成分名 |
トルナフタート |
適応症状 |
頑癬
汗疱状白癬
小水疱性斑状白癬
癜風 |
簡易説明 |
カビの仲間を専門的に言うと「真菌」といいます。水虫は、真菌のうちの白癬菌(皮膚糸状菌)が皮膚に寄生したもので「白癬」といいます。皮膚真菌症の多くは白癬菌が原因ですが、癜風菌によるものがあります。癜風は高温・多湿で発症しやすい皮膚病です。トルナフタートは、皮膚真菌症による皮膚病の治療に使用されております。白癬菌に対し強い抗真菌活性をもつのが特徴です。殺菌的に作用します。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~
薬代1gあたりの目安:1mg約7.8円/g
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月 : 1965年3月 |
国内のジェネリック認可 |
あります |
関連製品(先発薬) |
ハイアラージン軟膏2%【製薬メーカー:長生堂製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
ハイアラージン軟膏2%【製薬メーカー:日本ジェネリック】 |
効果・作用 |
・チオカルバミン系の抗真菌薬で、とくに白癬菌に強い抗菌作用があります。真菌類の中でも白癬菌,小胞子菌、表皮糸状菌類にのみ選択的抗菌性を示します。白癬菌に対しては2 ~ 8×107倍希釈の極低濃度でも抗菌活性があります。
・皮膚真菌症は真菌(かび)が皮膚に感染しておこり、多くは白癬菌やカンジタなどが原因となる白癬症は白癬菌による皮膚感染症で「足、爪、頭部」など感染する場所は様々です。軟膏と液剤の2種類の製剤があり、症状や部位、使い勝手など考慮して使い分けます。大抵は、どんな症状にも使いやすい軟膏が処方されることが多く、湿潤している患部には軟膏が一般的となります。液剤は刺激が強いのが欠点ですが、浸透力が強いので皮膚が厚く角質化している患部に適しております。
≪表在性真菌症とは≫
・真菌感染症は大きく表在性(皮膚)真菌症と深在性真菌症に分類されております。これは前者が毛髪、爪、角質、表皮など私達の体の表面でとどまるもの。後者は皮膚の真皮以下の皮下組織、場合により臓器にも及ぶものを意味してます。
・表在性真菌症の原因となる菌は白癬菌やカンジダ、癜風などがありますが、約90%は白癬菌が原因で、これらは皮膚の常在菌であるため、免疫力が低下した時などにみられる場合があります。
・原因として最も多い白癬菌ですが、部位により次のように呼ばれます。足にいれば「水虫」、足の爪に侵入すると「爪水虫」、股間であれば「いんきんたむし」、頭であれば「しらくも」、身体であれば「たむし」となります。
・白癬菌はケラチナーゼという酵素を出し、皮膚の角質の構成成分である「ケラチン」というタンパク質を溶かし、それを食べて増殖します。そのため皮膚の角質や爪、髪の毛などケラチンが多く含まれる部位に発生しやすいものとなります。
・白癬菌やカンジダ、癜風等真菌の細胞膜の主な構成成分は「エルゴステロール」となります。ヒトの細胞膜は主にコレステロールになります。つまりエルゴステロールが作られる過程を邪魔することができれば、ヒトの細胞膜に影響せず真菌を死滅させることが可能となります。
≪水虫治療のポイント≫
・水虫の治療の第一のポイントとしては、「広めに塗る」こと、第二は「根気よく続ける」ことです。周囲に付いている菌や角質に潜んでいる菌を完全に死滅させるためです。
・患部をよく洗いましょう。乾燥もよいです。靴下、バスマット、トイレのスリッパなども感染源になりやすいので、こまめに洗濯し清潔にしておくのがよいでしょう。
・入浴時足を石けんでよく洗い、タオルでふいて乾かした後に薬をうすくのばして塗ります。
・家族にうつさないために気をつけることとして、床や畳は掃除機でこまめに掃除し、生活環境中の菌を減らしましょう。
・足を蒸れたままにしないのも大切です。蒸れた状態が続くと白癬菌が繁殖します。足が蒸れやすい人や、雨で濡れてしまうと予想されるときは、通気性の悪い靴や靴下はなるべく避けて、替えの靴下を持っていくのもいいでしょう。また毎日同じ靴を履くのではなく、1日置きにするなど乾燥させる時間を作るといいでしょう。
・家族みんなが水虫でないか調べるもの重要です。家族の中にひとりでも水虫になった人がいるならば、他にも水虫の人がいるかもしれません。家族内で水虫を蔓延させないためにも、家族それぞれが調べるようにしましょう。
▼他の抗真菌薬(皮膚外用剤)▼
クレナフィン/ニゾラール/アスタット/ラミシール/ルリコン/ルコナック |
使用方法 |
1日2〜3回、適量を患部に塗布又は塗擦すること
≪トルナフタートの効果を上げるためには?≫
・皮膚に塗った塗り薬は1時間後くらいに毛穴/汗腺経由で染みこみが開始し、2時間後あたりで角質層などの表皮層を通過します。水虫菌は角質に生息してますので、薬を塗ったあと最低でも2時間は患部に塗った薬が「拭き取られないこと」がポイントとなります。2時間後(合計4時間後以降)には角質層内の薬の濃度が定常状態となり、安定した殺菌作用が持続することとなります。
・塗り薬の浸透を考えると「寝る前」に薬を塗って寝ることが患部への浸透率が一番高いと思われます。入浴後は、患部の水気を拭き取り、薬を塗ったあとは、速やかに寝ることが薬の効果を最大限に引き出すと思われます。
・薬の量は「薄く広く」が基本的な考え方となります。軽く見ただけでは水虫っぽくない部分にも水虫の薬を塗る必要があります。足の一部分に水虫症状が出ているケースでも、場合のよっては広範囲にまで薬を使用した方がよい場合がございます。薬を使用する量は「薄く広く」です。両足の裏・指の間・指・足の甲あたりまで塗り広げる軟膏の量は5cmほど(1g)くらいです。水虫の塗り薬は1本10g包装の医薬品が多いので、足の裏全体に水虫が広がっている方の使用量としては1本10日が目安でもよいでしょう。 |
副作用 |
主な副作用
過敏症状、皮膚局所刺激、発赤、皮膚炎
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■トルナフタートを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方ハイアラージンは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ハイアラージンの有効成分
トルナフタート
▼代表薬の添加物
マクロゴール400/マクロゴール4000/マクロゴール20000/ジブチルヒドロキシトルエン
■その他の使用できない方
・過敏症 |
併用禁忌薬 |
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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