成分名 |
スルコナゾール硝酸塩 |
適応症状 |
足白癬
体部白癬
癜風
乳児寄生菌性紅斑
股部白癬
カンジダ症の間擦疹
指間糜爛症
爪囲炎 |
簡易説明 |
皮膚真菌症は真菌が皮膚に感染しておこり、その多くは白癬菌やカンジタなどが原因となります。白癬症は白癬菌による皮膚感染症で「足、爪、頭部」など感染する場所は様々です。スルコナゾール硝酸塩は真菌を阻害する抗真菌作用がございます。剤形としては「軟膏剤、クリーム剤、液剤」などがあり、用途などに合わせた選択が可能です。主に、白癬菌やカンジダなどの感染による症状を改善します。 |
処方可能な診療科目 |
内科/泌尿器科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~
薬代1gあたりの目安:1g20.8円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月 : 1986年2月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。(海外のみ) |
関連製品(先発薬) |
エクセルダームクリーム1%【製薬メーカー:田辺三菱製薬】
エクセルダーム外用液1%【製薬メーカー:田辺三菱製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
エクセルダーム液剤10mg/ml【製薬メーカー:田辺三菱 (Mitsubishi Tanabe)】 |
効果・作用 |
カビの仲間を専門的に「真菌」といい、真菌のうちの白癬菌が足の皮膚に寄生したもので「足白癬」と呼ばれます。皮膚真菌症の多くは白癬菌が原因ですが、カンジダや癜風菌によるものもあります。カンジダ症は抵抗力が落ちているとき、癜風は高温・多湿で発症しやすい皮膚病です。
スルコナゾール硝酸塩は、皮膚真菌症の治療に使用され、有効成は、スルコナゾールというイミダゾール系の抗真菌薬です。強い抗真菌活性と幅広い抗真菌スペクトルを特徴があり、水虫の原因菌である白癬菌にくわえカンジダや癜風菌にも有効となっております。殺菌的に作用するので、きちんと治療すれば完全に治せます。
アゾール系のうちのイミダゾール系抗真菌薬となります。この系統の特徴としては、効き目がよく、刺激痛などの副作用も比較的少ないことです。クリームと液剤の2種類あり、症状や部位、使い勝手など考慮して使い分けるのが一般的です。
クリームは使い勝手がよく、処方されることが多いです。湿潤している患部にはクリームが無難です。液剤は刺激が強いのが欠点ですが、浸透力が強いので皮膚が厚く角質化している患部に適しております。
≪作用機序≫
スルコナゾール硝酸塩は、真菌の細胞膜の透過性に関与する物性の変化もしくは、細胞膜結合性ATPase活性の変化を促すことによって膜透過性機能及び輸送機能を障害し、真菌を死滅させると考えられています。
≪抗菌作用≫
酵母様真菌、皮膚糸状菌、子のう菌等の広い範囲の真菌に強い抗真菌活性を示し、その作用は殺菌的である。C.albicansについては、発育期のみならず、休止期の細胞に対しても強い抗真菌作用を示す。一部の嫌気性菌を含むグラム陽性菌に対しても抗菌作用を示します。
≪真菌とは≫
カビ、キノコ、酵母などの菌の総称のことで、菌類とも呼ばれておりますが、細菌とは異なります。細菌は原核生物、真菌は真核生物です。
大部分の真菌は動物の死体や落ち葉などの有機物を活発に分解し、自然界の物質循環に関わっているが、一部はヒトに感染し感染症を引き起こします。
真菌は人間の細胞に似ているため薬物治療が効きにくいです。真菌症のうち深在性真菌症は、ヒトの組織内部に侵入して感染を引き起こします。
一般的にカビと呼ばれているのは、菌糸の部分で、単細胞の場合については酵母と呼ばれています。
真菌の細胞膜の成分は「エルゴステロール」です。
真菌類というのは厳密な分類ではないが、菌糸を作る高等な菌類を指すことが多いです。
≪抗真菌薬とは≫
真菌の生育を阻害する薬です。真菌症の治療や、農薬として用いられます。真菌の細胞膜の構成成分の「エルゴステロール」と結合し、細胞膜の機能を阻害するポリエン系抗真菌薬の他、ラノステロールからエルゴステロールの生合成を阻害するアゾール系抗真菌薬、β-Dグルカン合成酵素を妨害し、細胞壁合成を阻害するキャンディン系抗真菌薬、DNA合成を阻害するピリミジン系抗真菌薬などの核酸の代謝に関わる薬物を含みます。
動物への投与を基準とした際に、真菌に対して選択毒性を示す薬物は、真正細菌に対して選択毒性を示す薬物よりも少ない。理由としては、真菌は動物と同じく真核生物に属しており、真正細菌と比較すると動物細胞に類似している点が挙げられる。抗真菌薬は、細菌に対して用いる抗菌薬とは異なる分類の医薬品です。
≪スルコナゾールは硝酸塩アゾール系抗真菌薬に属してる≫
アゾール系抗真菌薬は、分子内に2個の窒素原子を含む「イミダゾール環」を持つイミダゾール系抗真菌薬と、3個の窒素原子を含む「トリアゾール環」を持つトリアゾール系抗真菌薬とに、その分子構造で細分されます。また、一般的にアゾール系抗真菌薬は、ヒトなどで発現しているCYPも強く阻害するため、特に全身投与を行った場合、CYPで代謝される併用薬がある時は、薬物相互作用の問題が発生しえます。特にCYP3A4を強く阻害すると言われるものの、アゾール系抗真菌薬が阻害するのは何もCYP3A4に限らず、複数のCYPを阻害します。抗真菌作用は時間依存的であります。 |
使用方法 |
1日2〜3回、適量を患部に塗布する |
副作用 |
接触皮膚炎、皮膚局所そう痒感、皮膚刺激感、皮膚熱感、発赤、皮膚腫脹感、皮膚浸軟、丘疹、皮膚乾燥
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■スルコナゾール硝酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方エクセルダームは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼エクセルダームの有効成分
スルコナゾール硝酸塩
▼代表薬の添加物
自己乳化型ステアリン酸グリセリン、ステアリルアルコール、ステアリン酸ソルビタン、セタノール、パルミチン酸アスコルビン酸、プロピレングリコール、ポリソルベート60、ミリスチン酸イソプロピル、pH調整剤(塩酸、水酸化ナトリウム)
■その他に使用できない方
・妊婦/産婦
・過敏症
上記にあてはまる方は、スルコナゾール硝酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 スルコナゾール硝酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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