成分名 |
アンピロキシカム |
適応症状 |
関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症・肩関節周囲炎・頸肩腕症候群など |
簡易説明 |
アンピロキシカムは炎症を鎮め、痛みや腫れなどの症状を改善する効果を持っているオキシカム系の非ステロイド性抗炎症薬の1種です。しかし、対症療法として用いられるため痛みの根本的な原因を治療することができません。この系統は効果が長く持続しますが、多くの副作用にも注意が必要となります。日本では商品名フルカムカプセルとしてファイザーから先発薬が販売されています。市販薬も含め、併用禁忌として指定されている薬以外にも飲み合わせには注意すべき薬が多くあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/外科/整形外科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:フルカムカプセル13.5mg31.8円/カプセル
フルカムカプセル27mg50.4円/カプセル
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1994年1月販売開始【フルカムカプセル】 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
フルカムカプセル13.5mg/27mg【製薬メーカー:ファイザー】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在はジェネリック医薬品の製造は行っていません。
<販売中止>
・アンピロームカプセル13.5mg/27mg【東和薬品】 |
効果・作用 |
アンピロキシカムはオキシカム系の非ステロイド性消炎鎮痛剤のひとつです。プロスタグランジン(痛みや炎症を起こす物質)の産生を抑えることで炎症や腫れ、痛みなどを軽減させる効果があります。一般的には関節リウマチや変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群などの鎮痛、炎症を抑えるために使用されます。
他同類薬と比較すると、胃腸障害や皮膚障害の発生率が高いと言われています。第一選択薬ではなく、別の消炎鎮痛剤での効果が不十分である場合のみ使用することになっています。厚生労働省は2008年にピロキシカムとアンピロキシカムの「外傷後、手術後及び抜歯後の鎮痛、消炎」の効能を削除することとしました。そのため現在は、急性疾患・術後や抜歯後などには適用されません。
◆非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とは
抗炎症、鎮痛、解熱作用を持つ薬剤の総称のことを指します。広義ではステロイドではない抗炎症を全て含み、一般的には発熱や炎症の治療に用いられる解熱鎮痛剤とほとんど同じ意味で使用されます。種類によって副作用や効果の強さ、血中半減期の長さなど特徴が異なります。
アンピロキシカムが分類されるオキシカム系は効果が長く続く特徴がありますが、その反面副作用が多く報告されているため注意が必要です。
活性体はピロキシカムであり、シクロオキシゲナーゼ阻害作用によって強い抗炎症、鎮痛作用を示します。そのまま経口で使用すると胃腸障害が起こりやすいという問題が挙がっていたため吸収された後、活性体となるピロキシカムのプロドラッグ化(体の代謝作用を受けて活性代謝物へと変化して効果を表す医薬品)が進められました。プロドラッグ化したものがアンピロキシカムと言われています。詳細としてはピロキシカムの水酸基を変化させ、胃内を通過、小腸で体内に吸収される時にエステラーぜで加水分解されてピロキシカムになります。 |
使用方法 |
通常、成人はアンピロキシカムとして27mgを1日1回食後に服用します。
年齢や症状などにより適宜減量を行います。
▼関連注意点
・他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の治療効果が不十分であると判断される方のみ使用して下さい。
・1日の最大用量は27mg(ピロキシカムとして20mg)までとします。
・高齢者は少量(13.5mg/日)から服用を開始する等、慎重に使用して下さい。
・他の消炎鎮痛剤との併用は避けるを推奨されています。
・少なくとも服用から2週間を目処に治療継続の再評価を実施し、漫然と投与を続けることがないように注意して下さい。
・本剤は他の非ステロイド性消炎鎮痛剤と比較して、胃腸障害又は重篤な皮膚障害が現れる可能性が高くなっているという例があります。 |
副作用 |
主な副作用
・胃腸障害(胃、腹部の痛みや不快感)
アンピロキシカムには、副作用が起こる可能性があります。
アンピロキシカムを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
重大な副作用
・消化性潰瘍
・吐血、下血等の胃腸出血
・ショック、アナフィラキシー
・中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)
・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
・急性腎障害
・ネフローゼ症候群
・肝機能障害
・黄疸
・再生不良性貧血
・骨髄機能抑制
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
その他の副作用
・消化器(食欲不振、吐き気、嘔吐、胸焼け、下痢、便秘、口内炎、口角炎、腹部膨張かん、胃炎)
・血液(白血球数増加又は増加、赤血球数増加、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、好酸球数増加、血小板数減少、貧血、血小板機能低下、紫斑)
・肝臓(AST、ALT、Al-P上昇、LDH上昇)
・腎臓(BUN上昇、蛋白尿)
・過敏症(発疹、光線過敏症、固定薬疹、湿疹、発赤、蕁麻疹)
・精神神経系(めまい、眠気、頭痛)
・浮腫
・唾液増加
・脱力感、全身倦怠感
・鼻出血
・発熱、火照り
・眼のかすみ
・血圧上昇
・脱毛
・肩こり など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■消化性潰瘍のある患者
■重篤な血液異常と診断されている方
■重篤な肝機能障害をお持ちの方
■重篤な腎機能障害をお持ちの方
■重篤な心機能不全の患者
■重篤な高血圧症の患者
■妊娠後期の方
■アンピロキシカム又はピロキシカムに対して過敏症の既往歴のある方
■アスピリン喘息又はその既往歴のある方(アスピリン喘息:非ステロイド性消炎鎮痛剤などによる喘息発作の誘発)
■リトナビルを使用中の方
■アンピロキシカムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼フルカムの有効成分
アンピロキシカム
▼代表薬の添加物
・無水乳糖
・部分アルファー化デンプン
・ステアリン酸マグネシウム
・ラウリル硫酸ナトリウム
・亜硫酸水素ナトリウム
・ラウリル硫酸ナトリウム
・黄色三二酸化鉄
・酸化チタン
(27mgのみ)・青色1号
使用に注意が必要な方 ■妊娠(妊娠後期の方を除く)又は妊娠している可能性のある方、授乳婦
治療上の有益性又は母乳栄養の有益性を熟慮した上で、危険性を上回ると判断される場合のみ投与して下さい。
■高齢者
穿孔を伴う消化性潰瘍、胃腸出血等が現れる可能性が高いため、副作用の発現に注意して必要最小限の使用に抑え、慎重に使用して下さい。
■小児等
対象とした有効性及び安全性を図る臨床試験は実施されていません。
上記にあてはまる方は、アンピロキシカムを使用する事が出来ない可能性があります。 アンピロキシカムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ▼下記の薬は本剤の併用で、作用を増強する恐れがあります。
・クマリン系抗凝血剤(ワルファリン等)
▼出血傾向が増強される恐れがあります。
・選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)
▼消化性潰瘍や胃腸出血などの発現可能性が高まる恐れがあります。
・非ステロイド性消炎鎮痛剤
・抗血小板薬
・副腎皮質ステロイド剤(プレドニゾロン等)
▼下記の薬の作用が増強する恐れがあります。
・メトトレキサート
・ジゴキシン
・ジギトキシン
▼本剤の活性本体のピロキシカムとの併用で、副作用が現れやすくなる恐れがあります。
・アスピリン
▼本剤の活性本体のピロキシカムとの併用で、リチウム中毒の可能性が高くなる恐れがあります。
・リチウム(炭酸リチウム)
▼下記の薬の腎毒性が高くなる恐れがあります。
・シクロスポリン
・タクロリムス
▼本剤の活性本体のピロキシカムの排泄が促進されることがあります。
・コレスチラミン
▼下記の薬の降圧作用が減弱する恐れがあります。
・ACE阻害剤
・アンジオテンシンII受容体拮抗剤
・β遮断薬
▼降圧作用の減弱、腎機能障害患者の重篤な高カリウム血症が起こる恐れがあります。
・カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン等)
・エプレレノン
▼下記の薬の作用が減弱する恐れがあります。
・フロセミド
・チアジド系利尿剤(ヒドロクロロチアジド等)
上記を使用している方は、アンピロキシカムを使用する事が出来ない可能性があります。 アンピロキシカムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ・リトナビル(ノービア)
ピロキシカムの血中濃度が上昇、重篤な副作用(不整脈、痙攣等)を起こす恐れがあります。
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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