対する特異的抗体で、呼吸器の感染症の原因となるRSウイルスの増殖を抑制する作用があります。主に、RSウイルス感染の重篤な下気道疾患の発症抑制やRespiratory Syncytial Virus感染の重篤な下気道疾患の発症抑制に使用されます。

処方可能な診療科目

内科/小児科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1瓶あたりの目安:50mg約53496円/100mg約105678円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月 : 2013年2月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません

関連製品(先発薬)

シナジス筋注液50mg/100mg【製薬メーカー:アストラゼネカ】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません

効果・作用

パリビズマブ(遺伝子組換え)は、RSウイルスに結び付く特異的抗体です。
注射しておくと、RSウイルスがからだに侵入してきたときにシナジスと結びついて、体内での増殖を抑えられます。たとえRSウイルス感染症にかかったとしても重症化を防ぐことが期待できます。
呼吸器の感染症の原因となるRSウイルスの増殖を抑制する作用があります。
主に、RSウイルス感染の重篤な下気道疾患の発症抑制やRespiratory Syncytial Virus感染の重篤な下気道疾患の発症抑制に使用されます。

▼作用機序
パリビズマブ(遺伝子組換え)は、RSウイルスのFタンパク質上の抗原部位A領域に対する特異的ヒト化モノクローナル抗体です。RSウイルスが宿主細胞に接着・侵入する際に重要な役割を果たすFタンパク質に結合してウイルスの感染性を中和し、ウイルスの複製及び増殖を抑制します。

使用方法

パリビズマブ(遺伝子組換え)として体重1kgあたり15mgをRSウイルス流行期を通して月1回筋肉内に投与してください。
なお、注射量が1mLを超える場合には分割して投与してください。

副作用

主な副作用
神経過敏、下痢、嘔吐、咳、上気道感染、鼻炎、鼻漏、白血球減少、発疹、肝機能検査値異常、発熱

重大な副作用
ショック、アナフィラキシー、チアノーゼ、冷汗、血圧低下、呼吸困難、喘鳴、頻脈、血小板減少

その他の副作用
注射部位反応、疼痛、ウイルス感染、痙攣、傾眠、不整脈、徐脈、肺炎、細気管支炎、真菌性皮膚炎、湿疹、悪寒、哺乳障害、中耳炎

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
過敏症
中等度から重度の急性感染症
中等度から重度の発熱性疾患
■パリビズマブ(遺伝子組換え)を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、シナジスはアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼シナジスの有効成分
パリビズマブ(遺伝子組換え)
▼代表薬の添加物
L-ヒスチジン 1.95mg、グリシン 0.06mg、pH調節剤

使用に注意が必要な方
高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
凝固障害により出血傾向
血小板減少症により出血傾向
ヒト化抗体投与経験した幼児(0歳〜6歳)
ヒト化抗体投与経験した新生児(0日〜27日)
ヒト・マウスキメラ抗体投与経験した乳児(0日〜364日)
ヒト・マウスキメラ抗体投与経験した幼児(0歳〜6歳)
マウス抗体投与経験した乳児(0日〜364日)
ヒト化抗体投与経験した乳児(0日〜364日)
ヒト・マウスキメラ抗体投与経験した新生児(0日〜27日)
マウス抗体投与経験した新生児(0日〜27日)
マウス抗体投与経験した幼児(0歳〜6歳)

・投与に際する指示
中等度から重度の急性感染症
中等度から重度の発熱性疾患
心肺バイパス施行

上記にあてはまる方は、パリビズマブ(遺伝子組換え)を使用する事が出来ない可能性があります。
パリビズマブ(遺伝子組換え)を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

パリビズマブ(遺伝子組換え)に関する
よくある質問
他のウイルスにも効果ありますか?

既に発症したRSウイルス感染症に対する本剤の治療効果は確立されていない。

シナジス筋注液50mg 添付文書

【上記引用元:アストラゼネカ株式会社】

薬を投与中に感染した場合の対応は?

本剤投与中に患者がRSウイルスに感染した場合においても、再感染による重篤な下気道疾患の発症を抑制するためにRSウイルスの流行期間中は本剤を継続投与することが推奨される。

シナジス筋注液50mg 添付文書

【上記引用元:アストラゼネカ株式会社】

参考元一覧

シナジス筋注液50mg 添付文書【アストラゼネカ株式会社】

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